FX初心者に正しく理解してほしい「強制ロスカット」の仕組みとそれを防ぐ方法とは?

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「強制ロスカットで大損してしまった」そんなFX初心者の話が後を絶ちません。
本来、「強制ロスカット」とは、為替相場が急変した場合でも、元本割れを防ぎ、少しでも資金を残すというセーフティ機能を果たすためのものですが、残念ながら、まだ多くの投資家の間で、その意義と役割が十分に浸透していないように思われます(※)。
中には「ロスカット(損切り)と混同している」場合もあるようです。
そこで今回は、FX初心者が強制ロスカットの仕組みを正しく理解し、適切に「ロスカット(損切り)」を活用し、「強制ロスカット」を防げるようになるための考え方について解説してみましょう。
※相場の変動スピードなどによっては、元本割れすることもあります。

「強制ロスカット」の基礎知識

強制ロスカットとは、現在保有している取引ポジション(外貨の持ち高)で大きな損失が発生したときに、さらなる損失の拡大を未然に防ぐために、そのポジションを強制的に決済する仕組みのことをいいます。
為替は絶えず変動しています。
もし強制ロスカット機能が働かないまま、為替が思わぬ動きをして、自分自身が決済のタイミングを見誤ると、最悪の場合、FX取引に投じた資金をすべて失い、さらに莫大な損失を抱えるリスクがあります。
強制ロスカットは、想定外の失敗をしたときでも、損失を一定額でとどめて、投資金を少しでも手元に残せるのです。

強制ロスカットがどのように発生するかというと、「保証金維持率」というものが関係しています。
保証金維持率とは、取引ポジションを維持するために必要な「必要保証金額」に対する「時価評価総額(FX取引口座全体の資産価値を示す価額)」の割合です。

【 保証金維持率(%)= 時価評価総額 ÷ 必要保証金額 × 100 】

この保証金維持率が一定の比率を下回ったとき、自動的にロスカットが発生し、ポジションが決済されるのです。

強制ロスカット発生の考え方

それでは、どのように強制ロスカットは起きるのでしょうか。
具体的なケースで考えて見ましょう。
なお、FX会社によってロスカット発生の条件は異なってくるため、取引をする際は事前に確認しておいてください。

今回は保証金維持率が50%を下回った場合に強制ロスカットが実施されるFX会社のケースで考えます。

1米ドル=100円という為替レートのときに、取引口座に10万円のお金があるとします。
必要保証金4万円で1万ドル通貨の「買い」ポジションを保有している場合(レバレッジ25倍)、このポジションの保証金維持率が50%となる時価評価総額のロスカット基準額は2万円になります。
この時、もし為替レートが1米ドル=100円→92円(▲8円)まで円高に動いたとすると、保有しているポジションの評価額は8万円の損益です。
したがって時価評価総額は10万円-8万円=2万円で、ロスカットの基準額に達してしまい、そこから1銭でも円高になれば、強制ロスカットが発動されます。

ロスカットに関するちまたの誤解を解く

なお、FX初心者の方は、ロスカットに強制ロスカットと、自らの意思で行うロスカット(損切り)の2種類があることを知っておいてください。

両者の違いは、強制ロスカットは、その機能を発揮された時点で、損失額がほぼ決まるのに対し、損切りの場合は、「損したくない」もしくは「また値が回復してくるのでは」という投資家の心理的が、影響してしまい、損切りのタイミングが遅くなってしまう可能性があります。

FX投資をしている人から、「強制ロスカットで、何百万円という大損失を被った」という話を聞いたことはありませんか?中には、強制ロスカットを避けるために、この機能がない海外のFX会社に、口座を移した人もいるくらいです。

このような人たちは、「自分の意志に反して強制的に損切りをさせられた結果、大損が決定した」と、悔しそうな口ぶりで言い訳をします。
しかし、これは大きな勘違いです。
強制ロスカットは、保証金額やポジション数を増減させることで、そのタイミングをコントロールすることができます。
また、運用できる手元資金を残しておくために、自ら戦略的にロスカットするのが「損切り」です。
自らの手で、損失が出ているひとつのポジションのために、資金が“塩漬け”にならないように、あえてロスカット(損切り)をして、新しい投資を再び行うのです。
良い成績を残している人の多くは、この「損切り」が上手なようです。

繰り返しになりますが、強制ロスカットの本質は、過大な損失リスクの抑止にあります。
「強制ロスカットで損をさせられた」というのは、為替変動リスクに対する意識が甘かった自分自身の責任なのです。

強制ロスカットとロスカット(損切り)の違いを理解して勝ち組に!

FX投資では、「資金管理」が“肝”といわれています。
相場の読みも大事ですが、リスクを大胆に取りすぎて、強制ロスカットラインぎりぎりのポジションを持った結果、FX市場から強制退場させられるような事態は避けねばなりません。
そのためにも、強制ロスカットの仕組みを理解し、預託金や保有ポジション数に余裕を持った設定で運用を心がけ、そうならないよう、勇気を持って「ロスカット(損切り)」を行い、リスクコントロールした運用を行いましょう。
あなたにとって、想定外の強制ロスカットを防ぎ、FX投資で成功するための大きなステップになるでしょう。


PickUp編集部

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