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通貨最下位、株価11位、人間関係も支え。需給改善。中東緊張はデメリット

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総括

通貨最下位、株価11位、人間関係も支え。需給改善。中東緊張はデメリット

予想レンジ トルコリラ/円 18.0-19.5

(ポイント)
*中東緊張はトルコにとってデメリット
*米トルコ首脳会談が開催される予定
*2回連続で政策金利は大幅に引き下げられた
*経常収支は改中
*今年はプラス成長に転じるか
*CPIも低下傾向
*エルドアン大統領は政策金利が一桁台になることを示唆
*来年は5%成長を目指す
*内外での政治絡みのトラブルが多い
*EUとの難民問題あり
*観光業は好調
*海外からトルコ国内への投資は増加
*トルコは軍事でよりロシアに接近している
*ロシアからのミサイル搬入についてトランプ大統領は理解者の立場だったが、米国事務方の対応は厳しい
*フィッチが格下げ

(中東緊張)
サウジアラビアの石油施設のテロ攻撃はトルコにとってネガティブ要因だ。中東の軍事要衝地転に位置するトルコは米国がテロ攻撃の背後にいるとするイランと良好な政治的関係を続けている。米イランの仲介役になることも考えられるが当面は両者の狭間で軋轢が生じる。トルコとサウジアラビアの関係も良くはない(カショギ氏暗殺事件)。
 テロで原油価格が急騰しているがトルコは原油輸入国でデメリットとなる。せっかく改善し始めた経常収支の流れが止まってしまう

(米国との関係改善か)
エルドアン大統領は、米ミサイルシステム「パトリオット」の購入を巡り、トランプ大統領と今月協議し、ロシアからのミサイル防衛システム「S400」購入を引き金に悪化している米国との関係を、自身とトランプ大統領との個人的な絆によって改善させることが可能と述べた。さらに、ニューヨークで今週開催される国連総会の合間に、トランプ大統領と詳細について協議することで一致したと述べた。また、対イラン制裁違反に絡み、米財務省がトルコのハルクバンクに課す罰金の免除を要請するかとの質問に対しては、両国がそのような「過ち」を回避することは可能と確信しているとし、トランプ大統領とは「普通とは異なる信頼関係がある」と強調した。

(2回連続で大幅利下げ)
 政策金利は2回連続で市場の予想を上回る下げ幅となった。消費者物価の低下で経済が正常化していることを印象付けたいのだろう。トルコ中銀は9月12日、政策金利の1週間物レポレートを3.25%引き下げ、16.5%とした。昨年の通貨危機からの回復と景気後退からの脱却を目指し、前回7月に続く積極的な利下げとなった。
 中銀は声明で、国内インフレの低下と世界的な金融緩和傾向に言及。「現在の金融政策スタンスは予想されるディスインフレの道筋とおおむね整合性が取れている」とした。このほか、インフレ見通しは8月に「大幅に低下した」との認識も示した。
中銀は7月に年末時点のインフレ率は13.9%になるとの見通しを示したが、今回、この水準を「若干」下回るとの見方を表明。「慎重な」金融政策が必要になるとの見解を示した。

(経常収支改善)
7月の経常収支は12カ月累計ベースで2カ月連続で黒字となった。観光収入の拡大や貿易赤字の縮小が背景。
市場では、トルコの経常赤字が長らく懸念要因となってきたが、昨年の通貨危機でリラが30%近く急落したことを受けて、経常赤字は大幅に縮小。12カ月累計の経常収支は6月に約17年ぶりに黒字に転換した。7月の経常収支は12カ月累計で44億5000万ドルの黒字。
7月単月では11億6000万ドルの黒字と、予想の12億4000万ドルを下回った。

(成長見通し)
 アルバイラク財務相は、今年全体の同国の経済成長率はプラスになるとの見通しを示した。2Qの前年比成長率は3四半期連続のマイナスとなったが、落ち込み幅は市場の予想よりも小さかった。各種データで見ると、経済の再均衡化が望ましいレベルに近づいてきており、物価上昇率は9月に1桁台に鈍化するのは明白だと指摘。今年の経済状態は政府目標を上回るだろうと付け加えた。
政府の成長率見通しは今年が2.3%、来年が3.5%。
 
(米中貿易戦争はトルコの対米貿易拡大の好機)
ペクジャン商務相は、ロス米商務長官との会見で、トルコは米中貿易戦争を米国との貿易拡大の好機とみているとし、相互貿易額を現在の4倍の年間1000億ドルにする目標達成への意欲をあらためて示した。
同相は「米中間の問題は、多様な部門で大きな好機を生み出すと考えている。米国に対し、物品提供の用意があることを伝えた」と述べた。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバン上限、雲中から反落

日足、ボリバン上限から反落。20日線は上抜くも雲に入りきらず。9月12日-13日の上昇ラインを下抜く。9月11日-16日の上昇ラインがサポート。9月13日-16日の下降ラインは上抜く。5日線上向き。
週足、8月26日週の長い下ヒゲで2週連続陽線。7月29日週-9月9日週の下降ラインが上値抵抗。9月2日週-9月9日週の上昇ラインを下抜いて今週はスタート。
月足、19年5月-7月の上昇ラインを下抜く。19年3月-8月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下限は15.0あたり。8月は陰線であったが下ヒゲを残し9月は上昇でスタート。
年足 4年連続陰線、今年も陰線。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

カゴメ IN トルコ

カゴメの子会社ユナイテッド・ジェネティクス・ターキーは9月2日、黒海地方のサムスン県のバフラで、トルコ国内3番目となる生産施設の開所式を行った。日系企業としては、初めての黒海地方への生産投資となる。カゴメは1987年に、住友商事、カネコ種苗、トルコのコチ・ホールディング、同社傘下のTAT食品などとの合弁で、トルコに種苗の生産・販売会社であるTAT種苗を設立し、これまでにブルサ県、イズミル県でトマトを主力とした野菜の種苗を生産し、トルコ国内で販売している。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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