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「ドル/円、107.70円台を維持できるか」 外為トゥデイ 2019年10月02日号

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(1)
日銀短観は大企業・製造業の業況判断DIが5となり、前回(6月:7)から低下したものの、市場予想(1)ほどには落ち込まなかった。なお、大企業・製造業の2019年度下半期の想定為替レート(事業計画の前提となる為替レート)は1ドル=108.50円(通期では108.68円)であった。

(2)
豪中銀(RBA)は大方の予想通りに政策金利を1.00%から0.75%に引き下げた。声明で「雇用は力強い成長を続けている」としながらも「労働需要の先行指標は、雇用の伸びが最近の速いペースから鈍化する可能性が高いことを示している」と指摘。その上で「労働市場などの動向を引き続き監視し、経済の持続的成長と完全雇用、長期的なインフレ目標の達成を支えるために必要に応じて金融政策をさらに緩和する」 と改めて表明した。RBAの発表直後は出尽くし感などから豪ドル買いが入る場面もあったが、追加利下げの可能性を睨んで次第に豪ドル売りが優勢となった。

(3)
英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitを巡る不透明感からポンドが下落。英与党保守党大会向けのジョンソン英首相の演説原稿が公表され、官邸は「いかなる状況の下でも首相が離脱延期を交渉する事はないだろう」と説明。「ジョンソン首相は、Brexitに関する最終提案を2日にEU側に送り、EU当局が積極的に協議に応じない場合は、合意がないまま英国をEUから離脱させると警告する方針だ」と報じられた。

(4)
米9月ISM製造業景況指数は47.8と予想(50.0)に反して前回(49.1)から低下し、2009年6月以来の低水準を記録。米景気の減速懸念が強まり10月の利下げ観測が再浮上する形で米長期金利が低下する中、ドル売りが強まった。また、米国株が下げ幅を拡大する中、円買いが強まりクロス円も下落した。トランプ米大統領はその後、「米国の製造業者は悪影響を被っている。米連邦準備制度理事会(FRB)の金利は高過ぎる」とツイッターでFRBの政策を改めて批判した。

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ドル/円の見通し

昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%下落。一時は約0.4%高の108.47円前後まで上昇したが、米9月ISM製造業景況指数の予想外の悪化を受けて107.63円前後まで反落した。なお、米9月ISM製造業景況指数は47.8と10年3カ月ぶりの低水準を記録。これを受けて景気減速懸念が強まり米国株が大幅安となった他、10月利下げ観測が再浮上する形で米長期金利が低下する中、ドル売り・円買いが活発化した。

9月高値(108.48円前後)を超えられずに反落した事でドル/円の日足チャートは、下落シグナルである「ダブルトップ」が意識されそうな形状となった。一方で、20日移動平均線が100日移動平均線を上抜く「ゴールデンクロス」の示現が間近でもあり、上昇トレンド継続の可能性も残る。20日移動平均線や100日移動平均線の他、日足一目均衡表の転換線も位置する107.70円台のサポートを維持できるかが本日のカギとなりそうだ。材料面では、米景気の状況を見る上で民間版の雇用統計である9月ADP全国雇用者数の結果が注目されよう。

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