「19年、『利益』が出た投資家は4割弱に」外為短観 第127回

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<第127回調査>2019年12月27日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

調査実施期間
2019年12月20日(金)13:00~2019年12月24日(火)24:00

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は925件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

問1:今後1カ月間の米ドル /円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が39.0%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は34.1%であった。この結果「米ドル/ 円予想DI」は△4.9%ポイントとなり、前回(△17.5%ポイント)から、プラス幅が縮小した。

調査期間前後の米ドル/円相場はクリスマスシーズンとあって109円台で膠着していたが、そうした中で個人投資家の米ドル強気・円弱気見通しは後退する格好となった。1月の米ドル/円相場が過去10 年間で7回下落、上昇は3回のみという「1月の米ドル安アノマリー」が意識された可能性もあろう。

問2:今後1カ月間の米ドル /円相場の予想レートについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レート」については、「±1円で推移」が37.8%と最も多く、次いで「1円~3円の米ドル高・円安(31.8%)」と続き、以下「1円~3円の円高・米ドル安(21.5%)」、「3 円以上の米ドル高・円安(5.1%)」、「3円以上の円高・米ドル安(3.8%)」の順になった。

ヒストグラムの形状は、僅かに米ドル高・円安方向へと傾いており、問1の結果と整合的と言える。ただ、「±1円で推移」の回答割合が最多となっており、米ドル/円は当面膠着相場が続くとの見方が増えている模様だ。

問3:今後 1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が26.9%であったのに対し、「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は40.3%であった。この結果、「ユーロ/円予想DI」は▼13.4%ポイントと、17カ月連続でマイナスを記録。弱気度合いを示すマイナス幅は前回(▼9.9%)からやや拡大した。

調査期間前後のユーロ/円相場は、ポンド/円相場の下落に連れて121.00円台まで弱含んだ。英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitを巡る混乱は、英総選挙での与党圧勝を受けて一旦収束したかに見えた。しかし、英国とEUとの将来関係を巡る協議が難航すれば、「合意なき離脱」と同様の事態に陥りかねないとの懸念が再び広がっている。

問4:今後 1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が31.6%であったのに対し、「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は30.7%であった。この結果豪ドル/ 円予想DI」は△0.9%ポイントとなり、前回(△0.7%ポイント)に続き、ほぼ中立の相場観が示された。

調査期間前後の豪ドル/円相場は、75円台でやや強含みの展開となったが、個人投資家の強気姿勢が強まる事はなかった。米中通商協議は第1段階の合意が成立したようだが、第2段階や第3段階の協議を控えており、根本解決には程遠いと見られる他、豪中銀(RBA)が2月に利下げに動くとの見方も重しになっている模様。

問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください

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「今後注目している通貨ペア」について尋ねたところ、「買い」で注目の通貨ペアは、米ドル/円が33.2%の回答割合を集めて1位となった。続く2位には英ポンド/円(13.4%)、以下、3位豪ドル/円(8.2%)、4位トルコリラ/円(6.9%)、5位ユーロ/米ドル(6.5%)と続いた。なお、米ドル/円は前回(39.1%)から回答割合を減らしたものの87カ月連続で1位となった。2番手以下の英ポンド/円、豪ドル/円、トルコリラ/円、ユーロ/米ドルなどは前回から回答割合がほとんど変わっておらず、米ドル/円の独走状態が続いている。「ドルしか買えない」という個人投資家の見方が反映された調査結果と言えるだろう。

一方、「売り」で注目の通貨ペアは、米ドル/円が25.6%の回答割合で首位をキープした。以下、2 位英ポンド/円(21.0%)、3位ユーロ/円(11.7%)、4位ユーロ/米ドル(9.4%)、5位英ポンド/米ドル(6.9%)と続いた。英ポンド/円が前回(15.5%)から回答割合を増やして米ドル/円に接近したのが印象的だ。英ポンド/米ドルも前回の8位から5位に順位を上げており、Brexitへの不安が再燃しつつある事で、英ポンドに「売り」で注目する向きが増えているようだ。

問6:2019年1月から12月までの損益状況について、投資資金の何%となっていますか。
(例:100万円の投資資金が110万円になった場合10%)

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今回の特別質問として、「2019年1月から12月までの損益状況について、投資資金の何%となっていますか。」と尋ねたところ、「0%(変化なし)」が17.0%と最も多かった。次いで「-30%以下(13.4%)」、「+1%から+5%(11.0%)」、「-1%から-5%(10.1%)」と続き、以下「+5%から+10%(9.6%)」、「+10%から+20%(8.6%)」、「-5%から-10%(7.8%)」、「-10%から-20%(7.8%)」の順になった。なお、割合にかかわらず「利益が出た」と答えた向きの割合は合計で38.4%、対して「損失が出た」と答えた向きの合計割合は44.6%であった。

昨年は「利益」が41.8%、「損失」は46.3%であった。今回は「0%(変化なし)」の割合がやや増加している(昨年:11.9%)点と、「-30%以下」の割合が低下した(昨年:16.1%)点が特徴的だ。米ドル/円相場の年間値幅が過去最低の8円程度に留まった影響と考えられる。

また、「自身の損益についての最大の要因はなんだと思われますか」との問に対し、「利益」と回答した向きでは、「マイルールを守っての利確/損切を徹底している」など、ルールを決めた上での取引が奏功した例が目立った。一方、「損失」と答えた向きからは「1/3のフラッシュクラッシュをくらったため」、「ポンドの乱高下」、「トルコリラの急落」など、相場展開を敗因に挙げる声が多かった。

問7:2020年に米連邦準備制度理事会(FRB)は追加利下げを実施すると思いますか。また、利下げをする場合はいつだと予想していますか。(ひとつだけ)

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もうひとつの特別質問として「2020年に米連邦準備制度理事会(FRB)は追加利下げを実施すると思いますか。また、利下げをする場合はいつだと予想していますか。(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「利下げしない」との回答が44.0%と最多であった。残りの56%が追加利下げを予想している事になり、その時期については「3月」が18.8%と最も多く、次いで「4月(10.3%)」、「6月(9.2%)」、「1月(5.8%)」とやや分散した。ただ、年前半に回答が集まっており、米景気が2020年前半に分岐点を迎えるとの見方が根強い事を物語っている。

問8:2020年以降、主要国・地域のなかで最初に「利上げ」を実施する中銀はどこだと思いますか?(ひとつだけ)

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もうひとつの特別質問として「2020年以降、主要国・地域のなかで最初に「利上げ」を実施する中銀はどこだと思いますか?(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「米連邦準備制度理事会(FRB)」が28.5%で最も多く、次いで「英中銀(BOE)」が18.8%、「欧州中銀(ECB)」が16.0%、「豪中銀(RBA)」が12.6%と続き、日銀は最下位の7.2%となった。

足元で経済が堅調な米国のFRBや、Brexitが円滑に進めば利上げが必要になるとのスタンスを示しているBOEの他、総裁の交代を機に金融政策の戦略見直しに着手したECBなどが上位に挙げられた。主要国の中銀が金融引締めに動き始めた場合でも(現在の状況からは想像しにくい世界ではあるが)、日銀だけが取り残されるとの見方が根強い模様だ。

今後の調査実施計画及び公表方針

本調査も第127回目となりました。調査開始から10年超が経過し、データの蓄積が進んできました。今後については、毎月定点観測で実施する調査結果を基に、予想DIの時系列比較から見出せるFX投資家の相場観の変化やその傾向などのほか、中長期的な視点に基づいたFX投資家の投資スタイルの変化などの考察も進めて行きたいと考えています。

なお、毎月の本調査においては、公表扱いとしている質問項目及び回答結果の他に、「投資家の属性」、「取引頻度」、「取引規模」、「取引時間帯」、「投資選好」など、投資家実態を把握するために必要な各種の質問項目も設けて集計しています。それらの回答結果を用いた投資家の実態報告や属性別のクロス・セクション分析等については、当研究所が1年に1回、毎年年央以降に公表する「外為白書」で紹介する予定です。

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