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若手トレーダーS.Aさんに聞く!(前編)「新しい通貨はバーチャルで試してから売買します」

食品関係の工場に勤務するS.Aさんは現在22歳の兼業トレーダーです。FXは最初にデモトレードで経験を積み、実際に始めてから8カ月です。「将来マンションを買いたい」という目標を実現するため、副業としてFXを選びました。少額でスタートし、期間も短いことから、まだ大きな稼ぎはありませんが、コツコツと着実に利益を積み上げています。

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S.A氏 プロフィール
年齢性別:20代女性
職業:食品メーカー勤務
FX取引歴:約10カ月
投資商品:FX
趣味:パソコンとRPGゲームの制作

副業探しでFXに巡り合う

PickUp編集部:
本日は遠いところ東京までお越しいただいて、本当にありがとうございます。まず、現在のお仕事から教えてください。
S.Aさん:
食品関係の工場に勤務してます。仕事の勤務時間は固定で、残業がなければ5時に終わります。自宅に帰ったらパソコンを開いて、ご飯を食べながらFXをやっています。
PickUp編集部:
そもそも、なぜFXに興味を持たれたのでしょうか?
S.Aさん:
以前勤めていた会社の給与があまり高くなかったのと、お金があると使っちゃっていたので、「このままでは貯金が増えそうにないな」と思ったんです。そこで去年から副業を探し始めました。そのときにFXを知り、試しにデモトレードでやってみたら、結構、楽しかったというのがきっかけですね。
PickUp編集部:
FXに対して「怖さ」はありませんでしたか?
S.Aさん:
実は結構ありました。知り合いから「FXで失敗して借金ができた人がいる」なんて話を聞いていたので。
PickUp編集部:
それなのに、なぜやってみようと思ったのでしょうか。
S.Aさん:
1万通貨ではなく、1000通貨単位(1Lot)で始められることを知ったからです。それなら少額なので大丈夫だろうと。「もし自分に合わなかったらやめればいい」と思って、やってみることにしました。

私はデモトレでFXを覚えた

PickUp編集部:
外為どっとコムのデモトレ「バーチャルFX」で始めていただいたそうですが、初めてやってみたときの感想は?
S.Aさん:
最初は操作が難しくて、ミスったこともあります。とりあえず、いろいろ注文したり、いじりまわしたりして、2~3カ月かけて少しずつ覚えていきました。売ったり、買ったり、最初はすべて勘を頼りにしていました。その後、アプリで提供されているロイターニュースを見たら、国際情勢の変化で、相場が動いていることに気がついたんです。そこからニュースを見るようになり、経済指標を見るようになり、ローソク足の動き、チャートの動きを使って、なんとかできるようになりました。最初はチャートの隣にあるいろいろな表示がよく分からなくて、そこはまったく手をつけませんでした。
PickUp編集部:
バーチャルFXには、最初から仮想資産が“500万円”入っていますよね。だから、増えたり、減ったりするのは、すぐに分かるようになると思うのですが、そのときの資金は増えましたか?それとも減りましたか?
S.Aさん:
減りました!米ドル/円で始めたんですが、私「売り」から入ったんです。
PickUp編集部:
初めてのトレードを「売り」から始めたんですか。それはなかなかスゴいです!(笑)。
S.Aさん:
そうしたら、急に相場が跳ね上がって、2月頃でしたか107円〜108円だったのに、急に111円〜112円になって、その瞬間にやられました。
PickUp編集部:
「買い」は、利益獲得のイメージが湧きやすいので、「買い」で始める人が多いのですが、S.Aさんのように「売り」から始めるという人は、本当に珍しいですよ。
S.Aさん:
そんなにひどい負けではなかったですが、売りから入って失敗を経験しました。

理解不十分ながら“勢い”で本番開始

PickUp編集部:
デモトレでFXの仕組みやアプリの注文方法が分かったところで、リアルな取引に移行させたんですね。スムーズに始められましたか?
S.Aさん:
正直いうと、「まだ怖い」と思っていましたし、完全に理解していたというわけでもありませんでした。でもそこは“勢い”で始めました。案の定、本番でも操作をミスったことがありました。
PickUp編集部:
FXを始めるまでに、政治、経済、マーケットなどの勉強はしましたか?
S.Aさん:
まったくしていませんでした。でも、FXを始めたら、世界情勢や国際ニュースに敏感になりました。ニュースを見たとき、「この問題はどうなっているんだろう?」とか、「トランプ大統領の発言の真意は何だろう?」とか、いろいろと気になるようになりました。FXをきっかけに、自分の視野が広がったように思います。
PickUp編集部:
そういう話を聞くと、私たちもすごくうれしいです。例えば、家族でFXをされている人から、「親子間での会話が増えた」とか「息子から世界情勢の話を聞かされると頼もしく感じる」とか、そういう話を聞くことがあるんですが、そのときはFXの良さを実感します。

動きすぎている通貨には手を出さない

PickUp編集部:
さて、デモトレではなく、リアルトレードの話をしましょう。現在はどんな売買スタイルですか?
S.Aさん:
経済指標と要人発言を中心に、ニュースで国際情勢を見つつ、ローソクの動きをひたすらチェックという感じです。相場が動き出す兆候をみせたら、トレード開始です。最初は米ドル/円で始めました。
PickUp編集部:
お勤め先は朝が早いですよね。となると、夜も早く寝ないといけないと思いますが、FXは深夜帯に動くことが多いですよね。
S.Aさん:
夜は11時になったら、その日のトレードを切り上げる準備をします。私が寝付いた後の動きを想定して、“ヤバそうだ”と思ったら、トレードを切り上げます。相場の動きがあまりにも激しかったり、予想ができなかったりするときは、売買の注文を出しません。ただ、動きが予想できるときは、寝る前でも注文を出すことがあります。毎朝、たいていの場合、5時に起きています。確かに、その時間帯に相場は上がったり、下がったりすることがありますね。
PickUp編集部:
「相場が動きすぎている」と思ったら、取引しないんですか?動いているときのほうが、利益が出しやすいように思うのですが?
S.Aさん:
動きが読めないと怖いから、私は手を出さないです。手を出しちゃって、もし損が出たら、切るところで切るか、それとも残すかの二択しかなくなっちゃうから。

毎朝5時に相場の検証と予想

PickUp編集部:
毎朝5時に起床された後、出勤するまでの間は、どんなことをされているのでしょうか?
S.Aさん:
取引用のアプリで配信されるニュースを見て、速報が出た時間と、チャートの動いた時間を確認します。動きがあれば、なぜ上がったのか、下がったのかを考えます。例えば、要人発言があったら、どんな内容だったのか。それで動いたのか、今後これが影響して上がっていくのか、それとも下がっていくのか、そうした予想を立てます。こういう作業を朝5時に起きて、出勤するまでに全部やります。1時間以上はチェックしています。もし、持っているポジションのままでも、「いけるな」と思ったら、そのまま放置しますし、「マズいな」と思ったら、すぐに切っちゃいます。
PickUp編集部:
仕事中でもポジションは持っていますか。
S.Aさん:
持つときもあります。ただ、寝る前と同じで、あまりにも動きが激しすぎたり、動きが読めなかったりするときは、持たないです。例えば、休憩時間にチャートを見て、マズそうな場合は、そこで切っています。
PickUp編集部:
ポジションを持っているときに、ストップ(注文)は入れていますか?
S.Aさん:
利益が出ているときは、ストップ注文を入れています。やっぱり、マイナスになるのは嫌だから。“切り”のいいところで、ストップをかけておきます。

新しい通貨はバーチャルで試してから

PickUp編集部:
チャートの設定はどうなっていますか?ローソクは何分足ですか?
S.Aさん:
私は5分ですね。どういう動きをしたのかを確認したいときは60分に切り替えます。以前は1分おきとか、秒単位とかで見ているときもありましたが、慌ててしまうのでやめました。始めたころと今では、取引スタイルも変わってきました。最初は秒単位でチャートの動きを見ていたんですが、けっこう慌てて反応してしまって、試しにローソクでやってみたら、これが分かりやすくて、結局、ローソクになりました。1分だと細かすぎて分からないし、まだ慌ててしまうので、5分足が私には合っているみたいです。
PickUp編集部:
経験を積みながら、取引スタイルは変化したようですが、取引通貨はどうですか?
S.Aさん:
米ドル/円だけでなく、ユーロ/円やポンド/円も始めました。最近、米ドル/円はあまり動きがなくて、なかなかチャンスが来ないですね。ユーロ/円とポンド/円は動いてくれるので、結構、儲かっています。年末に向かってBrexitの関係でポンド/円は動きそうですね。
PickUp編集部:
S.Aさんがリアルな取引を始めたのは今年の2月ですよね。
S.Aさん:
100万円くらいになるまで、早く稼ぎたいです。実は私、新しい通貨を始める前に、必ず「バーチャルFX」で試しているんです。それで、「ユーロ/ドルはちょっと無理だ」と判断しました。他方、ユーロ/円とポンド/円はできると思ったんです。
PickUp編集部:
それは素晴らしいですね。デモトレの上手な利用方法ですね。初めて聞きました。確かに動きのある通貨は、誰でも試したくなりますよね。そういうときに、一度バーチャルでやってみるというのは、いいやり方だと思います。

PickUp編集部

PickUp編集部:リアルなトレードを始める前に、相場の動き方を覚えたり、売買方法を練習したりするために利用する人がほとんどのデモトレを、S.Aさんは、新しい通貨が自分に合っているかどうかをテストする道具として利用していました。S.Aさんの使い方は、デモトレの可能性を広げたように思います。後編では、S.Aさんの投資の“マイルール”や将来の夢などについて伺います。