経済健闘も、絶えない内外紛争・軋轢が重し

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総括

経済健闘も、絶えない内外紛争・軋轢が重し

予想レンジ トルコリラ/円 18.0-19.5

(ポイント)
*先週は対円で2.69%上昇
*今週は利下げ観測あり
*エルドアン大統領は政策金利が一桁台になることを示唆
*来年は5%成長を目指す
*内外での政治絡みのトラブルが多い
*米国はミサイル問題で制裁を示唆
*EUとの難民問題あり
*英のEU離脱はトルコに悪影響有り
*2Q・GDPは予想より減少幅が小さかった
*週足の長い下ヒゲが効いて上昇
*インフレ見通しは下方修正
*8月経済信頼感指数が上昇
*鉱工業生産は悪化、小売売上は改善
*経常収支が改善
*観光業は好調
*海外からトルコ国内への投資は増加
*7月は最強通貨となり年間最弱通貨を脱したが8月は再び最弱通貨へ
*トルコは軍事でよりロシアに接近している
*ロシアからのミサイル搬入についてトランプ大統領は理解者の立場だったが、米国事務方の対応は厳しい
*フィッチが格下げ

(市況)
 先週は対円で2.69%上昇した。外部的には10月に米中通商協議が開催されること、国内的には2Q・GDPが予想ほど悪化しなかったことや、8月消費者物価が低下して正常化の方向へ向かったことが上げられよう。9月12日の政策金利決定では消費者物価が抑制されていることもあり、19.75%から17.00%へ引き下げられる予想である(エルドアン大統領は政策金利が一桁台になることを示唆)。

(5%成長計画)
 エルドアン大統領は、来年の経済成長率5%を計画していると発言、金利は一段と低下するとの見通しを示した。大統領は「来年の成長水準を示そう。我々はこれに重点的に取り組む。成長率5%を間違いなく計画する」と述べた。政府が1年前に発表した中期計画では、経済成長率を今年2.3%、来年3.5%と予想していた。
 大統領は「私は金利アレルギーだ。高金利には反対する」とし、金利の低下が始まっていると付け加えた。トルコ中銀は7月、景気を支援するため、政策金利を4.25%ポイント引き下げ、19.75%とした。利下げは約4年半ぶり。利下げ幅は市場予想を上回った。大統領は「金利が低下しており、インフレ率が低下している。今後、政策金利はさらに下がるだろう」と述べた。大統領は利下げが物価抑制につながるとの持論を展開することが多い。
大統領は「私はそう信じている。中銀の上層部もこの問題に理解を示したからだ」と発言した。大統領は7月、政府の指示に従わなかったとして、中銀総裁を解任。新たに就任したウイサル総裁は7月に利下げを決めた。

(トルコの消えない懸念)
 トルコリラが下落するとしたら、いつものように内外での政治絡みのトラブルである。ロシアミサイル購入について米国との関係は悪化している。ムニューシン財務官は制裁を検討しているとした。エルドアン大統領の不規則発言も気になる。エルドアン大統領は、核武装国がトルコに対し核兵器の保有を禁じるのは容認できないと表明した。内政ではイスタンブールの裁判所が野党・共和人民党(CHP)の幹部に対し、大統領を侮辱した罪で10年の禁錮刑を言い渡し金融市場にも不安感をもたらしている。

(英のEU離脱とトルコ)
トルコのペクジャン商務相は、英国が合意なくEUを離脱すれば、トルコの対英貿易は最大30億ドル分が失われる恐れがあると述べた。英国がEU離脱後に鉄鋼や自動車、繊維などの産業で輸入関税を引き上げるためと指摘した。最も影響を受けるセクターは自動車で最大12億ドルが失われ、繊維が13億ドル、電子機器・白物家電が5億ドルと予想した。
その上で「英国とトルコは自由貿易協定を締結したいところだが、残念ながらそうするわけにいかない。トルコがEUと国際的な取り決めを結んでいるためだ」と付け加えた。
ペクジャン氏によると、トルコ企業は英国の合意なきEU離脱に関する情報が不足しており、商務省は全国を回って合意なき離脱で悪影響を受ける恐れのある企業への情報提供を開始するという。ペクジャン氏は「合意ある離脱なら問題ないだろう。しかし合意なき離脱ならトルコ産業界は難しい立場に立たされる」と述べた。

(難民問題)
エルドアン大統領は、西側諸国がトルコにした約束を守り、難民についてトルコに支援をするよう呼びかけ、支援しない場合、難民がヨーロッパに移動できるように扉を開放すると表明した。「支援をするならしてほしい。しないならば、扉を開放せざるを得なくなる。この負担は我々だけが背負うのか」と述べた。
 「9月の最終週までにユーフラテス川の東側地域の安全地帯の設置を我々の思う通りに実際に開始させると決めている」と述べたエルドアン大統領は、「目標は、シリアの人々の少なくとも100万人を、国境沿いに450キロメートルに渡って我々が設置する安全地帯に居住させることだ」と表明した。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

週足の長い下ヒゲで上昇も、日足は雲に抵抗される

日足、20日線は上抜くも雲に入りきらず。9月4日-5日、9月2日-3日の上昇ラインを下抜く。9月6日-9日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。
週足、8月26日週の長い下ヒゲで先週は陽線。7月29日週-9月2日週の下降ラインが上値抵抗。8月26日週-9月2日週の上昇ラインを下抜いて今週はスタート。
月足、19年5月-7月の上昇ラインを下抜く。19年3月-8月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下限は15.0あたり。8月は陰線であったが下ヒゲを残し9月は上昇でスタート。
年足 4年連続陰線、今年も陰線。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

トルコ・日本・アフリカ

ジェトロは8月28日、第7回アフリカ開発会議(TICAD7)の公式サイドイベントとして横浜で、「トルコ・日本・アフリカビジネス連携セミナー」を開催した。トルコ海外経済評議会(DEIK)、トルココントラクター連盟(TMB)、国際協力銀行(JBIC)との共催で、トルコ側も約30人のビジネス関係者が出席した。
 日本企業とトルコ企業の協業によるアフリカ進出がいかに有効かという解説があった。トルコは2017年に約7億7,800万ドルのアフリカ投資を行い、今なお拡大しているとした。トルコのコントラクターは世界124カ国で約1万件のプロジェクトに携わるが、うちサブサハラアフリカで空港、港湾、道路、PPPなど約1,400件を実施、最大規模で70億ドル相当の案件もあると述べた。トルコ企業の迅速な意思決定や積極的にリスクを取る姿勢と、日本企業の技術力や資本力〔JBICや国際協力機構(JICA)などによる援助〕が合わされば、アフリカ市場で大きな商機が生まれるとの説明もあった。

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