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FX初心者が取引しやすい銘柄を考える

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世界中で使われている通貨は180あると言われています。
国内のFX会社で購入できる外国通貨の種類は会社によって千差万別で、7通貨というところもあれば、100通貨というところもあります。
大切なことは、種類の多さではなく、通貨の組み合わせが違うと、毎日のスワップポイントも、値動きもまったく異なるということです。
ところで、これほどたくさんある通貨の中から、FX初心者は何を買えばいいのでしょうか。
今回は、初心者でも取引しやすい銘柄について考えてみます。

FX会社で選べる通貨ペアに違いが

FXは簡単に言うと「通貨の売買」で利益を得る投資です。
この売買する通貨の組み合わせを「通貨ペア」といい、「米ドル/円」のようにそれぞれの通貨名を「/」で区切って表します。
通貨ペアは、株式取引で言うところの株式銘柄にあたり、異なる組み合わせの通貨ペアがたくさんあります。
また、FX会社によって取り扱っている通貨ペアの数や種類に違いがあります。
自分が取引したいと思っている通貨がマイナーなものだと、購入できるFX会社も限られます。
事前によく調べてから、口座を開設をする必要があります。

代表的な通貨ペアの銘柄

それでは、FXでよく取引されている代表的な通貨ペアについて、その特徴やポイントをご紹介しましょう。

・米ドル/円(USD/JPY)

「為替相場」と聞くと、ほとんどの人が、一番初めに思い浮かべる最も身近な通貨ペアでしょう。
取引量は世界第2位と非常に多く、国内の為替市場において最もメジャーな通貨です。
基軸通貨である米ドルは、米国の金利動向や雇用統計のみならず、さまざまな経済指標に反応しますが、流動性が高いものの、取引量が多いため、値動きは比較的緩やかです。
また、ほとんどのFX会社で、スプレッド(手数料)は全通貨ペアの中で最安となっています。

・ユーロ/円(EUR/JPY)

ユーロは米ドルに次ぐ世界の基軸通貨であり、日本ではドル/円の次によく取引される通貨ペアです。
ユーロはEU圏内の多くの国々で採用されているため変動要因も多く、米ドルと比べて変動が大きくなりやすいのが特徴でしょう。
政策金利0%を継続(2019年10月末現在)しており、日本との金利差が小さいため、スワップポイントは期待できません。

・ユーロ/米ドル(EUR/USD)

世界第一・第二の基軸通貨同士のペアだけあって、取引量は世界一を誇る通貨ペアです。
大量の資金が売買されるため、流動性に優れており、また、米ドル/円よりも値動きが大きいのが特徴です。

・豪ドル/円(AUD/JPY)

オーストラリアのドルと日本円の通貨ペアです。
政策金利が他国よりも高い「高金利通貨」のひとつであり、スワップポイントが高くなるのが特徴でしょう。
また、オーストラリアは資源国であるため、経済の「対中輸出」の依存度が高く、資源価格や中国の景気動向が為替相場の値動きに影響します。
なおスプレッド(手数料)が他の通貨よりも比較的高いので、中・長期的な投資に向いていると言われています。

・英ポンド/円(GBP/JPY)、英ポンド/米ドル(GBP/USD)

英ポンドは「殺人通貨」という物騒な異名を持つほど値動きの激しい通貨です。
英ポンドとの通貨ペアは、いわゆる「ハイリスク・ハイリターン」の投資になるとされており、FXの中・上級者向けといえるでしょう。
ちなみに英ポンド/米ドルは世界第3位の取引量を誇ります。
最近はブレクジットを巡る問題で首相が交代するなど、英国の政治・経済・社会は不安定な状況にあり、為替相場に大きな混乱が起きる可能性をはらんでいます。

・カナダドル/円(CAD/JPY)

他のメジャーな通貨ペアと比べると、取引量が少なく、スプレッドも広めですが、金利差は比較的大きく、スワップポイントを狙って購入する投資家が多い通貨ペアです。
米ドルとの相関性が高い一方、カナダは資源国でもあるため、同じ資源国である豪ドル/円と似た動きを示すとされています。

・南アフリカランド/円(ZAR/JPY)

南アフリカのランドは、政策金利6.50%(2019年9月現在)と非常に高金利な通貨です。
投資家が大きなスワップポイントを期待して、長期保有する通貨のひとつです。
米国の経済指標の影響も受けやすいとされているほか、南アフリカが金の産出国のため、金の値動きにも左右される特徴があります。

FX初心者にオススメの銘柄は?

ここでご紹介した以外にも、まだまだたくさんの通貨ペアがあります。
それぞれの特徴やトレンドをつかんだ上で、相場の動向を読み、FX取引を行うわけです。
ところで、知識や経験の少ないFX初心者はどの通貨ペアを選べば良いのでしょうか。
FX初心者が扱いやすい通貨ペアの要件は二つあります。

1)ボラティリティ(価格の変動率)が低い
2)情報量が多い

一般的にメジャーな通貨のペアは、ボラティリティが低く、マイナーな通貨のペアは、高くなる傾向があります。
為替変動が大きい通貨は、「買い時」「売り時」の見極めが難しく、これを間違うと、短期間に大きな損失を生む恐れがあります。
ただ、メジャーな通貨のペアでも「ユーロ/米ドル」や「英ポンド/円」などは、ボラティリティが高めの傾向にあるので、初心者のうちは避けておいたほうが無難でしょう。

また「情報量が多い」ことを重視しているのは、為替相場に影響を与えやすい社会情勢や経済指標など情報量が多い国の通貨を選ぶということです。
材料が多ければ多いほど、売り買いの判断がしやすくなります。
そう考えると、日本や日本と緊密な関係にある米国との通貨ペア「米ドル/円」が適しているということになります。
結果的に、値動きが比較的緩やかで情報量も多い「米ドル/円」から始めて、FXに慣れてきたら「ユーロ/円」など、興味のある他の通貨ペアに手を広げながら、急がず、焦らず、取引の経験を積むのが良いのではないでしょうか。


PickUp編集部

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