「19年は円最強、ポンド最弱との予想」外為短観 第116回

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<第116回調査>2019年1月28日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

調査実施期間
2019年1月15日(火)13:00~2019年1月22日(火)13:00

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は684件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

問1:今後1カ月間の米ドル /円相場の見通しについてお答えください
問2:今後1カ月間の米ドル /円相場の予想レートについてお答えください
問3:今後 1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください
問4:今後 1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください
問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください
問6:2019年を通して、ドル/円“最高値”の予想レートをお答えください
問7:2019年を通して、ドル/円“最安値”の予想レートをお答えください
今後の調査実施計画及び公表方針

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が 34.5%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は41.7%であった。この結果「米ドル/ 円予想DI」は▼7.2%ポイントと前回(▼1.5%ポイント)に続き、弱気見通しを示すマイナス圏となっ た。調査期間中の米ドル/円は、108円台前半から109円台後半へと緩やかに上昇したが、個人投 資家の見通し改善には繋がらなかった。米中の通商面での対立や世界経済の減速懸念が心理 面の重しになったと見られる。なお、過去2年の米ドル/円予想DIの推移を見ると、マイナス(弱気) は2カ月程度で解消してプラス(強気)に転じるケースが多い。次回の結果に注目したい。

問2:今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レートについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レート」については、「1円~3円の円高・米ドル安」が32.0% で最も多かった。僅差で「1円~3円の米ドル高・円安(31.6%)」と続き、次いで「±1円で推移 (25.3%)」、「3円以上の米ドル高・円安(7.9%)」、「3円以上の円高・米ドル安(3.2%)」という順に なった。ヒストグラムの形状はM字型となっており、個人投資家の見通しに強弱感が交錯している様 子が示された。問1の「おおむね横ばい」と、本問の「±1円で推移」の割合が前回(34.9%、35.1%) から揃って10%ポイント前後減少したのが印象的だ。

問3:今後 1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が 21.6%であったのに対し、「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は45.2%であった。この結果、「ユー ロ/円予想DI」は▼23.6%ポイントとなり、6カ月続けてマイナスを記録。ただ、マイナス幅は20カ月 ぶりの大きさとなった前回(▼31.3%ポイント)から縮小した。調査期間中のユーロ/円相場は123 円台半ばから124円台後半の狭いレンジでもみ合う方向感に乏しい動きであった。ユーロ安・円高 を見込む個人投資家から見れば、意外にも底堅い動きなのかもしれない。とはいえ、弱気見通し に変化が生じるほどの強さも感じられないといったところだろう。

問4:今後 1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が 28.9%であったのに対し、「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は37.9%であった。この結果「豪ド ル/円予想DI」は▼9.0%となり、過去6カ月間で5回目のマイナスを記録。調査期間中の豪ドル/円 は、一時79.00円台に上昇して約1カ月ぶりの高値を付ける場面もあった。ただ、米中貿易戦争の 影響などから中国景気の減速に警戒感が強まる中、個人投資家の豪ドルに対する見通しは弱気 に傾きやすかったと見られる。

問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください

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「今後注目している通貨ペア」について尋ねたところ、「買い」で注目の通貨ペアは、米ドル/円が 76カ月連続で首位の座をキープ。ただ、回答割合は前回(35.9%)からさらに低下して33.5%に なった。続く2位には豪ドル/円(10.8%)、3位ポンド/円(10.5%)、4位トルコリラ/円(10.1%)、5位 ユーロ/ドル(9.4%)と続いた。2位から5位までの回答割合にほとんど差がないのが特徴的だ。 一方、「売り」で注目の通貨ペアは、こちらも米ドル/円が34.4%の回答割合を集めて首位をキー プした。回答割合は僅かながら「買い」で注目(33.5%)を上回っており、米ドル弱気・円強気のスタ ンスが示された問1の結果と整合的だ。以下、2位にポンド/円(14.6%)、3位ユーロ/円(14.2%)、4 位ユーロ/米ドル(11.8%)、5位豪ドル/円(4.8%)と続いた。引き続き欧州通貨に対する弱気姿勢 が目立つ回答結果と言えるだろう。なお、ポンド/円、ユーロ/円、ユーロ/ドルはいずれも「買い」で 注目の割合よりも「売り」で注目する割合が高かった。ユーロ/円に至っては「買い」で注目のラン キングでは8位(3.5%)に沈んでいる。

問6:2019年を通して、ドル/円“最高値”の予想レートをお答えください(ひとつだけ)

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今回の特別質問として、「2019年を通して、ドル/円“最高値”の予想レートをお答えください(ひと つだけ)」と尋ねたところ、「115円」とする回答が23.7%で最も多かった。以下、「114円(11.7%)」、 「110円以下(10.7%)」、「113円(9.6%)」と続いた。なお、116円以上の割合は合計でも21.8%にと どまっており、上昇期待の弱さが見て取れる。その予想の理由を自由記述形式で尋ねたところ、 「115円」と答えた向きの多くが、2017年春以降のレンジ上限だからとする趣旨の回答を寄せた。そ の他、「世界経済減速による円高(110円以下)」との声や「米国の利上げはなくなったのでドルは 安くなる(110円以下)」のように、中長期的な米ドル安・円高を見込む声が目立った。一方、少数 派の「120円以上(5.0%)」とした向きからは「米中関係が改善すれば」との回答があった。

問7:2019年を通して、ドル/円“最安値”の予想レートをお答えください

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今回の特別質問として、「2019年を通して、ドル/円“最安値”の予想レートをお答えください(ひと つだけ)」と尋ねたところ、「100円」との回答が14.6%で最も多かった。以下、「105円(14.2%)」、 「104円(13.7%)」、「107円以上(7.5%)」と続いた。なお、99円以下の割合は合計でも15.1%にとど まった。その予想の理由を自由記述形式で尋ねたところ、「100円」と答えた向きからは「アメリカの 景気減速」や「世界的な金融不安」を理由に米ドル安・円高に振れるとの見通しが多かった。ま た、「心理的節目の100円では踏ん張りそう」との回答もあった。「105円」とした向きの中には「正月 (3日)の安値が今年の最安値」とする趣旨の回答が多かった。

今後の調査実施計画及び公表方針

本調査も第116回目となりました。調査開始から9年以上が経過し、データの蓄積が進んできました。今後については、毎月定点観測で実施する調査結果を基に、予想DIの時系列比較から見出せるFX投資家の相場観の変化やその傾向などのほか、中長期的な視点に基づいたFX投資家の投資スタイルの変化などの考察も進めて行きたいと考えています。 なお、毎月の本調査においては、公表扱いとしている質問項目及び回答結果の他に、「投資家の属性」、「取引頻度」、「取引規模」、「取引時間帯」、「投資選好」など、投資家実態を把握するために必要な各種の質問項目も設けて集計しています。それらの回答結果を用いた投資家の実態報告や属性別のクロス・セクション分析等については、当研究所が1年に1回、毎年年央以降に公表する「外為白書」で紹介する予定です。

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