「米ドル/円見通しは強気に転換」外為短観 第117回

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<第117回調査>2019年2月25日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

調査実施期間
2019年2月15日(金)13:00~2019年2月19日(火)24:00
※相場変動等による回答への影響を極力回避するため今回から調査期間を短縮しました。

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は938件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

問1:今後1カ月間の米ドル /円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が39.2%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は33.7%であった。

この結果「米ドル/ 円予想DI」は△5.5%ポイントと、前回(▼7.2%ポイント)からプラスに転換。弱気見通しを示すマイナス圏は今回も2カ月で脱した格好だ。調査期間中の米ドル/円は、110円台前半から110円台後半で小幅な値動きながらも強含みに推移した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げ休止を示唆した事からドルが下落するとの見方は根強いが、実際には米利上げ休止を好感して世界的に株価が上昇する中で円安が進んでいる。こうした動きを確認した事で、個人投資家のドル弱気見通しが修正されつつあるようだ。

問2:今後1カ月間の米ドル /円相場の予想レートについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レート」については、「1円~3円の米ドル高・円安」が36.0% で最も多かった。次いで「±1円で推移(29.5%)」、「1円~3円の円高・米ドル安(25.4%)」と続き、「3 円以上の米ドル高・円安(5.4%)」、「3円以上の円高・米ドル安(3.6%)」という順になった。

ヒストグラムの形状は、わずかに米ドル高・円安側に傾いており、問1の結果と整合的だ。また、調査期間中の米ドル/円相場が小幅な値動きだったにもかかわらず「±1円で推移」とした割合が比較的低い点も印象深い。

問3:今後 1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が18.7%であったのに対し、「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は49.0%であった。

この結果、「ユーロ/円予想DI」は▼30.3%ポイントとなり、7カ月続けてマイナスを記録。弱気度合いを示すマイナス幅は前回(▼23.6%ポイント)から拡大した。調査期間中のユーロ/円相場は、124円台前半から125円台半ばへと小じっかりで推移したが、そうした動きに反して個人投資家は弱気見通しを強めた事になる。ドイツの景気先行き不安やイギリスの欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感などが心理的な重しになったと推測される。

問4:今後 1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が28.6%であったのに対し、「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は36.6%であった。

この結果「豪ドル/円予想DI」は▼8.0%となり、3カ月連続でマイナスを記録した。調査期間中の豪ドル/円は、78 円台で底堅く推移したが、個人投資家の見通しが改善することはなかった。豪中銀(RBA)が将来的な利上げ見通しを中立に引き下げた事や、豪州と経済的に密接な中国の景気減速が懸念されている事が重しになったと見られる。

問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください

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「今後注目している通貨ペア」について尋ねたところ、「買い」で注目の通貨ペアは、米ドル/円が35.9%の回答割合を集めて77カ月連続で首位の座をキープ。続く2位にはトルコリラ/円(13.1%) が前回の4位から返り咲いた。2桁の回答割合を得たのはこの2通貨ペアのみで、以下、3位豪ドル/円(9.8%)、4位ユーロ/米ドル(8.3%)、5位ポンド/円(6.8%)と続いた。

一方、「売り」で注目の通貨ペアは、こちらも米ドル/円が24.4%の回答割合で首位をキープした。ただ、回答割合は前回(34.4%)から10%ポイント低下しており、米ドルに対する弱気姿勢が後退した事を示している。以下、2位にユーロ/円(16.4%)、3位ポンド/円(15.7%)、4位ユーロ/米ドル(13.2%)、5位豪ドル/円(6.5%)と続いた。

引き続き欧州通貨に対する弱気見通しが目立っており、2位のユーロ/円、3位のポンド/円、4位のユーロ/ドルは、いずれも前回から回答割合が上昇している。また、これらの通貨ペアは全て「売り」で注目の割合が「買い」で注目の割合を上回っている。

問6:あなた個人の「景況感」はいかがですか?

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今回の特別質問として、「あなた個人の景況感はいかがですか?」と尋ねたところ、「あまり変化なし」とする回答が52.7%で最も多かった。

「悪くなっている」は34.8%であり、「良くなっている」は12.6%にとどまった。3カ月前の第114回調査で同じ質問をした際は「あまり変化なし(57.5%)」、「悪くなっている(25.1%)」、「良くなっている(17.4%)」であった。この3カ月間で中国や欧州を中心に世界景気減速懸念が広がり、年末年始にかけては株価が下落するなど市場が不安定化した。そうした中で、個人投資家の景況感も弱含んだと見られる。

問7:米中通商協議の合意期限が3月1日に迫っています。協議の行方をどのように予想しますか?

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今回の特別質問として、「米中通商協議の合意期限が3月1日に迫っています。協議の行方をどのように予想しますか?」と尋ねたところ、「協議継続で関税据置き」との回答が71.4%で圧倒的に多かった。調査期間に入る直前に、トランプ米大統領が「合意に近付くなら、少しの間、期限を大目に見ることは可能だ」と述べて関税引き上げの猶予を示唆した事なども影響したと見られる。なお、「決裂して関税引き上げ」との回答は16.0%、「合意して関税撤廃」は10.6%であった。

問8:米中通商協議が合意した場合のドル/円は1週間以内にどこまで円安に振れると思いますか?

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もうひとつの特別質問として「2019年米中通商協議が合意した場合のドル/円は1週間以内にどこまで円安に振れると思いますか?」と尋ねたところ「112円台」とする回答が34.2%と最も多く、米中の合意は1.5円前後の円安をもたらす材料と見ている向きが多い事がわかった。以下「113円台(27.7%)」「114円台(20.6%)」「115円台(13.2%)」と続き「116円台以上」は4.3%にとどまった。

その理由を重ねて自由記述形式で尋ねたところ「112円台」と答えた層からは「いくら合意しても経済が良くならないからさほどドルは上がらない」との回答や「一時的に円安になってもすぐ下落する」との回答が寄せられた。また「むしろ円高になる」との回答もあった。一方「115円台」とした向きからは「合意は相当のサプライズなので、節目の115円まで上げても驚かない」との回答があった。

問9:米中通商協議が決裂した場合のドル/円は1週間以内にどこまで円高に振れると思いますか?

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さらに、「米中通商協議が決裂した場合のドル/円は1週間以内にどこまで円高に振れると思いますか?」と尋ねたところ、「108円台」との回答が33.4%で最も多かった。以下、「107円台(22.0%)」、「109円台(18.8%)」、「106円台以下(18.0%)」と続き、「110円台」の割合は7.9%であった。

その理由を自由記述形式で尋ねたところ、「108円台」と答えた向きからは「合意できなくても金利差などからたいして円高は進まない。ドル/円はしばらくもみ合いレンジが続く」との声が上がっていた。一方、「106円台以下」とした向きからは、「1月3日の104円台をもう一度試しに行く」との指摘があったほか、「世界経済に余波が及ぶ」との見方や「今まで円安が続いていたため、円高に転じると一気にかなりのスピードで進むのではないか」との見方も出ていた。

今後の調査実施計画及び公表方針

本調査も第117回目となりました。
調査開始から9年以上が経過し、データの蓄積が進んできました。
今後については、毎月定点観測で実施する調査結果を基に、予想DIの時系列比較から見出 せるFX投資家の相場観の変化やその傾向などのほか、中長期的な視点に基づいたFX投資家の 投資スタイルの変化などの考察も進めて行きたいと考えています。
なお、毎月の本調査においては、公表扱いとしている質問項目及び回答結果の他に、「投資家 の属性」、「取引頻度」、「取引規模」、「取引時間帯」、「投資選好」など、投資家実態を把握するた めに必要な各種の質問項目も設けて集計しています。
それらの回答結果を用いた投資家の実態 報告や属性別のクロス・セクション分析等については、当研究所が1年に1回、毎年年央以降に公 表する「外為白書」で紹介する予定です。

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