「市場の関心は米雇用統計より米中関係に」 外為トゥデイ 2019年12月6日号

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(1)
豪10月小売売上高が前月比±0.0%と予想(+0.3%)を下回ると豪ドルは売りがやや優勢となった。なお、同時に発表された豪10月貿易収支は45.02億豪ドルの黒字と、黒字額は予想(65.00億ドル)に届かなかった。

(2)
欧州市場に入るとポンド買いが活発化。翌週の総選挙で与党・保守党が勝利し、欧州連合(EU)からの「合意あり離脱」が実現するとの期待が引き続きポンド相場を支援した。ポンド/円については、中国商務省が「米中は密に交渉を継続」とコメントした事が円売りを誘発した面もあった。

(3)
ユーロ圏10月小売売上高は前月比-0.6%と予想(-0.5%)以上に落ち込んだ。なお、同時に発表されたユーロ圏7-9月期域内総生産(GDP)・確定値は前年比+1.2%と予想通りであった。

(4)
米新規失業保険申請件数は20.3万件と予想(21.5万件)より少なく、前週(21.3万件)から改善。米10月貿易収支は472億ドルの赤字と、赤字額は予想(485億ドル)を下回った。

(5)
ウォールストリート・ジャーナル紙が「米中は農産物の購入額を巡って依然として対立」と報じると、一時円買いに傾いたが、ドル/円やクロス円の下げは小幅に留まった。なお、トランプ米大統領は米中通商協議について「交渉は順調に進んでいる」との認識を改めて示しつつも、15日に発動予定の対中関税第4弾については「様子を見守る必要がある」として明言を避けた。

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ドル/円の見通し

 昨日のドル/円は、終値ベースで約0.1%下落。108円台後半で総じて小幅な値動きが続いたが、NY市場では調整的なドル売りに押され気味だった。そうした中、本日は米11月雇用統計が発表される。主な項目の市場予想は、非農業部門雇用者数が18.3万人増(前月12.8万人増)、失業率が3.6%(同3.6%)、平均時給が前月比+0.3%、前年比+3.0%(同+0.2%、+3.0%)などとなっている。もっとも、目下の市場の関心は米中通商協議の行方に向けられており、米11月雇用統計でも予想との乖離が大きくなければドル/円相場の反応は限られそうだ。

 なお、米中通商協議については昨日、米紙が「農産物の購入額を巡って依然対立」と報じた一方、ムニューシン米財務長官は「交渉は軌道に乗っている」と述べており、トランプ米大統領も「交渉は順調」との認識を改めて示した。本日も、関連報道が注目されよう。

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