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国慶節休暇で混乱の米国を様子見、通商協議は来週開催

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総括

国慶節休暇で混乱の米国を様子見、通商協議は来週開催

予想レンジ 14.50-15.50

(ポイント)
*9月製造業PMIは改善
*S&P中国の格付けを維持
*米中通商協議は国慶節明けの10月7日より再開する
*習近平国家主席は一国二制度の維持を強調
*ドル元相場は依然7.0を超えている
*上海総合指数は3000台を維持できず
*トランプ大統領は通商合意の早期実現性を示唆
*中国は貿易問題などで脅しには屈しないと発言
*8月小売売上、鉱工業生産は悪化
*米国からの輸入品に対する追加報復関税について、16品目を免除の対象とすると発表
*香港は「逃亡犯条例」改正案を正式に撤回した
*習主席は2049年までのリスクへの闘争を示唆、一方トランプ大統領は早期解決を望む
*米国は中国を為替操作国と認定
*中国は通貨バスケット制に基づき元を変動させる.
*トランプ大統領は米企業の中国撤退を促す(後に否定)
*米国は9月1日に発動予定の追加関税を一部延期
*2Q成長率は6.2%に減速 今後は6%割れ予測も出ている
*全人代のCPI上昇目標は3% 

(2週連続値を下げた。今週も下落)
先週の人民元は2週連続値を下げた。今週も下落。株価も弱い。弱かった8月小売売上 鉱工業生産に続き、8月工業部門企業利益は前年同月比2.0%減の5178億元。内需の低迷継続や米国との貿易戦争で企業業績が圧迫されていることが浮き彫りとなった。

(香港市場は再開)
 祝日明けの10月2日のハンセン指数は反落。下げ幅は限られ、2万6000ポイントは維持した。米景気後退懸念による前日の米国株安と、香港デモ激化などが嫌気された。米IT株の下落を受け、テンセントを含むハイテク株が売られた。米国による対中投資規制への警戒感から証券株がさえない。一方で政府による土地供給増加を織り込み、香港地場の不動産株は堅調。5Gを含む通信関連株はしっかり。

(注目の製造業PMIは)
・9月の製造業PMIは49.8と、8月の49.5から小幅上昇したものの、景況拡大と悪化の分かれ目となる50を5カ月連続で割り込んだ。予想は49.5。

・一方、9月の財新製造業PMIは51.4と、昨年2月以来1年7カ月ぶりの高水準を記録した。生産と新規受注の増加を背景に、製造業の緩やかな回復を示す予想外の好内容だった。

(米中貿易戦争)
米中貿易戦争は収まらない。ムニューシン米財務長官は、中国との閣僚級による通商協議を10月6日の週に開催することを明らかにした。トランプ大統領は、中国との通商合意が予想よりも早期に実現する可能性があるとの考えを示した。「中国は合意を切望しており、皆が考えているよりも早い時期に合意に至る可能性がある」と語った。大統領は国連総会での演説では、中国の通商を巡る慣行を非難し、米中通商協議で望ましくない合意は容認しないとの強硬な姿勢を改めて鮮明にしていた。ところが先週末に米政権当局者らは米投資家のポートフォリオ投資による中国への資金流入を制限する方法について協議していると報道され混乱が生じた(米国政府は否定)。実際に規制された場合、主要指数に連動した巨額の投資資金に影響が及ぶ見通しだ。トランプ政権が検討している選択肢には、中国企業の米株式市場での上場廃止や、政府年金基金を通じた米国民の中国市場へのエクスポージャーを制限することなどが含まれる。
 
(S&P、中国の格付けをA+/A-1で維持 見通し安定的)
S&Pは、中国の格付けを「A+/A-1」で据え置いた。見通しは「安定的」。
中国が今後3年、平均を上回る成長率を維持すると予想。その一方で、米中関係の正常化は当面見込めず、中国の輸出、製造業の投資は今後数年、ほとんど伸びない可能性があるとの見方を示した。
「中国経済は、米中摩擦や現在取り組んでいる構造改革や金融リスク抑制措置の影響で、高度な不確実性にも直面する可能性がある」と指摘。
「米国の中国向け技術移転の制限が生産性の改善を阻む恐れがある。中国は改革を加速させれば高い経済成長を維持する可能性が大きい」とした。
1人当たりのGDPは今後3年間、5%を上回る伸びを維持すると予想した。
今後、与信の伸びがさらに抑制されれば格付けを引き上げる可能性があるとした。一方、金融リスクを抑制する取り組みを緩め、与信の伸びを加速させて景気拡大を支援する可能性が高まったと判断した場合は格下げすると指摘した。

(一国二制度維持)
習近平国家主席は、建国70年の国慶節を祝うレセプションを北京の人民大会堂で開き、大規模デモが続く香港について高度の自治を約束した「一国二制度」を貫く考えを表明した。「われわれは香港が本土と共に発展し進歩できると信じている」とも述べ、香港を不可分の領土とする立場を示した。
 レセプションで習氏は国民に「鉄の団結」を呼び掛けた。台湾との統一を実現させるとも述べ「誰も阻止できない」と強調した

(2019年経常収支は小幅な黒字維持へ)
国家外為管理局(SAFE)は、2019年の経常収支は小幅な黒字を維持するとの見通しを示した。SAFEが発表した上期の経常収支は882億ドルの黒字となった。国際収支は下期に基本的に均衡を維持できるとしている。上期の資本・金融収支は430億ドルの黒字だった。

テクニカル分析(人民元/円)

ボリバン下限近くまで下落

日足。雲の下へ下落。8月26日-9月25日の上昇ラインを下抜く。10月1日-2日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。ボリバン下限=14.93が近い。
 週足。ボリバン下限下抜きから戻すも4週連続陽線とならず。9月9日週-16日週の下降ラインが上値抵抗。8月26日週-9月2日週の上昇ラインを下抜く。
 月足、6月-7月の上昇ラインを下抜きボリバン下限を下抜く。5月-8月の下降ラインが上値抵抗。9月は漸くボリバン内へ回復。8月-9月の上昇ラインがサポート。
年足、16年-18年の上昇ラインを下抜く。16年-18年の下降ラインが上値抵抗。11年-12年の上昇ラインがサポート。

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チーファンラマ

香港駐留の中国部隊が2倍超に増加、PAPも

中国政府が香港への駐留部隊を秘密裏に2倍以上に増やしていることが分かった。「逃亡犯条例」改正案を巡る抗議活動のさらなる悪化に備えた動きとみられる。
さらに、関係者によると、増加した駐留部隊には中国人民武装警察(PAP)も含まれるという。PAPは人民解放軍とは別組織で、本土の騒乱防止や治安維持向けの部隊。香港への展開はこれまで公にされていない。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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