GDP改善と外部要因で3週連続上昇、今週は政策金利決定、中東緊張に注意

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総括

GDP改善と外部要因で3週連続上昇、今週は政策金利決定、中東緊張に注意

予想レンジ 南アランド円 6.8-7.8

(ポイント)
*3週連続陽線
*今週の政策金利は据え置きか
*ムーディーズの格付け変更は11月
*ムーディーズが格下げすればジャンク債となる
*2Q・GDPは予想外の改善
*企業景況感は悪化
*南アへの投資は増加
*2Q経常収支は悪化
*移民排斥運動が勃発
*CPIは低下傾向
*資源価格はしっかりしている
*2Q失業率は悪化
*低成長と財政赤字の問題を抱えている
*中銀はランドの平均的な水準を1ドル14.5としている

(3週連続で陽線 ムーディーズがカギ)
 8月下旬から力強く3週連続で陽線。3週で7.39%上昇した。2Q・GDPは前期比年率3.1%増と、前期のマイナス3.1%から持ち直し、予想の2.4%増をも上回ったこともあるが、米中通商協議の進展期待で世界的なリスク選好の流れもランドを支えた。南ア産出のパラジウムや白金価格も底堅い。南ア格付けを唯一投資適格級に据え置いているムーディーズが現行格付けを維持できるかどうかは経済改革のペースにかかっているとの見方を示した。「われわれが目にした弱材料の多くは、現行の格付けや過去の格下げに反映されている。問題は当然先行きだが、当社は債務を巡る状況の安定化を予想している」と述べたことはポジティブに捉えられた。
ムーディーズは、南アの中期財政声明の発表後の11月に、南ア格付けの次回見直しを行う見通し。ムーディーズは、2019年の南アの経済成長率見通しを0.7%とし、6月時点の予想の1.0%から引き下げた。2020年の成長率予想は1.5%に据え置いた。

(今週は政策金利決定、据え置きか)
 今週は政策金利の決定がある。6.5%で据え置く見通しが強い。南アの今年の平均インフレ率は4.3%と、中銀が目標とする3-6%の中間値をわずかに下回る見通しで、中銀には利下げに動く余地がある。ただ米中貿易戦争の行方次第だろう。今週は消費者物価 小売売上の発表もある。またサウジアラムコへのドローンテロ攻撃で中東緊張が高まったことはリスク回避の動きに繋がる。
 
(ムボウェニ財務相は悲観的)
ムボウェニ財務相は、2019年の経済成長率を1.5%としている財務省の予想について、状況が変化し、逆風が強まっているとして、達成は厳しいとの見方を示した。
ムーディーズと南ア中銀は、経済への主な重しとして、経済改革の遅延のほか、電力大手エスコムなど国営企業の巨額救済を挙げている。
ムボウェニ財務相は、「予想の前提条件が明らかに変わった。実際の財政赤字はおそらく、ずっと大きなものになるだろう」と指摘。国営企業の救済を求める声が強まり、成長や支出への圧力になっているとした上で「われわれは農業に再び軸足を移すべきだが、エスコムの支援は続けざるを得ない。電力なしには成長はできない」と語った。

(企業景況感は悪化)
 商工会議所の8月の企業景況感指数は89.1と7月の92.0から悪化し34年ぶりの低水準となった。輸出急減や通貨安などが要因。経済研究所(BER)の3Qの企業景況感指数も21と1Qの28から悪化し約20年ぶりの低水準となった。
 
(南アへの投資増加)
2018年の対内直接投資は前年比2.6倍の706億2,700万ランド。2018年2月に大統領に就任したシリル・ラマポーザ氏が「今後5年間で1,000億ドルの対内投資を呼び込む」との目標を掲げたことが追い風になり、投資額は5年ぶりに700億ランドを超えた。また、6月に国連貿易開発会議(UNCTAD)が発表した「世界貿易投資報告2019」によると、2018年に南アはアフリカでエジプトに次いで2番目の投資受け入れ国となった。

テクニカル分析(ランド/円)

12日連続陽線で雲の上に、中東緊張は注意

 日足。12日連続陽線で雲の上に。ボリバン上限に沿いつつ上昇していたが今朝は9月12日-13日の上昇ラインは下抜く。7月25日-9月13日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。本日週明けは中東緊張により窓を開けてオープンしている。8月29日-9月3日の上昇ラインがサポート。
 週足。3週連続陽線。ボリバン下限から戻す。20日線に到達。9月2日週-9日週の上昇ラインがサポート。7月22日週-9月2日週を上抜く。7月22日週-9月9日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足。7月はカブセ線に終わる。8月は6月- 7月の上昇ラインを下抜き下落。7月-8月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下限到達後、9月は上昇スタート。
年足、16年-18年の上昇ラインを下抜いたが微妙な位置。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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喜望峰

アフリカの格差

 アフリカで最も裕福な大富豪3人の資産の合計は、288億ドル(およそ3兆800億円)に上り、所得の少ないアフリカの6億5000万人の資産の合計を上回った。国際的なNGOがまとめ、格差の解消に取り組むよう呼びかけている。
 中でも西アフリカのナイジェリアでは最も裕福な5人が保有する資産は299億ドルと国の予算よりも多かったほか、アフリカの富豪の資産の多くが租税回避地タックスヘイブンに渡り、年間140億ドルの税収入を失っていると指摘している。
そのうえでアフリカ諸国の政府に対し、高所得者の税負担を増やすなど貧富の差を解消するための政策を取るよう呼びかけている。

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