FX初心者でもわかる「レバレッジ」とその目安

f:id:navimedia:20191203101717j:plain

FXの魅力のひとつがレバレッジです。
ここではFX初心者でもわかるように、レバレッジについて、ていねいに説明してみたいと思います。

レバレッジとは

レバレッジとは、「てこ」という意味です。
てこが小さな力で大きなものを動かすように、金融では、「少ない金額で大きな金額を動かす」ことを言います。

例えば、通常100万円のものを購入するには、100万円の現金が必要です。
ところが、レバレッジを使うと、100万円よりも少ない現金を預け入れておくだけで、100万円分の金融商品のポジション(FXでは通貨ペア)を保有することができるのです。

f:id:navimedia:20191203101741j:plain

 

FX初心者に知ってほしいレバレッジの目安

レバレッジを有効活用すると、少ない金額で大きな金額を動かすことができます。
結果として、余分に現金を手元に残すことができたり、その現金で別の金融商品を保有できたりと投資の選択肢が広がります。

f:id:navimedia:20191203101750j:plain


選択肢が広がることは、基本的にいいことです。
ただ、だからと言って、レバレッジを最大の25倍にすればいいかというと、そうはありません。
レバレッジを大きくすると、価格の変動率に対して、レバレッジ倍した分だけ、損益の変化が大きくなるからです。
例えば、価格が自分の保有しているポジションの逆方向に、—1%変化した場合、レバレッジを5倍に設定していたら、損失の割合は−5%になります。
レバレッジを10倍にしていたら、損失の割合は−10%、レバレッジ25倍ならば−25%と、アッという間に、損失は膨らみます。

もし、価格が−4%変化した場合、レバレッジが25倍であれば、損失の割合は−100%となり、元本のすべてを失うことになるのです。

実際には、元本のすべてを失う前に、システムによる「強制ロスカット」が執行され、ある程度の現金が手元に残るようになっています(相場変動次第で残らない場合やそれ以上の損失が発生する場合もあります)。
例えば、あなたは口座に預け入れた金額の70%が失われてしまったとき、耐えられるでしょうか?
FX初心者は、このようなハイリスクの取引をするべきではありません。
アメリカの著名なファンド・マネジャーであるラリー・ハイトは、自身が創設した会社のトレーダーに「どの取引においても、全資産の1%以上のリスクはとるな」と指示していたそうです。

(参考)初心者に覚えてほしいFX投資に役立つ格言10選

この格言を基準として適用すると、“価格の変動率×レバレッジが1%以下になる”ような取引にすればいいのです。

f:id:navimedia:20191203101732j:plain


さて、価格変動率は通貨ペアや時期によって、まったく異なります。

目安として、「日足の直近25日間の標準偏差÷25日間の平均値×100」で計算される変動係数(%)を計算してみました。

通貨ペア:米ドル/円
期間:2019年9月24日~10月28日(25日間)
変動係数:0.620%

こちらを上の式に代入して変形すると、

1% > 0.620% × レバレッジ

⇒ レバレッジ < 1.612

つまり、ラリー・ハイトの指示に従うと、レバレッジは1.6倍以下がよいということになります。

ただ、この数字は25日間の日足の米ドル/円による変動係数を使ったときの値なので、米ドル/円ではなく、より変動が激しい英ポンド/円を使えば、もっとレバレッジは小さくなります。
また、「自分はデイトレーダーだから」ということで、日足を使うのではなく、時間足を使って計算すると変動率は小さくなるので、もっと余裕を持ってレバレッジを設定できるかもしれません。

また、価格変動率として変動係数を用いていますが、これが正しいとも限りません。
ATR、モメンタムといったボラティリティを測る指標は、他にもいろいろあるので、それで設定しても構いません。

言ってしまえば、そもそもラリー・ハイトの「全資産の1%以上のリスクはとるな」という格言が、あなたにとって、必ず正しい格言とも限りません。
あくまでもひとつの基準でしかないのです。
投資とはそういうものなのです。
その点はよく理解して必要があります。

sakou.jpg 岩田仙吉(いわたせんきち)氏
株式会社タートルズ代表/テクニカルアナリスト
2004年、東京工業大学から一橋大学へ編入学。専門は数理経済学。卒業後、FX会社のシステムトレードプロジェクトのリーダーになり、プラットフォーム開発および自動売買プログラムの開発に従事。その後、金融系ベンチャーの立ち上げに参画。より多くの人に金融のことを知ってほしいと思い金融教育コンテンツの制作に集中するために会社を創業。現在は、ハイリスク・ハイリターンの投資手法ではなく、初心者でも長く続けられるリスクを抑えた投資手法を研究中。
top
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。 尚、本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。 店頭外国為替保証金取引および店頭通貨バイナリーオプション取引は元本や利益を保証するものではなく、相場の変動や金利差により損失が生ずる場合がございます。お取引の前に充分内容を理解し、ご自身の判断でお取り組みください。<『外貨ネクストネオ』 取引形態:店頭外国為替保証金取引 委託保証金:各通貨の基準レートにより計算された取引金額の保証金率4%以上に設定(法人のお客様は、保証金率1%以上となる額または金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額のうち、いずれか高い額以上の委託保証金が必要となります。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します) 売買手数料:0円 【注】お客様がお預けになった保証金額以上のお取引額で取引を行うため、保証金以上の損失が出る可能性がございます。また取引レートには売値と買値に差(スプレッド)が生じます。><『外貨ネクストバイナリー』 取引形態:店頭通貨バイナリーオプション取引(満期である判定時刻をもって自動権利行使となるヨーロピアンタイプ) 購入価格:1Lotあたり約40~999円 売買手数料:0円 【注】店頭通貨バイナリーオプション取引は期限の定めのある取引であり、相場の変動等の要因により原資産価格が変動するため、予想が外れた場合には投資元本の全額を失うリスクの高い金融商品です。権利行使価格と判定価格との関係がお客様にとって利益となる場合には自動権利行使によりペイアウト額を得られますが、損失となる場合には権利消滅により全購入金額が損失として確定します。またオプションの購入価格と売却価格には差(スプレッド)が生じます。> 株式会社外為どっとコム 〒105-0021 東京都港区東新橋2-8-1 パラッツォアステック4階 TEL:03-5733-3065 金融商品取引業者登録番号:関東財務局長(金商)第262号/金融先物取引業協会(会員番号1509) (C) Gaitame.com Co.,Ltd. All rights reserved.