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ペソ安定上昇がやや崩れる、低成長と利下げ観測で

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総括

ペソ安定上昇がやや崩れる、低成長と利下げ観測で

予想レンジ 5.3-5.8 

(ポイント)(今週=貿易収支,GDP、来週=消費者信頼感指数、消費者物価)
*10月のペソは上昇したが最終日に下げた
*3Q・GDPは弱かった
*鉱山業も弱い
*政策金利引き下げ観測が強まっている
*政府は公共事業の前倒しで景気浮揚を狙う
*来年の成長見通しは1.3%
*米中貿易戦争で米国ではメキシコからの輸入が増加している
*インフレは目標値まで低下
*産業政策の重点10カ条を発表した
*OECDは成長見通しを下方修正した
*政府はペメックスに支援、格付け会社は好感
*大統領の支持率はピークより低下したが依然60-70%はある
.*米墨貿易は米からの輸出も2430億ドルあり、報復関税合戦では米国にも痛手

(10月のペソは上昇も最終日に下げる)
 10月は対円で2.55%高、対ドルで2.5%安となったが、10月最終日に大きく下落した。
株価(ボリバル指数)は0.75%高と小幅高

(弱かった3Q・GDPで利下げ観測強まる)
3Q・GDP速報値は前期から0.1%増加したが、予想の0.2%増を下回った
前年同期比では0.4%減少。季節調整後での減少はメキシコが金融危機に見舞われリセッションに陥った2009年1Q以来となる。製造業を含む第2次産業が前期比0.1減少したのに対し、農林水産業・鉱業など第1次産業は3.5%増加し、約6年ぶりの高い伸び率となった。
メキシコ経済は、昨年12月のロペスオブラドール大統領の就任以来、景気後退入りに迫っている。大統領は年間成長率を平均4%に押し上げると公約を掲げて当選した。 1-9月のGDPは前年同期比横ばいとなっている。
これを受けて中銀が今後追加利下げを行うとの観測が高まった。次回中銀会合は11月14日。ロペスオブラドール大統領による新空港建設中止や石油・ガス資本の民間開放の撤回などの決定によって景気減速が続いている。

(9月輸出減少)
9月の貿易収支は4億4900万ドルの黒字。ただ、輸出は前月比5.3%減で、前年比は1.3%減となった。輸出の減少は景気の先行きに影を落とす。経済活動指数(改定値)は8月が前月比0.1%上昇、7月は前月比0.2%低下だった。

(景気減速で政府は?)
 大蔵公債省と通信運輸省は2020年歳出予算案に組み込まれている道路や橋の建設・補修工事の入札を前倒しで実施すると発表した。前倒し入札には低迷する景気を活性化させる狙いがある。
工事を受注した業者に支払いが行われるのは2020年に入ってからだが、落札した企業が重機や建設素材の調達、労働者の雇用などを前倒しで行うことが想定されるため、大蔵公債省は、冷え込んでいる景気を2019年内に少しでも上向かせる効果があるとしている。

(弱い鉱山投資)
メキシコ鉱業会議所は、メキシコの鉱山投資ペースが今年は2016年以来最低になるとの予想を示し、より多くの投資を呼び込むには政策への信頼感を高める必要があると付け加えた。今年の投資額は前年比7.4%増の52億6000万ドルと予想した。18年は13.8%増だった。声明で「投資家の信頼を生み出す公共政策が必要」と指摘した。

テクニカル分析

ボリバン上限から反落

日足、ボリバン上限で小刻みに上昇していたが急落。10月3日-9日の上昇ラインを下抜く。20日線も下抜く。まだ雲の上。5日線下向く。10月28日-31日の下降ラインが上値抵抗。8月26日-10月3日の上昇ラインがサポート。
週足。9月30日週の長い下ヒゲで反発も雲の上に出られず反落。9月30日-10月7日週の上昇ラインがサポート。4月22日週-10月28日週の下降ラインが上値抵抗。
月足。ボリバン下限下抜きから戻す。19年8月-9月の下降ラインを上抜く。19年9月-10月の上昇ラインがサポート。19年4月-5月の下降ラインも上抜く。19年4月-19年10月の下降ラインが上値抵抗。
 年足。16年-18年の上昇ラインを下抜くも再び上抜き返す。14年-15年の下降ラインが上値抵抗。陽転。

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VAMOS MEXICO

米国下院ペロシ議長、新NAFTA「批准への軌道」に

ペロシ米下院議長は、下院で北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定、USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)批准に向けた作業が続いていると述べた。
ペロシ下院議長は、下院が「批准への軌道」に乗っているとし、トランプ大統領の弾劾調査とUSMCA批准に向けた作業には「何ら関連はない」と述べた。また、批准されれば、将来の貿易協定のひな型になると述べた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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