小円高

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総括

小円高

ドル円=105-110、ユーロ円=118-123 、ユーロドル=1.09-1.14

通貨ごとの注目ポイント

*円「年初来では通貨首位 株価休場、小円高」
(今週=毎月勤労統計 消費者態度指数 全世帯家計調査・消費支出 景気先行指数)

値幅は小さかったが4年連続でドル円は陰線となった。16年、17年は貿易黒字で円高だったが、18年、19年は1兆円程度の小さな赤字で大きく動かず、季節の需給(夏の円高、秋の円安)程度の動きとなった。
米中貿易戦争で輸出が伸びないが、マイナス金利や増税で消費も盛り上がらず、輸入増にも繋がらない。経済指標も弱い。日銀の株買い介入で株保有者だけが潤う力強さのない景気となっている。特に10月以降は消費増税の影響か輸入が減少した。
さて年度末に向けリパトリの円買いが出る前に、年初は中東緊張で円が買われた。年度末と言えば、少し海外投資の円売りも出るが、それも昨年の災害に関わる再保険での円買いで相殺されるだろう。やや円買い気味の展開を予想するが、貿易不均衡も小幅に収まるなら、かつての「大円高」とまではいかない「小円高」に終わるだろう。ただ円安は再び秋まで待たなければならない。季節の需給のリズム(夏の円高、秋の円安)を崩すほどの特殊需給はないか。

*米ドル「通貨3位、株価(NYダウ)12位(同)、1991年の湾岸戦争の相場は」
(貿易収支 製造業新規受注 ISM非製造業景況指数 ADP雇用統計 チャレンジャー人員削減 失業保険 雇用統計)

人々の争いは終わらない。中東緊張でドル高円高が進んだ。当事者の米国のドルを有事で買ったり、安全かどうかわからない(何もしないということで戦争のとばっちりを受けないという意味で安全か)円が買われた。1991年の湾岸戦争(イラクのクウェート侵攻にかかわる多国籍軍とイラクの戦争)の時もドル高円高が進んだ。当時は米株高が進んだ。せっかくの米中通商協議の合意や中国の金融緩和で世界経済が楽観的になろうとしていたところなので残念だが、いずれロシア、トルコ、中国などが仲介し解決の兆しが出ればリスクオンとなりドル安円安となる。
 ただ米国の経済指標は弱い。製造業PMI、米ミシガン大学消費者マインド指数などが弱く、長期のインフレ期待が過去最低を記録した。不況というところまではいかないので、これで金利が下がれば再び株高となろう。大統領弾劾問題は野党民主党にも決め手がないので過半数を占める上院では否決されるだろう。また大統領選挙は、民主党候補が一本化されるまでは不透明感が続く。

*ユーロ「通貨11位(同)、株価7(6)位(DAX)、横ばい 英のEU離脱と米中通商協議進展で落ち着く」
(欧 卸売物価 小売売上 消費者物価 経済信頼感 失業率 独 製造業新規受注 貿易収支 経常収支 鉱工業生産 )

引き続き超緩和政策は逆効果との意見がある。クノット・オランダ中銀総裁は、ユーロ圏の金利は何年にもわたって歴史的低水準にとどまる可能性があるが、超緩和政策は逆効果となるリスクをはらんでいると警告した。現在の低金利によって投資家が過剰なリスクを取るようになる一方、より若い世代は貯蓄を増やし続けなくてはならないと感じるようになる可能性があると指摘、「これはマクロ経済的な観点から好ましくない。人々が貯蓄を増やし始めれば、インフレにさらに下方圧力がかかる」と語った。
 英国のEU離脱の影響や米中貿易戦争で売られてきたが、双方とも落ち着いてきた。ユーロ圏ほどの経常黒字国の通貨が下がり続けることはない。落ち着けば経常赤字の英ポンドよりは強くなる。経済指標は
まだ弱いが、他の国も同様に弱い。大きな売り材料とはならない。

*ポンド「通貨11位、株価5位、弱含み EU離脱でプライド的には満足だが」
(小売売上高調査  鉱工業生産 製造業生産 貿易収支)話題性なし、もともと離脱はいい話でもなかった 英製造業PMI、19年12月は生産指数が12年7月以来の低水準 対中株市場中断

12月12日の総選挙での保守党の勝利でEU離脱という材料の出尽くしでポンドは弱含み推移している。元々経常赤字国であることや、EUを離脱することのデメリットが今後は取り上げられるので、強くなることはない。経済指標は弱いが、それでポンドが弱くなれば株価が上昇しているので、まだ深刻な弱さではない。ポンド安、株安となったら気をつけたい。EU離脱でプライド的には満足できるのだろうが、経済的には失うものが大きいように思う。先週の12月製造業PMI、建設業PMI、11月消費者向け融資などは弱かった。

*豪ドル「通貨10位(同)、株価11位(10)、リスクオンの次はリスクオフ、ただオフは短命だろう」
(住宅建設許可 貿易収支 小売売上)

米中通商交渉の第一段階合意や中国の預金準備率の引き下げで豪ドルは上昇していたが中東緊張や原油高で反落している。最近、伝わってくるニュースは最高気温の更新と森林火災が多い。これはGDP低下に繋がるだろうが一時的なことだ。モリソン首相は、森林火災が拡大している中、今月末に予定していたインドと日本への訪問を延期にすることを明らかにした。
 11月雇用統計は改善されたが、RBAは「家計所得の低迷継続や労働市場の悪化が顕在化した場合、中銀は2月にも追加利下げを行う可能性がある」とし、政府は19/20年度の成長率見通しは、2.75%から2.25%に下方修正。20/21年度の見通しは2.75%に据え置いた。賃金上昇率見通しは19/20年度が2.75%から2.25%に引き下げるなど慎重だ。

*NZドル「通貨9位、株価7位、中東緊張でリスクオフあるも景気回復中」
(住宅建設許可  貿易収支 小売売上)

NZドルの上昇も漸く小康している。経済指標の改善、米中通商協議の進展、中国の金融緩和と好材料が続いたが、中東緊張でのリスクオフや原油高で下落した。
政府は、2020年の経済成長率見通しを下方修正し、今年の成長率見通しは3.2%から2.3%に引き下げた。ただ2%以上の成長は先進国では高い方だ。またインフラ投資を過去約20年で最大の水準に引き上げる計画を発表した。これによって小幅な財政赤字が続くが、S&Pは財政黒字回復がさらなる財政支出で遅れることになっても、同国のソブリン格付けは支出拡大を吸収できるとの認識を示した。
ロバートソン財務相は「債務水準が低く、借り入れコストも過去最低水準にある現在の環境は、政府がNZの将来にも有用な投資を行うのに適している」と述べた。

テクニカル分析

*ドル円=「テクニカルでも秋の円安終了、さあ年度末へ」
日足、12月初旬の108.50あたりの下ヒゲでのサポートがなくなり、ボリバン下限を下抜いている。8月26日-12月12日の上昇ラインを下抜け。1月2日-3日の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下限は108ちょうどあたり。5日線下向き。
週足、4週連続109.50以上で上ヒゲを残し下落。8月26日週-12月9日週の上昇ラインを下抜く。8月26日週-12月30日週の上昇ラインがサポート。ボリバン中位。
月足、19年8月-10月の上昇ラインを下抜く。19年5月-12月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン中位を上抜けず下位のままで推移。ボリバン下限は105.90あたり。16年6月-19年8月の上昇ラインがサポート。
年足、4年連続陰線。ただ値幅は小さくなって2016年のレンジをここ3年抜けず。16年-19年の上昇ラインと16年17年の下降ラインに挟まれている。

*ユーロドル「一時ボリバン上限を大きく上抜くが反落」
日足、一時ボリバン上限を大きく上抜くが反落。12月27日-1月3日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。ボリバン上位。
週足、ボリバン上限に達し、また一時上抜いて反落。12月23日週-30日週、12月2日週-9日週の上昇ラインがサポート。雲の下。
月足、19年10月-12月の上昇ラインがサポート。19年7月-12月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下位。雲の下。
年足、2年連続陰線。17年-19年、02年‐17年の上昇ラインがサポート。14年‐18年の下降ラインが上値抵抗。

*ユーロ円=「ボリバン上限から下限へ急落」
日足、ボリバン上限から下限へ反落後に小反発。1月2日-3日、12月30日-2日の下降ラインが上値抵抗。11月14日-1月3日の上昇ラインがサポート。ボリバン下限は120.10あたり。5日線下向き。
週足、ボリバン上限から反落。11月11日週-12月30日週、9月2日週-10月7日週の上昇ラインがサポート。
月足、19年9月-10月の上昇ラインを下抜く。19年4月-12月の下降ラインが上値抵抗。雲下。ボリバン下位。
年足、16年-17年の上昇ラインを下抜く。18年-19年の下降ラインの上にいる。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。12年‐16年の上昇ラインを下抜く。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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