停戦まもなく終了、経済指標弱く利下げか、リラ買い介入あるも資金少ない

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総括

停戦まもなく終了、経済指標弱く利下げか、リラ買い介入あるも資金少ない

予想レンジ トルコリラ/円 17.8-19.3

(ポイント)
*シリア侵攻一時休戦も期限はまもなく
*和平交渉はロシアがカギを握る
*経済指標は弱い
*今週も利下げか
*トランプ大統領はシリア・トルコ国境地帯から撤退を表明
*トルコ軍はシリア難民の安全地帯確保と銘打って同地域へ進軍した
*米政府はトルコへ経済制裁を課すことを示唆
*EUはトルコへの武器輸出を制限
*ただ米政府高官は撤退は一部と発言
*クルド族や海外は米軍撤退やトルコ進軍を批判
*鉱工業生産、失業率、小売売上、自動車生産が弱い
*9月CPIは2017年7月以来の一桁台となった
*8月貿易収支は25億ドルの赤字、9月製造業PMIは改善した
*新経済プログラムが公表された
*イランからの原油輸入は続ける
*2回連続で政策金利は大幅に引き下げられた
*経常収支は改善中
*今年はプラス成長に転じるか
*エルドアン大統領は政策金利が一桁台になることを示唆
*来年は5%成長を目指す
*内外での政治絡みのトラブルが多い
*EUとの間で難民問題あり
*観光業は好調
*海外からトルコ国内への投資は増加
*トルコは軍事でよりロシアに接近している

(停戦の期限まもなく)
トルコによるシリア北部でのクルド人勢力に対する越境軍事作戦は10月22日夜(日本時間23日未明)、一時停止の期限を迎える。クルド人勢力の民兵組織が期限までにトルコ国境から約30キロ離れた地点まで退けば本格停戦に向けた大きな一歩となるが、撤退範囲をめぐるトルコ側との見解の相違もあり、先行きは予断を許さない。

 クルド人勢力の民兵組織、人民防衛部隊(YPG)が主体の「シリア民主軍」(SDF)は20日の声明で、トルコ国境沿いの町ラスアルアインから「すべての戦闘員を撤退させた」と表明した。ラスアルアインでは、トルコが米国の説得を受け、120時間(5日間)の作戦停止を受け入れた17日夜以降も銃撃や砲撃が続いた。激しい交戦が再燃する恐れがあったが、事態のエスカレートはひとまず回避された。

 クルド人勢力は、米国の働き掛けで作戦停止中の撤退を受け入れ、ラスアルアインから別の国境沿いの町テルアビヤドに至る東西約120キロの範囲から退去する方針だ。
 ただ、トルコは自国が抱えるシリア人難民の帰還先として「安全地帯」設置を目指す東西400キロ以上の範囲から、クルド人勢力を排除しようとしている。仮に約120キロの範囲からYPGが去っても、本格停戦につながるかは不透明。エルドアン大統領は18日、撤退が22日夜までに完了すれば「問題は解決される」と述べる一方、実現しなければ「作戦を断固続ける」と強調した(時事)

(通貨最下位、株価12位、一時停戦まもなく終了、経済指標弱く今週も利下げか、リラ買い介入あり)

 シリアのクルド人テロリストへの軍事作戦=平和の泉作戦が10月17日に5日間の停戦合意となったが、エルドアン大統領は、クルド人勢力が国境付近の「安全地帯」から撤退しなければ、軍事作戦の全面再開も辞さないと警告した。まだ緊張は続く。リラは停戦合意で先週は上昇したが、国営銀行によるリラ買い支えも効いているようだ。ただ外貨準備から見ると介入資金は限られている

 最近の経済指標はいずれも弱かった。8月鉱工業生産は前年比3.6%減少(7月は1.1%減少)、7月失業率は13.9%(6月は13%)、8月小売売上は前年比4.3%減少(7月は3.4%減少)、9月自動車生産は前年比2.5%増(8月は10.7%増)であった。

(停戦継続のカギを握るのはロシア)
停戦継続のカギを握るのはロシアだ。ロシアはトルコやシリア民主軍(SDF)、アサド政権と関係を構築しており、それぞれと利害調整ができる。エルドアン氏もトルコが求める安全地帯を実現するには「ロシアとの話し合いが必要だ」と認めている。エルドアン氏は22日、ロシア南部ソチでプーチン大統領と首脳会談を予定する。安全地帯の範囲や同地帯の監視体制について協議する予定だ。

 
(今週は政策金利決定)
 今週は政策金利の決定があるが、予想は1%引き下げて15.5%となっている。9月の消費者物価は、前年比では8月の15.01%から、9.26%に大きく改善した。1桁台となったのは2017年7月以来であった。食料品価格の大幅低下があった。今週もインフレの低下予測より1%の利下げがあると予想されている。22日以降も停戦が続くか、再戦となり米国などから経済制裁が課されるかが注目となる。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

10月18日の上ヒゲで下落、まだ雲の上

日足、ボリバン中位での上ヒゲ(10月18日)で21日へ下落。10月15日-17日の上昇ラインがサポート。17日-21日の上昇ラインを下抜く。18日-21日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。雲の上。ボリバン下位へ。
週足、9月30日週-10月7日週の下降ラインを上抜く。10月7日週-14日週の上昇ラインがサポート。7月29日週-9月30日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、19年5月-7月の上昇ラインを下抜く。19年8月-9月の下降ラインが上値抵抗。8月は陰線であったが下ヒゲを残し9月は上昇。10月は8月-9月の上昇ラインを下抜いて下落スタート。
年足 4年連続陰線、今年も陰線。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

トランプ大統領の書簡はゴミ箱へ

トルコは10月9日、クルド人民兵組織「人民防衛部隊(YPG)」が支配するシリア北部への進攻を開始した。
トランプ大統領は進攻を開始した10月9日付の書簡で、エルドアン大統領に対し、「タフガイの真似はするな。馬鹿な真似はするな!」と書き、即時停戦を求めた。しかしエルドアン大統領は「停戦宣言などしない」と述べ、この働きかけに応じない姿勢を示した。これについてエルドアン大統領に近い関係者は、「エルドアン大統領は書簡を受け取り、要請内容を徹底的に拒絶し、ごみ箱に捨てた」と明かした。

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