「円高・米ドル安見通しが後退」外為短観 第124回

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<第124回調査>2019年9月27日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

調査実施期間
2019年9月20日(金)13:00~2019年9月24日(火)24:00
※相場変動等による回答への影響を極力回避するため調査期間を短縮しました。

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は814件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

問1:今後1カ月間の米ドル /円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が 33.4%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は41.0%であった。

この結果「米ドル/ 円予想DI」は▼7.6%ポイントとなり、前回(▼26.1%ポイント)からマイナス幅が大幅に縮小した。9 月に入り米ドル高・円安の流れに傾いた事を受けて、夏場に強まった個人投資家の米ドル安・円高見通しが勢いを失いつつあるようだ。調査期間前後の米ドル/円相場は戻り高値の108.40円台から107.00円前後へと反落したが、8月に付けた104.40円台を当面の底値と見る向きが増えた事を物語る結果となった。

問2:今後1カ月間の米ドル /円相場の予想レートについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レート」については、「1円~3円の米ドル高・円安」が31.8% と最も多く、次いで「±1円で推移(30.8%)」と続き、以下「1円~3円の米ドル安・円高(28.7%)」、「3 円以上の米ドル高・円安(4.9%)」、「3円以上の円高・米ドル安(3.7%)」の順になった。

ヒストグラムの形状は台形型となっており、米ドル高・円安と円高・米ドル安で見通しが割れた様子が見て取れる。問1の回答は米ドル安・円高方向にやや傾いたが、彼らの中でも米ドル/円相場が大幅に下落するとの見立ては少ないようだ。

問3:今後 1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が 24.4%であったのに対し、「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は46.6%であった。

この結果、「ユーロ/円予想DI」は▼22.2%ポイントと、14カ月連続でマイナスを記録。弱気度合いを示すマイナス幅は前回(▼34.9%ポイント)から縮小したものの、見通し改善には至っていない。調査期間前後のユーロ/円相場は119円台から軟化して一時117円台まで下落した。欧州中銀(ECB)の包括緩和決定で「緩和打ち止め感」が広がり上昇した流れは早くも反転した格好だ。こうした動きが個人投資家のユーロ弱気見通し維持に繋がったと考えられる。

問4:今後 1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が 23.7%であったのに対し、「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は42.9%であった。

この結果「豪ドル/円予想DI」は▼19.2%ポイントとなり、前回(▼24.3%ポイント)からマイナス幅はやや縮小したが10カ月連続のマイナスとなった。調査期間前後の豪ドル/円相場は、9月上旬の上昇に対する調整の動きで74円台から72円台へと反落していた。米中貿易戦争の行方が不透明であり、かつ豪中銀(RBA)が利下げスタンスを示す中では、個人投資家の見通しは強気化しにくいのだろう。

問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください

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「今後注目している通貨ペア」について尋ねたところ、「買い」で注目の通貨ペアは、米ドル/円が37.0%の回答割合を集めて1位となった。続く2位にはポンド/円(11.3%)、以下、3位にトルコリラ/ 円(9.6%)、4位にユーロ/米ドル(8.0%)、5位、豪ドル/円(6.9%)と続いた。米ドル/円の1位は84 カ月連続でその人気ぶりに翳りは見られない。

一方、ポンド/円が前回の5位(7.9%)から2位に躍進。トルコリラ/円、ユーロ/米ドル、豪ドル/円は、それぞれ前回からひとつずつ順位を下げた。英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitを巡る不透明感は晴れていないものの、10月末に迫ったBrexit 後のポンド反発を期待する向きが増えつつあるようだ。

他方、「売り」で注目の通貨ペアは、米ドル/円が28.1%の回答割合で首位をキープした。以下、2 位ユーロ/円(15.5%)、3位ポンド/円(14.3%)、4位ユーロ/米ドル(11.8%)、5位豪ドル/円(8.0%) と続いた。米ドル/円の回答割合が前回(38.1%)から10%ポイント低下したのが印象的で、米ドル弱気見通しが後退した問1の結果と整合する。また、ポンド/円は順位こそ前回の2位からひとつ下げたが、回答割合は前回と同じだった。Brexitに絡んでポンドへの取引興味が高水準にある事を物語っていよう。

問6:年内のFOMCの利下げに対する見通しを次の中から選んでください。(ひとつだけ)

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今回の特別質問として、「年内のFOMCの利下げに対する見通しを次の中から選んでください。(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「12月に1回の追加利下げ」が43.2%と最も多かった。以下、「10月に1回」が26.2%、「いずれも利下げを見送る」が20.0%、「いずれも追加利下げ」が10.6%という結果になった。

年内に少なくとも1回以上の追加利下げが行われるとの見方がほぼ8割にのぼった。なお、シカゴマーカンタイル取引所(CME)のFedウォッチでは、年内1回(25bp)の利下げ確率が50%前後、据え置き(利下げ見送り)が30%弱、年内2回(50bp)の利下げが20%強となっており、個人投資家と概ね同じ傾向の見通しが示されている。なお、次の問7では、この利下げ見通しを踏まえた上で米ドル/円相場の年末予想について尋ねた。

問7:その(問6)上で、年末クローズ時点の米ドル/円相場は?(ひとつだけ)

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もうひとつの特別質問として「その(問6)上で、年末クローズ時点の米ドル/円相場は?(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「109.01-111.00円」が27.3%と最も多く、僅差で「107.01-109.00円(27.0%)」と続いた。以下、「105.01-107.00円(20.9%)」、「111.01-113.00円(8.6%)」、「103.01-105.00円(6.6%)」、「113.01円以上(6.4%)」、「103.00円以下(3.2%)」という結果であった。

調査期間中の終値平均が107.39円であった事を踏まえると、米ドル/円が年末に向けて上昇すると見る向きがやや多いようだ。問6で「少なくとも年内に1回の追加利下げ」を見込む向きの合算割合が8割に上ったにもかかわらず、7割近くが米ドル/円の上昇を見込んでいる事になる。自由記述形式で予想の理由を尋ねたところ「109.01円以上」と回答した向きからは「利下げすれば米株が上昇するので米ドル/円も上昇」との声が挙がったほか、「年末に向けて基軸通貨のドルが買われやすい」との指摘もあった。一方、「107.00円以下」とした回答者からは「(日米)金利差が縮小する」「(貿易摩擦などで)世界情勢が不安定になる」などの声が挙がっていた。

今後の調査実施計画及び公表方針

本調査も第124回目となりました。調査開始から10年が経過し、データの蓄積が進んできました。今後については、毎月定点観測で実施する調査結果を基に、予想DIの時系列比較から見出せるFX投資家の相場観の変化やその傾向などのほか、中長期的な視点に基づいたFX投資家の投資スタイルの変化などの考察も進めて行きたいと考えています。

なお、毎月の本調査においては、公表扱いとしている質問項目及び回答結果の他に、「投資家の属性」、「取引頻度」、「取引規模」、「取引時間帯」、「投資選好」など、投資家実態を把握するために必要な各種の質問項目も設けて集計しています。それらの回答結果を用いた投資家の実態報告や属性別のクロス・セクション分析等については、当研究所が1年に1回、毎年年央以降に公表する「外為白書」で紹介する予定です。

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