「円高・米ドル安見通しが継続」外為短観 第123回



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<第123回調査>2019年8月23日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

調査実施期間
2019年8月16日(金)13:00~2019年8月20日(火)24:00

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は908件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

問1:今後1カ月間の米ドル /円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が26.2%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は52.3%であった。

この結果「米ドル/ 円予想DI」は▼26.1%ポイントと、前回(▼26.4%ポイント)からほぼ横ばいとなり、DIは3カ月連続で▼20台を維持した。調査期間直前の12日に米ドル/円相場は105.05円前後まで下落する場面があった。米中の貿易摩擦を起点に世界的な景気減速への懸念が広がり、リスク回避の円買いが強まった。こうした動きや、米連邦準備制度理事会(FRB)の9月利下げ観測によるドル安圧力で、米ドル/円の続落を見通すFX投資家が多いようだ。

問2:今後1カ月間の米ドル /円相場の予想レートについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レート」については、「1円~3円の円高・米ドル安」が38.7% と最も多く、次いで「±1円で推移(28.0%)」と続き、以下「1円~3円の米ドル高・円安(24.8%)」、「3 円以上の米ドル高・円安(4.8%)」、「3円以上の円高・米ドル安(3.7%)」の順になった。

ヒストグラムの形状は円高側に傾いており、円高・米ドル安見通しが示された問1の結果と整合的だ。前月の調査は、調査時の値位置からみて「下げても1ドル=105円前後」との解釈も可能な結果であったが、今回の調査結果は、105円割れを見込む向きが増えた事を示唆しているようだ。

問3:今後 1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が17.6%であったのに対し、「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は52.5%であった。

この結果、「ユーロ/円予想DI」は▼34.9%ポイントと、13カ月連続でマイナスを記録。弱気度合いを示すマイナス幅は前回(▼29.1%ポイント)から拡大し、2017年4月以来の低水準となった。ユーロ/円相場も調査期間直前の12日に2017年4月以来の安値となる117.50円台に下落する場面があった。その後も安値圏での推移が続いているが、FX投資家はさらなる続落を見込んでいるようだ。

問4:今後 1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が21.5%であったのに対し、「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は45.8%であった。

この結果「豪ドル/円予想DI」は▼24.3%ポイントとなり、前回(▼6.9%ポイント)からマイナス幅が拡大。9カ月連続のマイナスDIであり、過去12カ月では実に11回目の豪ドル弱気予想となる。豪州の政策金利が過去最低の1.00%まで引き下げられた上に、豪中銀(RBA)がさらなる利下げの可能性を示唆する中では、豪ドルに(かつてのような)投資妙味を見出しにくいのかもしれない。

問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください

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「今後注目している通貨ペア」について尋ねたところ、「買い」で注目の通貨ペアは、米ドル/円が32.4%の回答割合を集めて1位となった。続く2位にはトルコリラ/円(12.6%)、以下、3位にユーロ/ 米ドル(10.0%)、4位に豪ドル/円(8.7%)、5位、ポンド/円(7.9%)と続いた。米ドル/円の首位は83 カ月連続であり、2位以下の順位も前回から変動がなかった。

一方、「売り」で注目の通貨ペアは、米ドル/円が38.1%の回答割合で首位をキープした。以下、2 位ポンド/円(14.3%)、3位ユーロ/円(13.4%)、4位ユーロ/米ドル(9.4%)、5位豪ドル/円(5.1%) と続いた。上位4通貨ペアの顔ぶれは前回と同じであったが、前回6位だった豪ドル/円が順位をひとつ上げて5位に入った一方で、5位だったトルコリラ/円は7位(3.1%)に後退した。

今回も「買い」「売り」ともに米ドル/円が首位を維持した。ただ、問1の結果でFX投資家の見通しが比較的大きく米ドル安・円高方向に傾いている点から考えると、「買い」で注目の32.4%という回答割合はやや高いように見える。これは、米ドル以外に買いたい通貨が見当たらないという消極的な理由によるものだろう。あるいは、問1の米ドル安・円高見通しが「買いたい弱気」の投資家心理を示しているとも考えられる。

問6:あなた個人の「景況感」はいかがですか?(ひとつだけ)

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今回の特別質問として、「あなた個人の「景況感」はいかがですか?(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「良くなっている」が9.0%、「悪くなっている」が44.8%、「あまり変化なし」が46.1%という結果になった。

今回の結果を3カ月前の第120回調査と比較すると、「良くなっている」が0.7ポイント低下した一方、「悪くなっている」が1.7ポイント上昇しており、FX投資家の景況感はこの3カ月間で一段と悪化したと見られる。なお、「良くなっている」の割合は、調査開始以来2番目の低さとなった。過去最低は2012年7月に記録した8.3%で、今回の9.0%はそれに次ぐ低水準である。ちなみに、当時の米ドル/円は70円台後半と、現在よりも30円近く円高水準であり、日経平均株価は8000円台後半で、現在よりも12000円近く安い水準であった。

問7:英国の欧州連合(EU)離脱=が2019年10月31日に迫っています。期限を迎えた時点の状況をどう予想していますか。

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もうひとつの特別質問として英国の欧州連合(EU)離脱=が2019年10月31日に迫っています。期限を迎えた時点の状況をどう予想していますか」と尋ねたところ、「合意のないまま離脱」が54.2%と過半数を占めた。次いで「離脱時期を再延長して協議を継続(25.9%)」、「合意のうえで離脱(12.2%)」、「2度目の国民投票(5.7%)」と続き、「Brexitを中止する」は0.9%に留まった。

その理由について自由記述形式で尋ねたところ、「合意のないまま離脱」とした向きからは「ボリス・ジョンソンが英首相になった以上、合意がなくても離脱する」との趣旨の回答が多数寄せられた。また、「ポンドの下落はもちろん、ユーロも連れ安する」との記述があった一方、「Brexit後は英経済にあまり影響なしとなり、ポンドがじわじわ買われる」との意見もあった。その他、「2度目の国民投票」を予想した向きからは「混迷を打開するために、もう一度民意を問うべき」との声が挙がっていた。

今後の調査実施計画及び公表方針

本調査も第123回目となりました。調査開始から10年が経過し、データの蓄積が進んできました。今後については、毎月定点観測で実施する調査結果を基に、予想DIの時系列比較から見出せるFX投資家の相場観の変化やその傾向などのほか、中長期的な視点に基づいたFX投資家の投資スタイルの変化などの考察も進めて行きたいと考えています。

なお、毎月の本調査においては、公表扱いとしている質問項目及び回答結果の他に、「投資家の属性」、「取引頻度」、「取引規模」、「取引時間帯」、「投資選好」など、投資家実態を把握するために必要な各種の質問項目も設けて集計しています。それらの回答結果を用いた投資家の実態報告や属性別のクロス・セクション分析等については、当研究所が1年に1回、毎年年央以降に公表する「外為白書」で紹介する予定です。

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