【ファイナンス】FXの市場から退場せず、成長し続けるために必要なポジション管理とロスカット設定の方法とは??

f:id:navimedia:20190813201720j:plainFXでは大きな損失を出さないようにすることが大切です。
そのためには、自分の投資金額に対し て、どの程度のポジションが最適なのか、1取引あたりの損切りは、どのくらいの水準が適切なのかを 常に理解しておくことが求められます。
ここでは、初心者の人たちに参考にしていただけるよう な、ポジション管理とロスカットの設定方法について考えてみましょう。

退場せずに経験値を積み上げるには、毎月の損失許容額を設定する

投資では、一度損失を出してしまうと、それを取り戻すことは、かなり難しいです。
投資金の10 %の損失を出すと、10%以上の利益をあげないと、元本回復はできません。

そのため、毎月の損失許容額を決めて、投資金を大きく減らさないようにする資金管理の方法を、以 前ご紹介しました。

詳しくはこちらの記事をご確認下さい。>>
【ファイナンス】FX市場から退場せず、成長し続けるために必要な資金計画の立て方とは?

取引ごとにリスク・コントロール

毎月の損失許容額を設定したら、次は取引ごとのポジション管理(Lot数)とロスカット設定(損切り までの値幅)です。

例として毎月の損失許容額を1万円としたときのLot数と損切りまでの値幅を計算します。

取引ツール『外貨ネクストネオ』では、1Lot = 1000通貨、対円通貨の1pips = 0.001円ですので、 1Lotの取引で1万円の損を許容するとしたときの損切りまでの値幅は、

10000÷1000 = 10

つまり、ポジションを取ったときの価格から、10円(10000pips)思惑と逆の動きをしたら、損切りを するということになります。

ただ、USD/JPY相場をみている方はお分かりだと思いますが、ここ数年、レンジ相場になっています。
1ドル110円の相場が、100円や120円になったら、大ニュースになるでしょう。
そのくらい大 ニュースが出ない限り、1Lotで取引をした場合は、損失が出にくいということなのですが、10円逆の 動きをするまで、ずっとポジションを持ち続けていなければならないのでしょうか?

そういう時は自分の投資スタイルにあわせて、毎月の損失許容額から週ごと、日ごとの損失許容額を 計算しましょう。

毎月の損失許容額1万円のとき、1カ月はおよそ4週なので、週ごとに損失許容額を設定するなら 2500 円です。
1カ月の平日は、およそ21日なので、日ごとに損失許容額を設定するなら476円です。

自分の投資スタイルにあわせる理由は、週に1回しか取引できない人が、毎日の損失許容額で損切りの 値幅を決めても、損切りの水準が浅くなって、すぐに損切り注文が約定する可能性が高くなり、その 後の利益の可能性を摘んでしまうからです。

自分の投資スタイルにあわせて、月ごとの損失許容額を守るようにするか、週ごとにするか、日ごと にするかを決めてください。

1Lotの取引で週の損失許容額2500円の損を許容するとしたときの損切りまでの値幅は、

2500÷1000 = 2.5

1Lotの取引で1日の損失許容額476円の損を許容するとしたときの損切りまでの値幅は

476÷1000 = 0.476

5Lot、10Lot、20Lotの場合の損切りの値幅も同様に計算すると、以下のようになります。
Lot数×1000×損切りの値幅 ≦ 自分の投資スタイルにあった損失許容額

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このように、毎月の損失許容額と自分の投資スタイルを考慮すると、FX市場から退場しにくいLot数と 損切りの値幅の組み合わせが自動的に計算できます。

1日の損失許容額が476円は少なすぎる?

ここまで記事を読んだ方の誰もが、1日の損失許容額が476円では少なすぎると思ったでしょう。

1ドル110.854円の時に20Lotの買いポジションを持った場合、110.830円になったら、即損切りとなり ます。
0.024円程度は、数分で動きます。
こんなに早く損切りをしていたのでは、利益はなか なか出せないと思った方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、これは毎月の損失許容額1万円とした場合の当然の結論なのです。
もし1日の損失許容額 を2倍の952円にしたいと思ったら、毎月の損失許容額を2万円に決めて、FX口座に毎月入金する金額を 、2万円に設定してください。
1日の損失許容額を10倍の4760円にしたいと思ったら、毎月の損失 許容額を10万円に決め、FX口座に毎月入金する金額を10万円に設定してください。

その際に、毎月2万円、10万円のFX口座に入金し続けても、生活に支障は出ないだろうか?真剣に考え て下さい。
これが「投資リスクを取る」ということです。

※なぜ毎月の損失許容額分の金額をFX口座に入金するように設定するかは、前回の記事をご確認くだ さい。

参考>>
【ファイナンス】FX市場から退場せず、成長し続けるために必要な資金計画の立て方とは?

毎月の損失許容額を守る理由をもう一度考える

小さい損失許容額では、なかなか利益を出しづらいことがわかったと思いますが、損失許容額を増額 する前に、もう一度、毎月の損失許容額を守って取引する理由を思い出しましょう。

紹介した資金計画(毎月の損失許容額1万円を守り、その金額を入金する計画)を守れば、例え476円 の損失を21日間連続で出し続けたとしても、翌月には最初の投資金に回復することができ、投資金が 減って利益を出しづらいという状況に陥らずに、再スタートすることができるのです。

もちろん、預貯金とFX口座をあわせた全体の資産から見れば、1万円は失っていますが、21日間連続で 損失を出し続けたという経験をしました。

損失を出した21回の取引の振り返りを徹底すれば、どのような取引が損失を出しやすい取引なのかが わかるようになり、損失を出しそうな発注を減らすことができます。

このように、初心者の方は、FX市場から退場せずに、経験値を積み上げて、勝率を上げられるように なるために、毎月の損失許容額をしっかり守って下さい。

利益を上げるのは経験を積んで勝率を上げてから

初心者の人にとっては、1Lotの取引、10Lotの取引といわれてもあまりイメージがわかないかもしれな いので、どのくらいの取引なのかを説明します。

ここで、USD/JPYの1日の変動幅の目安として、日足チャートに期間25のボリンジャーバンド(25)の1 幅分の値を算出すると、0.664円でした。

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ご存知の方も多いと思いますが、ボリンジャーバンドは終値の標準偏差(散らばり具合)の値から描 画されています。
このボリンジャーバンドのパラメーターが25なので、この標準偏差の意味は25 日間の終値の散らばり具合といえます。
つまり、このチャートのデータでは、1日に0.664円変動する可能性が、"そこそこ"あるということ がわかり、USD/JPYが1日に標準偏差分の値動きをした場合の損益は、以下のようになります。

価格が標準偏差分動いたときの損益の変動
1Lotのとき、±664円
5Lotのとき、±3320円
10Lotのとき、±6640円
20Lotのとき、±13280円

これにより、1Lotの取引でさえも1日で664円の損失を出す可能性があることがわかりますので、1日の 損失許容額を476円にしていた場合は、その日に損切り注文をださなければなりません。

また、20Lotの取引をしたときは、たったの1日で毎月の損失許容額1万円をこえる損失を出す可能性が あります。

損失許容額1万円で1Lotの取引をすると、1日に664円程度の利益を出すか、1日の損失許容額476円の損 失を出すかといった、小さな運用になるとは思いますが、初心者の方は、まず経験値を積み、「勝率 を上げている段階なんだ」と理解して、コツコツと利益を上げる意識でいてください。

仮に損失許容額が1日に476円だったとしても、勝率を上げて、コツコツと利益を投資金に積み重ねる ことができれば、どこかのタイミングで、「これまでの取引で投資金を1万円増やすことができた。 来月はこの金額と毎月入金される金額をあわせて、2万円を損失許容額にしてみよう」といった具 合に、取れるリスクを増やすことが可能になります。

このように経験を積み、勝率を上げ、投資金が増えてから損失許容額を増やすようにしてください。

FX市場から退場せず、成長し続けるために必要なポジション管理とロスカット設定の方法

最後にポイントをおさらいしましょう。
FX市場から退場しないための資金管理を理解して設定する
・毎月の損失許容額を自分の投資スタイルにあった期間で割る
 - 週に1回くらい取引するなら損失許容額を4で割る
 - 毎日取引するなら損失許容額を21で割る
・Lot数×1000×損切りの値幅が、自分の投資スタイルにあった損失許容額以下になるように気をつけて発注する
・損失許容額を守りながら取引をし、経験を積んでいることを理解する
・経験を積んで勝率を上げ、投資金が増えてから損失許容額の増額を考える

sakou.jpg 岩田仙吉(いわたせんきち)氏
株式会社タートルズ代表/テクニカルアナリスト
2004年、東京工業大学から一橋大学へ編入学。専門は数理経済学。卒業後、FX会社のシステムトレードプロジェクトのリーダーになり、プラットフォーム開発および自動売買プログラムの開発に従事。その後、金融系ベンチャーの立ち上げに参画。より多くの人に金融のことを知ってほしいと思い金融教育コンテンツの制作に集中するために会社を創業。現在は、ハイリスク・ハイリターンの投資手法ではなく、初心者でも長く続けられるリスクを抑えた投資手法を研究中。
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