「米ドル/円、見方が分かれる」外為短観 第119回

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<第119回調査>2019年4月26日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

調査実施期間
2019年4月19日(金)13:00~2019年4月23日(火)24:00
※相場変動等による回答への影響を極力回避するため調査期間を短縮しました。

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は813件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

問1:今後1カ月間の米ドル /円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が33.0%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は31.6%であった。

この結果「米ドル/ 円予想DI」は△1.4%ポイントと、かろうじてプラス圏を維持。前回(△11.9%ポイント)からプラス幅が縮小した。調査期間前後の米ドル/円は、イースター休暇と重なったため111円台後半を中心とする小幅な値動きにとどまった。こうした「膠着相場」が、見通しにも影響した公算が大きい。なお、個人投資家の見通しは「ほぼ中立」となったが、外為どっとコムの顧客データが示す実際のポジション比率も買い(ロング)54%、売り(ショート)46%と概ね拮抗している(4月24日時点)。

問2:今後1カ月間の米ドル /円相場の予想レートについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レート」については、「±1円で推移」が42.3%で最も多かった。次いで「1円~3円の米ドル高・円安(28.5%)」、「1円~3円の円高・米ドル安(22.0%)」と続き、「3円以上の米ドル高・円安(4.1%)」、「3円以上の円高・米ドル安(3.1%)」という順になった。

ヒストグラムの形状はピラミッド様で、見通しが3分割された問1の結果と整合的だ。調査期間前後の米ドル/円相場の値幅が40銭前後にとどまった事を考えれば、当面は「±1円で推移」するとの予想が増加するのは自然な動きだろう。為替オプション市場のインプライドボラティリティ(予想変動率)も約5 年ぶりの低水準となる4%台で推移している。個人投資家のみならず市場参加者の多くが「米ドル/ 円は大きく動かない」と見ている模様。

問3:今後 1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が21.2%であったのに対し、「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は44.8%であった。

この結果、「ユーロ/円予想DI」は▼23.6%ポイントとなり、弱気度合いを示すマイナス幅は前回(▼21.9%ポイント) から僅かに上昇した。なお、マイナスDIは9カ月連続となる。調査期間前後のユーロ/円相場は126 円台後半から125円台後半へと弱含んだ。ユーロ圏の中核国であるドイツの景気不安が根強い事などから、個人投資家のユーロ先安感も根強いようだ。英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitはひとまず10月に先送りとなったが、不透明感が消えたわけではない事も影響しているのだろう。

問4:今後 1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が30.8%であったのに対し、「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は33.5%であった。

この結果「豪ドル/円予想DI」は▼2.7%となり、マイナス幅は前回(▼9.3%)からやや縮小したが、5カ月連続でマイナスを記録した。調査期間前後の豪ドル/円は、80円台を維持できずに79円台前半へと軟化した。23日には米国株(ナスダックとS&P500)が終値ベースで史上最高値を更新するなど、足元の市場センチメントは良好だ。にもかかわらず、豪ドル/円の見通しが僅かとは言え弱気に傾いていているのは、利下げへの警戒感であろう。

問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください

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「今後注目している通貨ペア」について尋ねたところ、「買い」で注目の通貨ペアは、米ドル/円が34.8%の回答割合を集めて79カ月連続で1位となった。続く2位には豪ドル/円(11.6%)が前回の3 位から上昇。以下、3位トルコリラ/円(10.9%)、4位ポンド/円(10.7%)、5位ユーロ/米ドル(6.3%) と続いた。上位5通貨ペア合計の回答割合は74.3%を占めたが、前回の75.6%からはやや低下した。米ドル/円の回答割合も低下(前回:37.9%)しており、個人投資家の物色対象が分散し始めたようにも見える。

一方、「売り」で注目の通貨ペアは、米ドル/円が25.5%の回答割合で首位をキープした。以下、2 位ユーロ/円(16.6%)、3位ユーロ/米ドル(14.0%)、4位ポンド/円(12.7%)、5位トルコリラ/円(8.7%)と続いた。ポンド/円の注目度が、「買い」「売り」ともに前回から低下したのが印象的だ。なお、前回は「買い」が2位で12.7%、「売り」も2位で19.9%であった。当初3月29日であったBrexit期日が4月12日に延期され、さらに10月31日まで再延期された事で個人投資家のポンド相場への関心が薄れたものと見られる。Brexit協議は今後も続く事になったが、半年間の離脱期限延長で間延びした印象が強いのだろう。

問6:今後1カ月間のポンド/円相場の見通しについてお答えください(ひとつだけ)

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今回の特別質問として、「今後1カ月間のポンド/円相場の見通しについてお答えください(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「ポンド高・円安」と答えた割合は22.8%、「円高・ポンド安」が45.4%、「概ね横ばい」が31.9%であった。問1、問3、問4と同様の「予想DI」形式にすると「ポンド/円予想DI」は▼ 22.6%となる。ユーロ/円予想度DI(▼23.6%)とほぼ並ぶポンド弱気・円強気の見通しが示された格好だ。

調査期間中のポンド/円相場は、145円台半ばから144円台半ばへと弱含んだ。Brexitに絡む英国とEUの動きは、離脱期限の再延長によってこのところ停滞気味だ。ただ、5月2日の英地方選や23日の欧州議会選挙に向けて新たな動きが出る公算が大きい。引き続き「政治リスク」が個人投資家のポンド弱気見通しを支えているのだろう。

自由記述形式で尋ねた回答理由にも「ポンド安・円高」とした向きからは、「5月以降にBrexit問題が悪化する」との声が多く挙がっていた。一方、少数派の「ポンド高・円安」勢からは「Brexitは『延期』から『取り止め』になる」との見方が出ていた。

問7:FX投資を行う中で、主にどのような投資環境でトレードをしていますか。(ひとつだけ)

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もうひとつの特別質問として「FX投資を行う中で、主にどのような投資環境でトレードをしていますか。(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「スマートフォンのみ」が41.9% と最も多く、「PCのみ(35.7%)」、「PCとスマートフォンを併用(19.7%)」と続き、それ以外は、ごく少数もしくは回答なしという結果であった。

2018年3月に同じ質問をした際は「スマホのみ(37.7%)」と「PCのみ(37.4%)」が拮抗していたが、今回はその差が拡大した。なお、前回1.7%であった「携帯電話のみ」は今回0.1%にまで減少した。まもなくやってくる今年のゴールデンウイークは新天皇即位の関係で10連休となる。長い休みに旅行やレジャーなどで外出する個人投資家も多いと見られるが、そういう場面こそ外出先でも取引がしやすい「スマートフォン」が重宝されるのだろう。なお、前回の外為短観では「ゴールデンウイーク中も、普段どおりに取引する」と答えた割合が6割近くに上った。

今後の調査実施計画及び公表方針

本調査も第119回目となりました。調査開始から10年近くが経過し、データの蓄積が進んできました。今後については、毎月定点観測で実施する調査結果を基に、予想DIの時系列比較から見出せるFX投資家の相場観の変化やその傾向などのほか、中長期的な視点に基づいたFX投資家の投資スタイルの変化などの考察も進めて行きたいと考えています。

なお、毎月の本調査においては、公表扱いとしている質問項目及び回答結果の他に、「投資家の属性」、「取引頻度」、「取引規模」、「取引時間帯」、「投資選好」など、投資家実態を把握するために必要な各種の質問項目も設けて集計しています。それらの回答結果を用いた投資家の実態報告や属性別のクロス・セクション分析等については、当研究所が1年に1回、毎年年央以降に公表する「外為白書」で紹介する予定です。

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