「円高見通しさらに強まる」外為短観 第121回

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<第121回調査>2019年6月21日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

調査実施期間
2019年6月14日(金)13:00~2019年6月18日(火)24:00
※相場変動等による回答への影響を極力回避するため調査期間を短縮しました。

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は843件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

問1:今後1カ月間の米ドル /円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が24.0%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は51.0%であった。

この結果「米ドル/ 円予想DI」は▼27.0%ポイントと、前回(▼17.3%ポイント)から低下して2017年4月調査以来の低水準を記録した。なお、マイナス幅は2018年2月以来の大きさとなった。調査期間前後の米ドル/ 円は108円台で方向感なくもみ合ったが、そうした中でも個人投資家は米ドル安・円高見通しを一層強めた格好だ。米連邦公開市場委員会(FOMC)直前の調査という事もあって、利下げの可能性が意識されやすかったのかもしれない。

問2:今後1カ月間の米ドル /円相場の予想レートについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レート」については、「1円~3円の円高・米ドル安」が35.7% と最も多く、次いで「±1円で推移(32.6%)」と続き、以下「1円~3円の米ドル高・円安(23.6%)」、「3 円以上の米ドル高・円安(4.6%)」、「3円以上の円高・米ドル安(3.4%)」の順になった。

ヒストグラムの形状は円高側に傾いており、円高・米ドル安見通しが示された問1の結果と整合的であろう。ただ、その割りに「3円以上の円高・米ドル安」の割合が著しく低いのが印象的だ。調査期間中の米ドル/円相場の値位置から考えて、105円の節目を意識した回答と推測される。円高に振れても105円を割り込む事はない、というのが個人投資家の大方の見立てのようだ。

問3:今後 1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が17.2%であったのに対し、「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は50.4%であった。

この結果、「ユーロ/円予想DI」は▼33.2%ポイントとなり、弱気度合いを示すマイナス幅は前回(▼30.0%ポイント) から一段と拡大した。なお、マイナスは11カ月連続となる。調査期間前後のユーロ/円相場は122 円台から121円台へと下落しており、調査終了間際の18日夜には、ドラギ欧州中銀(ECB)総裁から利下げを示唆する発言も飛び出した。こうした中、個人投資家の間でユーロに対する弱気姿勢が強まったと見られる。

問4:今後 1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が19.3%であったのに対し、「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は49.2%であった。

この結果「豪ドル/円予想DI」は▼29.9%ポイントとなり、マイナス幅は前回(▼26.2%ポイント)から拡大した。なお、7カ月連続でマイナスとなり、マイナス幅は2012年5月(▼34.8%ポイント)以来の大きさとなった。調査期間前後の豪ドル/円は、豪中銀(RBA)が議事録で追加利下げの可能性に言及した事から、約5カ月半ぶりに73円台に差し込む場面もあった。こうした中で豪ドル安・円高見通しが強まるのは自然な流れだろう。

問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください

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「今後注目している通貨ペア」について尋ねたところ、「買い」で注目の通貨ペアは、米ドル/円が31.7%の回答割合を集めて1位となった。続く2位にはユーロ/米ドル(11.4%)、以下、3位にトルコリラ/円(9.6%)、4位豪ドル/円(9.4%)、5位、ポンド/円(6.9%)と続いた。米ドル/円の首位は81ヶ月連続となるが、2位との差は前月の26.8%ポイントから20.3%ポイントに縮まった。米ドル/円の割合が前月から低下した一方、ユーロ/米ドルの割合は増加している。米ドル/円の連続首位記録が途切れる日が来るのか、次回以降の調査に注目したい。

また、「売り」で注目の通貨ペアは、米ドル/円が38.6%の回答割合で首位をキープした。以下、2 位ユーロ/円(13.2%)、3位ユーロ/米ドル(10.7%)、4位ポンド/円(10.0%)、5位豪ドル/円(7.9%) と続いた。

なお、米ドル/円は「買いで注目」「売りで注目」ともに首位を維持したものの、「買いで注目」の回答割合は、「売りで注目」の回答割合を下回った。問1で米ドル安・円高見通しが強まった事と整合的な動きであろう。

問6:あなたのFX投資のスタイルは、いわゆる「順張り」「逆張り」のどちらでしょうか(ひとつだけ)

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今回の特別質問として、「あなたのFX投資のスタイルは、いわゆる「順張り」「逆張り」のどちらでしょうか(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「どちらかと言うと順張り派」が36.8%と最も多く、「順張り派(35.9%)」が僅差で続き、以下「どちらかというと逆張り(21.2%)」、「逆張り(6.0%)」の順になった。

ちょうど1年前の調査で同じ質問をした際の回答割合は、「どちらかと言うと順張り派(36.9%)」「順張り派(31.9%)」、「どちらかと言うと逆張り派(24.1%)」、「逆張り派(7.1%)」であった。より大きく分類すると、今回は「順張り派」が72.7%となり、1年前の68.8%からやや増加した。その分、「逆張り派」は31.2%から27.2%に減少している。メディアなどで取り上げられる際には、個人投資家は「逆張りを好む」とされるケースも多いが、本アンケート回答者の中には「順張り派」が多く、このところはその傾向がより強くなっているようだ。

なお、今回の回答者に自由記述形式でその理由を尋ねたところ、「順張り派」からは「トレンドに乗ったほうが利益の取れる確率が高くなる」とする答えが多く見られた。また、「逆張りは含み損を抱えてしまう事もしばしば」とする意見も聞かれた。一方、「逆張り派」からは「ドル/円はレンジ相場になる事が多いから」「大きなリターンを期待できるから」などの声が挙がった。

問7:2019年12月31日ニューヨーククローズ時点のポンド/円の予想レートをお答えください(ひとつだけ)

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もうひとつの特別質問として「2019年12月31日ニューヨーククローズ時点のポンド/円の予想レートをお答えください(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「135~140円」と答えた割合が最も多く37.4%であった。次いで「125~135円(25.4%)」、「140~150円(15.1%)」となり、横ばい圏の「135~140円」の付近に回答が集中した。なお、「115~125円」は7.8%、「115円以下」は7.0%、「150~160円」は5.9%、「160円以上」は1.4%であった。

なお、横ばい圏の「135~140円」以下の合算割合が77.6%と多くを占めており、ポンド/円相場は「上値が重く下値が軽くなりやすい」と見ている向きが多数派である事がわかる。メイ英首相の辞任によって、欧州連合(EU)からの離脱=Brexitの舵取り役に強行離脱派のジョンソン前外相が就任する可能性が高まる中、「合意なき離脱」への懸念が個人投資家の間に広がっていると考えられる。

今後の調査実施計画及び公表方針

本調査も第121回目となりました。調査開始から10年が経過し、データの蓄積が進んできました。今後については、毎月定点観測で実施する調査結果を基に、予想DIの時系列比較から見出せるFX投資家の相場観の変化やその傾向などのほか、中長期的な視点に基づいたFX投資家の投資スタイルの変化などの考察も進めて行きたいと考えています。

なお、毎月の本調査においては、公表扱いとしている質問項目及び回答結果の他に、「投資家の属性」、「取引頻度」、「取引規模」、「取引時間帯」、「投資選好」など、投資家実態を把握するために必要な各種の質問項目も設けて集計しています。それらの回答結果を用いた投資家の実態報告や属性別のクロス・セクション分析等については、当研究所が1年に1回、毎年年央以降に公表する「外為白書」で紹介する予定です。

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