読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

土俵際での推移、対円7.5上抜けず

f:id:okinawa-support:20190828090357p:plain

 

総括

土俵際での推移、対円7.5上抜けず

予想レンジ 南アランド円 6.8-7.8

(ポイント)
*S&Pは格付け見通しを引き下げた
*政策金利は据え置き、CPIは低下
*ムーディーズはジャンク債級への格下げは行わなかったが財政の問題は残る
*9月小売売上は冴えず
*中銀国有化の議論が再び始まる
*大統領の財政改善や海外からの投資呼び込みの効果が出るか
*エスコム社は再び停電を計画している
*ムーディーズはエスコム社を格下げ
*中期財政計画では財政赤字拡大、成長見通し引き下げ
*南ア議会はエスコム社の支援を承認
*2016年から安定しているのは貿易収支の改善から
*世銀は成長見通しを下方修正
*資源価格は堅調
*中銀は金融政策ではなく財政政策を要求、中銀は追加緩和を否定
*土地収用問題では温和な報告書が提示された
*2Q・GDPは予想外の改善
*移民排斥運動が勃発
*中銀はランドの平均的な水準を1ドル14.5としている

(市況)
(7.5を上抜けない)
 ジリジリ上昇しているが7.50を上抜けない。11月もまだ10月高値の7.50を上抜けない。日足は先週長い上ヒゲを残した。

(S&Pが見通し引き下げ)
S&Pは、南ア信用格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。GDPの低い伸びや高水準の財政赤字により、同国の財政指標が急速に悪化している、とした。外貨建て短期債および長期債の格付けは「BB」、自国通貨建て債券の格付けは「BBプラス」で据え置いた。S&Pとフィッチは南アを「ジャンク債」級に格付けしているが、唯一ムーディーズが投資適格級の最下位に格付けしている。ムーディーズも見通しは前回、安定的からネガティブとしている。財政赤字と低成長、電力大手のエスコム社の経営難、国営航空SAAのストライキなど不安材料は多い。

(政策金利は据え置き、消費者物価は低下)
 10月の消費者物価上昇率は前年同月比3.7%で、9月の4.1%から鈍化した。2011年2月以来の低い伸びだった。ガソリン価格が4.9%下落したことが背景。他の製品の価格も大半が下落した。ただインフレ低下でも南ア中銀は政策金利を6.5%に据え置いた。中銀総裁は政策委員3人が金利据え置きに賛成した一方、2人が0.25%の利下げを主張したと述べた。総裁は「インフレ見通しに対する全体的なリスクは均衡を保っているとみているが、インフレリスクに関する不確実性は極めて高い」とし、リスク要因として予測不能な天候、食品価格や公共料金、不安定な為替などを挙げた。また「不確実性が持続する現在の環境下では、今後の政策決定は引き続き経済指標に大きく依存する」とした。

(成長率見通しは下方修正)
 中銀は今年の経済成長率見通しを0.6%から0.5%に引き下げたほか、20年および21年の成長率見通しもそれぞれ1.4%、1.7%に下方修正。景況感は依然として弱く、大半のセクターで長期的な脆弱性が深刻な懸念だとした。
 
(中国との結びつきは強い)
中国の王毅国務委員兼外交部長は、ラマポーザ大統領を表敬訪問した。王部長より、習国家主席からのグリーティング・メッセージを伝達するとともに、両国首脳は何度も会い、一連の重要なコンセンサスに合意してきたことに言及しつつ、二国間関係の一層の連携強化の重要性につき述べた。これに対し、ラマポーザ大統領より、南アは中国との包括的かつ戦略的パートナーシップを重視している旨述べるとともに、「一帯一路イニシアティブ(BRI)」と南アの開発との連携を通じて、両国間の関係を新たな次元に引き上げていきたい旨述べた。

(資金流出は)
 ネドバンクの試算では、今年これまでに南ア債から外国投資家の資金(アクティブ運用型とパッシブ運用型の合計)は計21億ドルが流出した。特にアクティブ運用資金の引き揚げは、ムーディーズが格下げして世界的な債券指数から南ア債が除外され、指数に追随するファンドが売却を迫られる事態の前兆とみなされている。ネドバンクとゴールドマン・サックスは、こうした売却の規模は7億5000万―50億ドル強の間になると予想した。

テクニカル分析(ランド/円)

先週末は長い上ヒゲ

 日足。先週金曜日は上ヒゲが長くなった。11月7日-22日の下降ラインが上値抵抗。
11月20日-21日の上昇ラインがサポート。5日線下向く。ボリバン上位も20日線に近づく。
 週足。10月28日週-11月11日週の上昇ラインがサポート。10月28日週-11月18日週の下降ラインが上値抵抗。
月足。7月-8月の下降ラインを上抜く。8月-10月の上昇ラインがサポート。4月-7月の下降ラインが上値抵抗。
年足、16年-18年の上昇ラインを下抜く。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

f:id:okinawa-support:20191125094146j:plain



喜望峰

エスコム社のCEOは過去10年で10人が退社

 南ア政府は、国営電力会社エスコムの新最高経営責任者(CEO)に、包装材メーカー、ナンパックのデ・ロイテルCEOを指名した。
多額の負債を抱えるエスコムは今年2-3月に計画停電を繰り返し、1QのGDPがマイナス成長に陥った。政府はエスコムを発電、送電、配電の3社に分割する再編計画を承認しており、同氏はこの計画に基づいて事業の再編を進めることになる。
エスコムのハデベ前CEOは今年、健康上の理由で辞任。同社では幹部の辞任が相次いでおり、過去10年で10人のCEOが退社している。

情報提供元:FX湘南投資グループ
本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたしま す。また、本レポートに記載された意見や予測等は、今後予告なしに変更されることがございます。 なお、本レポートにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、FX湘南投資グループグならびに株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。