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国内経済減速と南米政情不安で下落 ボリバン下限

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総括

国内経済減速と南米政情不安で下落 ボリバン下限

予想レンジ 5.4-5.9 

(ポイント)(先週=消費者信頼感指数、消費者物価、今週=鉱工業生産 政策金利)
*予想通り政策金利は引き下げられた。追加緩和観測あり
*中銀は成長リスクについて警告した
*政府は緊縮政策から景気刺激策に転じようとしている
*9月鉱工業生産は悪化
*チリ、ベネズエラ、ボリビアで政情不安がある
*新NAFTAは米国で年内に承認される見通し
*3Q・GDPは弱かった 投資も低迷
*米中貿易戦争で米国ではメキシコからの輸入が増加している
*産業政策の重点10カ条を発表した
*OECDは成長見通しを下方修正した
*政府はペメックスに支援、格付け会社は好感
*大統領の支持率はピークより低下したが依然60-70%はある
.*米墨貿易は米からの輸出も2430億ドルあり、報復関税合戦では米国にも痛手

(内外要因で下落も年間では2番目の強さ)
 やや弱い国内要因と、ベネズエラ、チリ、ボリビアの政情不安が波及し、メキシコペソもが下落した。ただ現在対円で5.60は、年間では12通貨中で円よりも強くカナダドルに次いで2番目の強さだ。

(政策金利は予想通り引き下げ、声明も弱気)
 メキシコ中銀は、政策金利を7.75%から7.50%に0.25%引き下げた。利下げは3回連続。中銀は経済成長見通しがここ数カ月で悪化した可能性があるとの見方を示した。
政策決定委員5人のうち2人が0.5%の利下げを主張した。中銀は8月と9月の決定会合でそれぞれ0.25%の利下げを決定したが、2人は9月の決定会合でも0.5%の利下げを主張していた。
中銀は声明で「不確実性が高い環境下で、成長に対するリスクは引き続き下向きに傾いている」とし、2019年と20年の経済成長率は中銀の従来予想よりも低くなるとの見方を示した。
中銀は8月、成長率は19年は0.2-0.7%、20年は1.5-2.5%になるとの見方を示していた。
メキシコ経済は今年上半期は辛うじてリセッション入りを免れたが、3Qの成長率はプラス0.1%にとどまるなど、景気は低迷している。
中銀は、経済に内在するスラック(需給の緩み)が予想より速く増大しているためにこうした停滞が見られていると指摘。国内の金融資産に対するリスクとして、米国との関係のほか、メキシコおよび国営石油公社ペメックスの格付け見通しを巡る不確実性を挙げ、法の統治の強化と汚職撲滅がメキシコには必要不可欠との見解を示した。
メキシコのインフレ率は現在約3%と、中銀の目標近辺に低下しているため、中銀には一段の利下げ余地はある。ただコアインフレ率はこれよりは高い水準にあり、中銀は根強く高止まりしているとの認識を示している。

(景気減速の要因)
メキシコは2018年12月に左派のロペスオブラドール大統領が就任してから首都の新空港建設を中止したほか、油田鉱区入札を無期延期にしたことなどで経済が混乱して投資が大幅に減っている。雇用や消費にも影響が広がっており、経済成長が落ち込んでいる。米が金融緩和にかじを切っていることもあり、メキシコも利下げがしやすい環境になっている。

(9月鉱工業生産は悪化)
 9月は前年比で1.8%減、9月は1.3%減であった。前月比では変わらず(9月は0.6%増)。建設が大幅減少した、前年比で8.3%減。

(ボリビア大統領がメキシコに亡命)
メキシコ政府は、選挙を巡る不正疑惑への抗議デモ拡大と軍の辞任要請を受け、辞任したボリビアのモラレス大統領の亡命を認めた。
メキシコのエブラルド外相は、モラレス氏の命が危険にさらされていると述べ、亡命承認は亡命者を長年受け入れてきたメキシコの伝統の一環だと説明した。
反米主義の強硬左派で14年間政権の座にあったモラレス氏は10月の大統領選で再選を決めたばかりだったが、選挙を巡る不正疑惑で抗議デモが拡大し、軍も辞任を求めていた。
ボリビアではモラレス氏の辞任後も混乱が続いている。
エブラルド外相は、メキシコ政府は日のボリビアでの出来事は軍が憲法に違反して大統領に辞任を求めた「クーデター」とみなしていると述べた。
米政府高官は匿名を条件に、モラレス氏がボリビアを去ることが同国の安定につながることへの期待を示し、メキシコ政府が同氏の亡命を受け入れることにトランプ政権は反対しないと語った。
 
(年内に新協定「USMCA」承認か=米議会)
米野党・民主党のペロシ下院議長は、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定の承認について「今年に終えるのが目標だ」と述べた。民主党がトランプ政権に求めてきた協定の修正作業が、近く終わる見通しだという。与野党の対立で滞っている新協定の批准手続きが進む可能性がでてきた。
 与野党はトランプ大統領の弾劾調査を巡って激しく対立している。ただ民主党はNAFTA見直し自体には前向きだ。大統領選が実施される20年に入れば法案審議が難しくなるため、年内の採決が必要との見方が多い。

テクニカル分析

ボリバン上限から一気に下限へ下落

 日足、ボリバン上限から下落。ボリバン下限も一時下抜くがバンド内に戻している。11月11日-12日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。
 週足。雲の上に出られず10月28日週-11月4日週の上昇ラインを下抜け下落。当面のサポートは20週平均の5.55あたりか。
月足。ボリバン下限下抜きから戻す。19年8月-9月の下降ラインを上抜く。19年9月-10月の上昇ラインがサポート。19年4月-5月の下降ラインも上抜く。
 年足。16年-18年の上昇ラインを下抜くも再び上抜き返す。14年-15年の下降ラインが上値抵抗。陽転。

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VAMOS MEXICO

11月のメキシコ株価、ボリバル指数

 国内経済指標と南米(ベネズエラ、チリ、ボリビア)政情不安を反映し弱い
年初来では、3.72%高で世界の株価指数では上昇率が小さい。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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