長い下ヒゲで戻すも爆発力なし、2QGDPは予想より改善

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総括

長い下ヒゲで戻すも爆発力なし、2QGDPは予想より改善

予想レンジ 17.0-19.0

(ポイント)
*2Q・GDPは予想より減少幅が小さかった
*週足、日足で長い下ヒゲが出た
*次の焦点は9月12日発表の政策金利
*インフレ見通しは下方修正
*8月経済信頼感指数が上昇
*鉱工業生産は悪化、小売売上は改善
*経常収支が改善
*観光業は好調
*海外からトルコ国内への投資は増加
*7月は最強通貨となり年間最弱通貨を脱したが8月は再び最弱通貨へ
*トルコは軍事でよりロシアに接近している
*中銀総裁を更迭 エコノミストも更迭
*シリアから空爆受ける
*ロシアからのミサイル搬入についてトランプ大統領は理解者の立場だったが、米国事務方の対応は厳しい
*外交、内政での問題点が多い
*エルドアン大統領は利下げを要求し続ける
*フィッチが格下げ

(2Q・GDPは)
今週の焦点であった2Q・GDPは前年同期比1.5%減少し、予想の2%減よりも小幅なマイナスとなった。ただ3四半期連続で前年比で減少した。前期比では1.2%増で、2四半期連続のプラス成長となった。
トルコは昨年、通貨リラがおよそ30%下落したことを受けてインフレ率と金利が急上昇、内需が急激に縮小し、成長が著しく鈍化した。2Q消費が予想よりも好調で、リラ安を背景に純輸出もGDPに寄与した。景気の底からの持ち直しの動きが2Qに始まったようだ。しかし回復は今のところ脆弱で、景気がどの程度回復するのかは、中銀の今後の利下げや、米中貿易戦争などによる世界のリスク許容度に左右されよう。

(今週はCPI発表もあり)
今週は8月消費者物価の発表がある。大幅利下げと預金準備率引き下げの影響が出て下げ止まるのだろうか。次回政策金利決定は9月12日。

(8月の経済信頼感指数が上昇)
8月の経済信頼感指数が前月比で7.9%増の80.7から87.1に上昇した。
指数の上昇は、消費者、実部門(製造業)、サービス業、小売業、建設業の信頼感指数が上昇したことによるもであった。

(サムライ債発行か)
トルコ財務省は9月2日、日本、中国、ロシアのそれぞれの通貨建ての債券を発行するために準備を進めていると明らかにした。トルコ国債は現在、9割以上がドルかユーロ建てとなっているが、資金調達手段の多様化を図る。
同省は、「市場と財源を多様化させるために異なる市場での借り入れ手段の活用に向けて取り組んでいる」と表明。「日本でのサムライ債、中国でのパンダ債、ロシアでのルーブル建ての借り入れに向けて取り組みを進めている」とした。

(ミサイル外交)
 外交では、依然ロシアからのミサイルシステム購入で米国との軋轢がある。エルドアン大統領は、9月中旬に国連総会でトランプ米大統領と会談する計画とし、「米国が現在のF35に関するスタンスを維持するなら対処する」と語った。トランプ政権は今年、トルコがロシアからミサイル防衛システムを購入したことに反発し、F35の生産からトルコを排除し、トルコへの売却を凍結した。トルコはロシアからの戦闘機購入を示唆している。

(観光業は好調)
 トルコの観光客数は、2017年以降、好調な回復を見せている。2019年上半期は、前年同期比11.8%増加し、2,115万1,530人とこれまでの記録を更新した。外国人は13.2%増、海外在住トルコ人は4.3%増だった。
 上半期の外国人観光客数を国別にみると、ロシアが270万9,397人(前年同期比13.9%増)で1位となり、外国人観光客の15.0%を占めた。次いで、ドイツが180万2,365人で2位(15.5%増)、ブルガリアは3位(25.1%増)、英国は4位(16.9%増)だった。通貨リラ安の影響で、トルコで母国より安く買い物できるブルガリア人とギリシャ人の観光客の数は、ブルガリアが25.1%増、ギリシャが55.4%増と伸び率が高かった。日本からの観光客数は4万8,317人で(35.1%増)、2017年と2018年の同時期に比べ増加している。

(海外からトルコへの投資が増加)
トルコへの直接投資は、2018年6月から2019年6月までで6.3%増の約124億ドルに達した。1-6月にトルコに行われた外資系投資ではカタールとイギリスがトップに立った。
投資の19.4%はカタール、18.7%はイギリス、17.5%はアゼルバイジャンから行われた。昨年と比べて今年上位3か国から行われた投資総額の割合は34.3%から55.6%に上昇した。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

長い下ヒゲが効いている

日足、8月26日にボリバン下限を大きく下抜くも、長い下ヒゲを残しバンド内へ戻す。ボリバン下限は17.80あたり。8月28日-9月2日の上昇ラインがサポート。8月16日-19日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。
週足、先週は一時大きくボリバン下限を下抜くが長い下ヒゲを残しバンド内へ戻す。ボリバン下限を大きく下抜くがバンド内へ戻し長い下ヒゲを残す。7月29日週-8月5日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、19年5月-7月の上昇ラインを下抜く。19年3月-8月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下限は15.0あたり。8月は陰線であったが下ヒゲを残した。
年足 4年連続陰線、今年も陰線。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

ロシアへより接近

エルドアン大統領は、モスクワでロシアのプーチン大統領と会談し、防衛産業で引き続き協力していく意向を伝えた。 両首脳はモスクワ郊外で開催された航空ショーでロシアの最新鋭ステルス戦闘機スホイ57などを視察。その後、エルドアン氏はプーチン氏との共同記者会見で「ロシア製のミサイル防衛システム「S400」の納入も開始されており、防衛産業を巡り前向きな措置が取られている」とし、「この日の会談で、防衛産業のさまざまな部門で両国が取り得る措置について協議した」と述べた。

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