成長率、インフレ見通し下方修正で売られる

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総括

成長率、インフレ見通し下方修正で売られる

予想レンジ 5.0-5.5

(ポイント)  
*政府・中銀が19年GDP伸び率見通しを下方修正
*中銀はインフレ見通しも下方修正
*1ドルは20ペソのせ
*景気刺激策を実施
*2Qは危うくリセッションを免れるが経済はまだ弱い
*7月製造業PMIは悪化
*IMFやS&Pも成長見通しを下方修正
*ペメックスの格下げ問題がある
*大統領の支持率はピークより低下したが依然60-70%はある
*今後の焦点は弱い成長と財政問題となる
*米国の対メキシコ関税賦課は無期限延期された
*メキシコ政府は対米緊張もあり中国へ接近している
*ペメックスが新油田開発
*米墨貿易は米からの輸出も2430億ドルあり、報復関税合戦では米国にも痛手
*S&Pはペメックスを格下げ、国の格付け見通しを引き下げ

(成長率見通しを下方修正)
メキシコ中銀行は、2019年の成長率予想を0.2-0.7%とし、これまでの0.8-1.8%から下方修正した。2Q・GDP確報値は前期から横ばいで、7月に発表された速報値の0.1%増よりも弱かった。四半期報告で中銀は、景気は上向くが、回復ペースは緩やかになるとの見方を示した。 2020年の成長率は1.5-2.5%を見込んでいる。従来予想の1.7-2.7%から下方修正した。 世界的な貿易摩擦や米国が計画するメキシコに対する措置、格下げの可能性、国営石油会社ぺメックスの経営悪化などが景気下振れリスクだと説明した。

(景気対策)
 急速に停滞が目立ってきた経済に関して、政府は景気刺激策の一環としてインフラ投資の拡大を発表している。メキシコ銀はこうした計画の実行などで、7~9月期以降は徐々に成長が加速していくとしている。
 ロペスオブラドール大統領は新空港の建設を中止したほか、油田鉱区入札を無期延期にするなど、従来の民間主体の経済政策を否定する決定を続けている。外国からの投資も落ち込んでおり、投資不足が雇用や消費にも影を落としている状況で、経済成長の回復には時間がかかるとの見方が多い。

(インフレは)
メキシコ中銀は2019年末のインフレ率予想も3.7%から3.2%に引き下げた。2020年末のインフレ率予想は3%に据え置いた。 ただ、コアインフレ率の鈍化や通貨ペソの下落、米国による関税発動の可能性が物価上昇圧力になるとの見方を示した。

(2Q経常収支、黒字が統計開始以来最大に)
2Q経常収支は51億4300万ドルの黒字で、四半期ベースとしては1980年の統計開始以来、最大の経常黒字となった。米中貿易摩擦の激化を背景に米国向けの財の輸出が好調だった。 経常収支の黒字化は2010年4-6月期以来、9年ぶり。黒字のGDP比は1.6%。財の輸出超過は約50億ドルと、5年ぶりの高水準だった。
メキシコは米中貿易摩擦による主な受益者の1人となる可能性がある。単位当たり労働コストの競争力の高さや米国との距離的な近さから世界中の製造業者がメキシコに拠点を置くことになりそうだと指摘されている。
メキシコは輸出の約80%が米国向けで、自動車やテレビといった財の輸出が大半を占める。
 
(弱いCPIが追加緩和期待を生む)
8月前半の消費者物価指数(CPI)は前年比上昇率が3.29%と、予想の3.56%を下回った。中銀にとって利下げ余地が生まれる可能性があるとみられている。
中銀は、インフレの減速と経済におけるスラック(需給の緩み)の拡大を理由に政策金利を2014年6月以来初めて引き下げ、追加緩和への期待が高まっている。

(新NAFTAは9月に批准か)
ロペスオブラドール大統領は、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」について、米国は9月に批准すると予想していると述べた。ロペスオブラドール大統領は「9月に批准されると予想しており、これによりメキシコは大きな恩恵を受ける」と述べた。 メキシコはUSMCAをすでに批准している。

テクニカル分析

ボリバン下限下抜きから戻す、8月26日-29日の下降ラインを上抜くか

日足、8月26日、29日にボリバン下限を下抜くもそれぞれボリバン内に戻る。8月26日-29日の上昇ラインがサポート。8月26日-29日の下降ラインが上値抵抗だが上抜くか。5日線下向き。
 週足。ボリバン下限を一時下抜くもバンド内へ戻してきている。8月12日週-19日週の下降ラインが上値抵抗。
月足。雲の.下での推移続く。19年6月-7月の上昇ラインを下抜く。19年4月-5月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下限下抜く。
年足。16年-18年の上昇ラインを下抜く。14年-15年の下降ラインが上値抵抗。

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VAMOS MEXICO

メキシコの闇
メキシコ東部ベラクルス州コアツァコアルコスで8月27日夜、武装集団がストリップバーを襲撃し、少なくとも26人が死亡、11人が重傷を負った。武装集団は店内で銃を乱射した後、客らを内部に閉じ込めて火を放ったという。
 ベラクルス州はメキシコ湾に面し、米国へ不法移民を入国させようとする人身売買業者や麻薬カルテルがよく使うルートとなっている。そのため敵対する麻薬カルテル間の縄張り争いの舞台ともなっており、一触即発の状態が続いている。

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