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「米中合意期待高まる」 外為トゥデイ 2019年10月11日号

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(1)
香港紙が「米中次官級協議は通商協議で進展がなかった」「閣僚級通商協議は1日のみで切り上げ、中国代表団は10日にワシントンを発つ予定」などと報じた事を受けて円が急騰。ただ、米ホワイトハウスが協議短縮を否定すると円買いは収束した。

(2)
トランプ米政権が一部企業に中国通信機器大手ファーウェイへの部品供給を許可したと米紙が報じた事を受けて円売りが強まった。さらに、米国は中国との部分的合意に通貨協定を含める事を検討していると伝わり中国人民元が上昇する中、豪ドル/円の上昇が主導する形で円売りが加速した。

(3)
英8月国内総生産は前月比-0.1%と予想(±0.0%)に反して減少。英8月鉱工業生産も前月比-0.6%と予想(+0.1%)に反して落ち込んだ。一方、英8月貿易収支は98.06億ポンドの赤字となり、赤字額は予想(100.00億ポンド)より少なかった。

(4)
米9月消費者物価指数は前月比±0.0%、前年比+1.7%と市場予想(+0.1%、+1.8%)を下回った。ただ、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前年比+2.4%と予想通りに高止まりした。その他、米新規失業保険申請件数は21.0万件と予想(22.0万件)を下回り、前週(22.0万件)から改善した。

(5)
ジョンソン英首相とバラッカー・アイルランド首相が首脳会談後に「離脱合意を成立させる事があらゆる関係者の利益にかなうと引き続き確信」「合意への道筋が見込めるとの点で一致」などとする共同声明を発表。国境を巡るバックストップ(安全策)問題の進展を窺わせる声明にポンドは全面的に上昇した。

(6)
トランプ米大統領が「中国との通商協議は非常に順調」と述べるとともに、11日に中国側の代表である劉副首相と会談を行うと発表。これを受けて、ドル/円は1日以来の108.00円台へと一時上昇した。

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ドル/円の見通し

昨日のドル/円は、米中通商問題を巡る報道に一喜一憂しつつも最終的には楽観が勝り、 一時108円台に乗せるなど堅調に推移。英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitに絡み「合意なき離脱」の可能性が低下したとの見方から大幅なポンド高・円安に振れた事もドル/円を支援した。トランプ米大統領は、昨日からワシントンで始まった米中閣僚級通商協議が「非常に順調」に進んでいるとした上で、劉中国副首相との会談を本日行う事も明らかにした。

米中合意への期待が高まる中、市場のムードは好転しており、ドル/円は本日も堅調を維持する見込み。目先の強力な上値抵抗と目される108.50円の突破を試す可能性もある。ただ、市場は既に米中通商協議における「部分的合意」の成立を織り込んでしまったようで、過剰な期待が失望に繋がるリスクへの警戒も必要だろう。仮に、15日に迫る米国の対中関税引き上げが回避できないなどの事態となれば、市場心理は急激に悪化すると見られ、ドル/円は再び107円台を割り込む可能性もある。その他、米国も来週月曜日が祝日で3連休を控えている。米中協議がNY市場のクローズ以降まで長引くようなら、終盤はポジション調整のドル売り・円買いが出やすくなりそうだ。

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