「円高見通し強まる」外為短観 第120回

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<第120回調査>2019年5月24日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

調査実施期間
2019年5月17日(金)13:00~2019年5月21日(火)24:00
※相場変動等による回答への影響を極力回避するため調査期間を短縮しました。

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は905件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

問1:今後1カ月間の米ドル /円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が28.8%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は46.1%であった。

この結果「米ドル/ 円予想DI」は▼17.3%ポイントと、前回(△1.4%ポイント)から急低下して4カ月ぶりにマイナス圏に沈んだ。なお、マイナス幅は2018年2月以来の大きさとなった。調査期間前後の米ドル/円は、109 円台から110円台へ小幅に上昇したものの、個人投資家の先高期待には繋がらず、むしろ下落観測を強める格好となった。

米中貿易摩擦の激化や、再び混迷度合いが深まりつつある英国の欧州連合(EU)離脱=Brexit問題など、各方面で先行きに不透明要素が多い事が円高予想の背景にあると見られる。

問2:今後1カ月間の米ドル /円相場の予想レートについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レート」については、「1円~3円の円高・米ドル安」が32.4% と最も多く、次いで「±1円で推移(31.6%)」、「1円~3円の米ドル高・円安(29.7%)」と続いた。「3円以上の米ドル高・円安(3.2%)」、「3円以上の円高・米ドル安(3.1%)」はいずれもごく少数であった。

ヒストグラムの形状は円高側にやや傾いており、円高・米ドル安見通しが示された問1の結果と整合的だ。なお、「1円~3円の円高・米ドル安」の割合が最多となったのは2019年1月以来である。ただ、今回は「±1円で推移」の割合も比較的高いのが特徴的だ。両者合算の回答割合が64.0%に上る事と、調査期間中の米ドル/円相場が110円前後で推移していた事に鑑みれば、個人投資家のコア想定レンジは107-111円と推測される。

問3:今後 1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が18.6%であったのに対し、「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は48.6%であった。

この結果、「ユーロ/円予想DI」は▼30.0%ポイントとなり、弱気度合いを示すマイナス幅は前回(▼23.6%ポイント) から一段と拡大した。なお、マイナスは10カ月連続となる。調査期間前後のユーロ/円相場は122 円台前半から123円台後半へと持ち直したが、個人投資家の多くが一時的な戻り局面に過ぎないと見ている模様だ。引き続き、欧州景気の弱さやBrexitを巡る不透明感が重しになっているのだろう。EU懐疑派が躍進する可能性がある欧州議会選挙もユーロに対する弱気な見方を強めている可能性がある。

問4:今後 1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が21.0%であったのに対し、「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は47.2%であった。

この結果「豪ドル/円予想DI」は▼26.2%となり、マイナス幅は前回(▼2.7%ポイント)から急拡大した。なお、6カ月連続でマイナスとなり、マイナス幅は2017年4月以来の大きさとなった。調査期間前後の豪ドル/ 円は、75円台前半でひとまず下げ渋ったが、個人投資家はさらに下値を模索すると見ている事が明らかになった。米中間の対立激化や豪中銀(RBA)の利下げ見通しなどが重しになっていると見られる。※過去の豪ドル/円予想DIの推移はP7-8に掲載。

問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください

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「今後注目している通貨ペア」について尋ねたところ、「買い」で注目の通貨ペアは、米ドル/円が36.1%の回答割合を集めて80カ月連続で1位となった。続く2位にはトルコリラ/円(9.3%)、以下、3 位に豪ドル/円(9.1%)、4位ユーロ/ドル(8.2%)、5位、ポンド/円(6.4%)と続いた。前回、10.9%の回答割合で3位にランクインしていたトルコリラ/円が、回答割合を減らしたものの順位をひとつ上げた。前回2位の豪ドル/円が順位を下げたのは、米中の対立激化や豪中銀(RBA)の利下げ観測が重しになったと見られる。5位のポンド/円も回答割合が前回(10.7%)から低下したのはBrexitに対する不透明感が理由であろう。問1では米ドル安・円高見通しが示されたが、この問に対する回答には「それでも米ドルしか買えない」という苦渋の選択の跡が見て取れる。

一方、「売り」で注目の通貨ペアは、米ドル/円が31.9%の回答割合で首位をキープした。以下、2 位ポンド/円(13.6%)、3位ユーロ/米ドル(11.4%)、4位ユーロ/円(10.9%)、5位豪ドル/円(8.2%) と続いた。こちらは、米ドル/円の割合が前回(25.5%)から上昇した一方、2位以下のペアはいずれも小幅に低下した。

問6:スワップポイントがFX投資の判断に与える影響について、次のうちあてはまるのは?(ひとつだけ)

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今回の特別質問として、「スワップポイントがFX投資の判断に与える影響について、次のうちあてはまるのは?(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「為替差益が重要であり、スワップはそれほど気にしない」が38.2%と最も多く、次いで「為替差益にも関心あるが、比較的スワップを重要視(26.3%)」、「スワップポイントは全く考慮しない(20.6%)」、「スワップポイントを最重要視している(13.5%)」、「その他(1.4%)」の順になった。

1年前の第108回調査で同じ質問をした際の回答も概ね同じ傾向であったが、「スワップポイントは全く考慮しない」とした割合が前回の15.8%から20.6%に増加した一方、「スワップポイントを最重要視」とした割合は15.6%から13.5%に低下している。トルコリラに代表される昨年来の新興国通貨(高金利通貨)不安の影響と見て良さそうだ。

なお、それぞれの回答理由を自由記述形式で尋ねたところ、スワップポイント重視派からは「長期保有のため」、「外貨預金代わりのため」などとする回答が目立った。一方、無関心派は「デイトレのため」とする声が圧倒的に多かった。取引スタイルによって、スワップポイントへの関心度合いが異なるのは当然であり、FX個人投資家にはデイトレーダーが多い事が今回の調査で改めて分かった。

問7:あなた個人の「景況感」はいかがですか?(ひとつだけ)

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もうひとつの特別質問として「あなた個人の「景況感」はいかがですか?(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「良くなっている」が9.7%、「悪くなっている」が43.1%、「あまり変化なし」が47.2%という結果になった。

3カ月前の第117回調査では「良くなっている(12.6%)」、「悪くなっている(34.8%)」、「あまり変化なし(52.7%)」であった。この3カ月間で個人投資家の景況感はやや悪化したようだ。また、1年前の第108回調査は「良くなっている(20.5%)」、「悪くなっている(22.7%)」であり、当時との比較では大幅に景況感が悪化した事になる。なお、「良くなっている」の回答割合が10%未満になったのは2012年7月の第38回調査以来である。

今後の調査実施計画及び公表方針

本調査も第120回目となりました。調査開始から10年が経過し、データの蓄積が進んできました。今後については、毎月定点観測で実施する調査結果を基に、予想DIの時系列比較から見出せるFX投資家の相場観の変化やその傾向などのほか、中長期的な視点に基づいたFX投資家の投資スタイルの変化などの考察も進めて行きたいと考えています。

なお、毎月の本調査においては、公表扱いとしている質問項目及び回答結果の他に、「投資家の属性」、「取引頻度」、「取引規模」、「取引時間帯」、「投資選好」など、投資家実態を把握するために必要な各種の質問項目も設けて集計しています。それらの回答結果を用いた投資家の実態報告や属性別のクロス・セクション分析等については、当研究所が1年に1回、毎年年央以降に公表する「外為白書」で紹介する予定です。

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