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対米関係は緊張、同時に他国へ積極外交。元は米中通商協議次第

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総括

対米関係は緊張、同時に他国へ積極外交。元は米中通商協議次第

(先週=米中通商協議、財新サービス業PMI 貿易収支、今週=小売売上 鉱工業生産)(通貨7位、株価9位、)

予想レンジ 人民元/円 15.0-16.0

(ポイント)
*元相場は米中通商協議の進展や後退観測で揺れ動いている
*米中貿易摩擦が拡がるなかで中国は他国へ積極外交を続けている
*今日は小売売上と鉱工業生産の発表
*10月財新製造業PMIは改善
*米中通商協議で部分合意か 関税撤廃は12月にずれ込む可能性もあり
*3Q・GDPは減速 
*PPIが低下
*米国は中国への投資制限を示唆し圧力をかけている
*S&P中国の格付けを維持
*習主席は2049年までのリスクへの闘争を示唆、一方トランプ大統領は早期解決を望む
*米国は中国を為替操作国と認定
*中国は通貨バスケット制に基づき元を変動させる.
*全人代のCPI上昇目標は3% 

(ドル元相場は1ドル7.0近辺での攻防)
 米中通商協議の進展、後退観測で元相場も揺れ動いている。
昨日11月13日は「米中通商交渉が農産物購入を巡り暗礁に乗り上げた」と、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が、関係筋の情報として報じた。中国側は米国を一方的に優先する合意は望んでいないとの立場を明示。中国高官は「状況が悪化すれば、中国はいつでも(米農産品の)購入を停止できる」と述べた。

(米中通商交渉)
 米中通商交渉では中国商務省の高峰報道官は、両国がここ2週間の間に、貿易戦争の過程で発動した追加関税を段階的に撤廃することで合意したと明らかにした。ただ米国と中国が通商協議の「第1段階」合意の一環として既に発動した追加関税を段階的に撤廃する合意について、米ホワイトハウス内や外部の顧問から激しい反対論が出ているようだ。追加関税撤廃はトランプ米大統領と劉鶴・中国副首相が10月に交わした当初の合意案には含まれていなかった。
追加関税を撤廃すれば、米国が交渉で切り札を失うことになるとの意見が政権内で出ているという。

(今日は小売売上と鉱工業生産の発表)
今日は小売売上と鉱工業生産の発表がある。
最近の経済指標では、10月財新製造業PMIは51.7で、約2年半ぶりの高水準となった。新規輸出受注や生産が伸びた。10月の米ドル建て貿易統計は、輸出が前年同月比0.9%減となった。下げ幅は前月の3.2%減から縮小し、予想の3.9%減より小さい。輸入は6.4%減と6カ月連続の前年同月割れ。ただ、下げ幅は前月の8.5%減、市場予想の8.9%減を下回った。貿易収支は428億1000万米ドルの黒字で、予想は408億3000万米ドルの黒字だった。

(米国以外へ積極外交)
 米国の保護貿易化に対抗して、中国は対外開放策を打ち出している。外国投資を促進する一環として、外資系企業による国内外での株式および債券発行を通じた資金調達や制限のない利益の本国送還を来年1月1日から認可する方針を示した。
また、中国の経済開放が「約束倒れ」に終わりかねないという欧州連合(EU)側の指摘について、そうした恐れはないと反論した。
 EUは今週の上海で開催される中国国際輸入博覧会(CIIE)を前に、中国は商取引環境を迅速かつ大幅に改善する必要があると警告した。
 中国外務省の報道官は、国として改革開放を巡る約束に常に忠実だとした上で「中国は約束や確約を果たすための努力を惜しまない。欧州が主張する『(約束)倒れ』の問題はない」と明言した。またEUが昨年のCIIEについて、売り上げが伸びたなどと評価したことについては喜ばしいとし、今年のCIIEもきっと満足してもらえるだろうと述べた。

(BRICS首脳会議)
ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国(BRICS)は今週13-14日に開く首脳会議で、共同出資する新開発銀行(NDB)の資本増強に向け、参加国の拡大を検討する。首脳会議ではNDBの拡大が議題になるという。
また、NDBのカマス総裁は、同行には国連に加盟するすべての国が参加できるとし、同行の任務はBRICSのほか、他の新興国や途上国の持続可能な開発事業向けに資金を活用することだと指摘した。

(南欧外交にも積極的)
 中国の習近平国家主席はギリシャへの公式訪問を終えた。習主席はギリシャのミツォタキス首相と会談し、ギリシャも参加する習氏のシルクロード経済圏構想「一帯一路」の推進を確認したほか、同構想の拠点となるギリシャ最大のピレウス港への投資促進などを含む覚書に署名した。
 欧州ではイタリアが今年3月、先進7カ国(G7)で初めて一帯一路推進に関する覚書を締結。EU加盟国でもポルトガルなど10カ国以上が参加しており、EUやドイツ、フランスは中国の影響力拡大に懸念を表明している。

テクニカル分析(人民元/円)

ボリバン中位へ下落

日足。ボリバン上限到達後下落しボリバン中位へ。11月1日-7日の上昇ラインを下抜く。
11月12日-13日、11月8日-12日の下降ラインが上値抵抗。10月11日-11月1日の上昇ラインがサポート。5日線下向き。20日線近辺。雲上。
 週足。9月9日週-16日週、4月15日週-7月29日週の下降ラインを上抜き上昇。
10月7日週-11月4日週の上昇ラインがサポート。
 月足、5月-8月の下降ライを上抜く。9月-10月の上昇ラインがサポート。18年5月-19年4月の下降ラインが上値抵抗。
年足、16年-18年の上昇ラインを下抜く。16年-18年の下降ラインが上値抵抗。11年-12年の上昇ラインがサポート。

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チーファンラマ

デジタル通貨はまだ発行せず、研究は継続

中国人民銀行は、これまでにいかなるデジタル通貨も発行しておらず、デジタル通貨を取引するいかなるプラットフォームも認可していないとする声明文を発表し、デジタル通貨発行を巡るうわさを否定した。その上で、独自のデジタル通貨の研究と試行を引き続き進めており、インターネット上で広まっているデジタル通貨発行を巡るスケジュールは正確ではないと指摘した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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