夏の円高から秋の円安もボリバン上限108.60から反落

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総括

夏の円高から秋の円安もボリバン上限108.60から反落

ドル円=105-110、ユーロ円=117-122 、ユーロドル=1.07-1.12

通貨ごとの注目ポイント

*円通貨3位、株価11位、夏の円高から秋の円安もボリバン上限108.60から反落
 理不尽ないがみあいがなければリスク選好となり円も安くなる。円が安くなれば株価も上昇する。製造業にも、また3兆ドルの対外純資産を保有する日本にとってメリットとなる。先週は米中通商協議や、英のEU離脱交渉の進展がありリスク選好となり、円はカナダやメキシコペソに抜かれ年間の通貨番付では首位から3位へ順位を落とした。
 国内景気指標は消費増税への駆け込みを示す9月9月の景気ウオッチャー調査や8月家計調査は改善したが、8月の実質賃金は前年比0.6%減少、8カ月連続減となった。8月の景気動向指数は、景気の現状を示す8月の一致指数が前月比0.4ポイント低下の99.3となり、基調判断を景気後退の可能性が高いことを示す「悪化」に下方修正された。
 9月上中旬分貿易統計では輸出が2.7%減少した。9月全体でも輸出減少となれば10か月連続で輸出減少となる。ただ輸入も減り始めているので大きな貿易赤字とならず、円安への反転も小さい。ただ上半期(4-9月)と違って下半期、特に9-11月は輸出予約が減少して輸入予約が増加する時期(いわゆるリーズ&ラグス)なので真夏の円高から晩秋の円安へと移行しつつある。

*米ドル通貨4位、株価(NYダウ)10位、感謝祭、クリスマス、大統領選前に成果を上げたい、弾劾調査もあり
 米中通商協議が進展した。大統領選まで残り1年、オバマ前大統領より成長率や株価上昇率で下回るトランプ大統領としては何か実績を残したいところだ。北朝鮮和平も進まない。自身の弾劾調査も始まっている。シリア北部からの撤退は共和党からも批判を浴びている。米国民が神聖かつ楽しく過ごしたい感謝祭やクリスマス前に成果を出したい。それが米中通商協議の進展に繋がったのではないだろうか。今後も米国民に優しい政策もとってくるのではないだろうか。それが世界の株高に結び付けばドル安円安のリスク選好型にもなる。
 FRBの金融緩和にも限界がある。ECB同様にこれ以上の緩和は不要、副作用が大きいとの意見も出始めている。そもそも景気減速があるとすれば金融政策でなく貿易戦争をやめるだけで解決するのではないかとも思える。
 ローゼングレン・ボストン連銀総裁は通商問題などに起因する向かい風にもかかわらず2Qの経済成長率は推計される長期的なトレンドを上回っていたとし、多くのエコノミストは米経済成長率は潜在力近辺で推移するとの見方を変えていないと指摘。「自分自身の経済見通しに基づくと、追加利下げは必要ない」とした。

*ユーロ通貨10位、株価7位(DAX)、いろいろ悩みが尽きない
 いろいろ悩みが尽きない。WTOがEUによる航空機大手エアバスへの補助金を巡り、米国がEUに対し報復関税を課す方針を承認した。独の8月の貿易統計は、輸出が前月比1.8%減と、4月以降で最大の落ち込みを記録した。予想を上回る減少で、市場では製造業の不況を背景にドイツが景気後退に陥るとの見方が強まっている。独で輸出依存度の高い製造業が、世界経済の減速や、米中貿易戦争、英国のEU離脱を巡る不透明感で打撃を受けている。8月の独鉱工業受注指数は、内需の低迷を背景に、市場の予想以上に低下した。独の主要経済研究所は、今年と来年のドイツの経済成長予測を下方修正した。
 ECB内では政策当局者間の意見が対立している。ECBは9月理事会で、利下げや量的緩和の再開など包括的な追加金融緩和策の導入を決定。ただ、6人のECB理事会メンバーのうち、2人が債券買い入れに反対し、3分の1が利下げに関して慎重な姿勢を示した。
 英のEU離脱でやや合意に向けて進んでいるのも、EUの景気減速も影響し、何か一つでも打開策を求めてのことかもしれない。他力本願だが米中通商協議のさらなる進展も願っているだろう。

*ポンド通貨5位、株価13位、EU離脱に合意観測で上昇
 先週ポンドは対円で4%、対ドルで2.55%上昇した。 EUは11日、英国の離脱協定案を巡る合意に向けて今後数日踏み込んだ協議を行うことで英国と合意したと明らかにした。 EUのバルニエ首席交渉官と英国のバークレイEU離脱担当相は、「建設的な」話し合いだったと評価した。ただ前日行ったアイルランドのバラッカー首相と会談で合意に向けた道筋が見いだせるとの見解で一致したと述べていたジョンソン英首相も、合意が「成立したわけではない。道のりはまだ長い」と述べた。
 EU離脱の報道に市場が集中していて経済指標は無視されているが強くはない。6-8月のGDPは前期比0.3%増。経済は若干の勢いを取り戻したが、景気は減速基調にある。8月の鉱工業生産指数は前年比1.8%減。
9月小売売上は1.3%減で統計開始以来の低水準となった。ただ英国、EUともに景気減速にあり、それも英のEU離脱を円滑なものとしたいところだ。
 S&PはEU離脱を合意なしとした場合、経済的混乱に最も影響を受ける英国企業に対する「少数の」格下げや見通し変更、「クレジット・ウオッチ」指定につながる可能性があると発表した。17-18日にEU首脳会議が開催される。

*豪ドル通貨9位、株価9位、追加利下げを雇用統計で占う
 引き続き経済指標は弱いが、米中通商協議の進展が豪ドルを支えた。弱い指標は、10月消費者信頼感指数は前月比5.5%低下。9月は1.7%低下だった。前年同月比では8.6%低下となった。
10月の指数は92.8で2015年7月以来の低水準となった。9月の企業信頼感指数は前月から1ポイント低下し、ゼロとなった。RBAは先週、政策金利を1.00%から0.75%に引き下げた。景気を支援し、失業率の低下を促すことが狙いで、利下げは年初から3度目。必要に応じて金融政策をさらに緩和する方針を示した。ただRBAが一段と利下げしても景気浮揚効果は乏しく、もはや金融政策の力は限定的だと、RBA元総裁のマクファーレン氏は語った。「金融政策への信頼があまりにも高くなり、本来不可能なことまでできると期待されている。金融政策でできることはもう全てやり尽くした。金利がごくわずかしかない水準まで低くなった今、さらに下げても何らかの役に立つパワーはほとんど残っていないように思われる」とした。今週は9月雇用統計の発表がある。8月は失業率は5.3%に上昇し、1年ぶり高水準となった。フルタイム就業者数
も減少していた。今回はリカバリー出来るか。18日にRBAロウ総裁の講演がある。

*NZドル通貨11位、株価3位、財政健全、今週はCPI
 先週はNZドルは上昇した。財政出収支の改善と米中通商協議の進展が好材料となった。年間では通貨はやや弱く株価は依然強い。2019年度(6月末まで1年間)の財政収支は75億NZドルの黒字となった。予想の35憶NZドルを上回った。世界でも数少ない財政黒字国だ。これで景気刺激策にも余裕が出来て中銀だけに負担をかけることは少なくなる。米中通商協議の行方はまだ不透明なところはあるが、感謝祭やクリスマスを控える中で、トランプ大統領も結果を出したいところだろう。
 今週は3QのCPIの発表がある。予想は前年比1.4%上昇で2Qの1.7%から低下し、目標の2%から遠ざかる。予想通りなら追加利下げ観測も出てくる。NZの主要輸出産業のフォンテラ社の業績も悪化している。2019年7月期の最終損益は6億500万NZドルの赤字だった。過去最大の赤字に陥り、中国で運営する牧場やブラジルの乳製品生産事業の売却を検討する。ネスレ(スイス)や仏ダノンなどに対抗する世界企業への飛躍を目指したが、構想は道半ばで、待ったなしの改革を迫られている。良い材料は人口の増加。総人口は469万9,755人(男性231万9,558人、女性238万197人)と、2013年に実施した前回調査よりも45万7,707人増加した。日本の本土の広さに横浜市程度の人間しか住んでいないのでまだ人は増やせるだろう。

テクニカル分析

*ドル円=「ボリバン内の往復運動が速い」
日足、10月1日の上限から10月3日の下限、そして10月11には上限と目まぐるしい。もちろん昔と比べれ値幅は小さい。10月10日-11日、8日-9日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。20日線越え。ボリバン上限の108.60も上値抵抗。
週足、8月26日週-10月7日週の上昇ラインがサポート。4月22日週-10月7日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、19年6月-7月の上昇ラインを下抜く。月のボリバン下限に到達してからは戻す。19年5月-8月の下降ラインを上抜く。18年12月-19年5月の下降ラインが上値抵抗。19年8月-9月の上昇ラインがサポート。
年足、3年連続陰線。今年は陽線スタートであったが5月に陰転。15年‐17年の下降ラインが上値抵抗。16年-18年の上昇ラインを下抜く

*ユーロドル「ボリバン下限から反発。ボリバン上限、雲の下限へ近づくも先週末は小反落」
日足、10月7日-8日の下降ラインを上抜く。10月9日-10日の上昇ラインがサポート。5日線上向く。ボリバン上限、雲の下限へ近づくも先週末は小反落。
週足、9月16日週-23日週の下降ラインを上抜き2週連続上昇。8月5日週-12日週の下降ラインが上値抵抗。9月30日週-10月7日週の上昇ラインがサポート。
月足、先週触れた19年7月-8月の下降ラインを上抜く。17年1月-19年9月の上昇ラインがサポート。19年1月-6月の下降ラインが上値抵抗。
年足、17年-18年の上昇ラインを下抜く。14年‐18年の下降ラインが上値抵抗。02年‐17年の上昇ラインがサポート

*ユーロ円=「ボリバン下限到達から上限突破」
日足、下限に近付いたかと思ったら急反発、一時ボリバン上限を突破。雲の上にも出た。5日線上向き。10月9日-10日-、10日-11日の上昇ラインがサポート
週足、9月16日週-23日週の下降ラインを上抜く。9月2日週-10月7日週の上昇ラインがサポート。2月25日週-4月15日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、ボリバン下限下抜きから戻す。19年7月-9月の下降ラインを上抜く。5月-7月の下降ラインが上値抵抗。
年足、16年-17年の上昇ラインを下抜く。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。12年‐16年の上昇ラインも下抜く。

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