「低勝率型こそ1憶円への近道」ひろぴー FX特別インタビュー(中編)

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ひろぴーさんの投資の目覚め、有効な投資手法などについて伺った前編ですが、中編では、負けこそがFX投資成功の道と説くひろぴーさんの持論へ進んでいきます。

▼目次
1.勝率は低いほうがいい
2.その失敗が糧となる!?
3.他の金融商品も考え方は一緒
4.日銀緩和のときに活きた投資の勉強
5.決済はむずかしい
6.低レバレッジでリスクを抑える

勝率は低いほうがいい

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PickUp編集部:
前編ですこしお話いただいた、失敗体験を増やして大きな失敗を減らす、ってどういう意味でしょうか。
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ひろぴー:
それはですね、失敗に慣れて、大きな損を避けるということです。だから勝率は低いほうがいいです。高勝率型のトレード手法を選ぶと、負け慣れしないのでいけません。トレードを何度もやっていると、確率論的には負けるフェーズが続き、たとえば5連敗することだってあるわけです。その5連敗だけで、メンタルをやられて、増やしたお金が無くなって、また振り出しに戻るという方がごまんといるんですよ。世の中、投資で1億円に増やす方は結構いるけど、10億円に行かないのは多分そういうことなんですよ。パーッと高勝率型で勝っていくと負け慣れしてないんで足元をすくわれる。
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PickUp編集部:
なるほど。なんとなくわかったような、わからないような・・・。
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ひろぴー:
繰り返しますが、何度も取引をしていれば、負け続けるフェーズっていうのは来るわけじゃないですか。高勝率型で、勝率90%って言っても3連敗とか5連敗することはあるじゃないですか。何千回に1回とか何万回に1回としても、1日30回ぐらいトレードするスキャルパーの方なら多分1年以内に連敗する機会がやってくるんですね。その負けが続くとき、失敗の経験値がないと大きく損して、コツコツドカンになるんです。これは損の経験値が足りないからだと思うんです。これが私の持論です。
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PickUp編集部:
じゃあ、どうすればいいんですか?勝率が低いほうがいいとおっしゃいましたが。
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ひろぴー:
最初から負け慣れしてればいいんです。利益確定を70pips、損切りを30pipsにしたとき、損切りにかかる確率は70%で利益確定の到達が30%くらいになると思います。損切りの回数は多いけど、利益確定の時しっかりとれるから、着実に利益が増える。でも個人投資家の方って、この逆をやるんですよね。損切りを我慢して想定以上の損になり、利益確定はすぐにする。勝率高いんですが、1回の利益確定が少ないので、たくさん勝っていてもいざ含み損のときに耐えてしまい、またそんなことが3回も続くと、大体トレードリズムがおかしくなってくるんですよ。少しでも取り返そうと無茶なレバレッジをかけたり、損切りのレベルを、70pipsのはずが75pipsとかにずらしてみたりしてみたり。ここで大体失敗しますね。
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PickUp編集部:
確かにお話伺っていると理にかなっていると思います。ただ、損に慣れるってちょっと・・・。
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ひろぴー:
編集部さんは投資に向かないかもしれませんね(笑)
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PickUp編集部:
ドキッ。・・・やっぱり、1億円超えてもソーセージ食べてるような(笑)、そんな境地になっている必要があるのでしょうか。
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ひろぴー:
そうですね。投資の利益が上がっても、もうあんまり喜びを感じないというか。損もそうですけど、金額慣れもしないといけないですね。いつも見ている金額が数千万だったら、だんだん何とも思わなくなってきますね。
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PickUp編集部:
なるほど、金額慣れですね。これも長年の投資をしているからこそ活かされる能力のような気がします。
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ひろぴー:
ええ。ただずっと見ていて、少しずつ増えていくと、慣れてきます。
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PickUp編集部:
あとは、このお金があったら何が買えるって、購買に置き換えちゃったらダメかもしれないですね。
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ひろぴー:
そうですね。
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PickUp編集部:
あくまでこれはデジタルな数字を割り切るという・・・。これも難しいところで、投資を頑張るために、多少なりとも様々な犠牲を払っているじゃないですか。モチベーションの維持がなかなか難しくないですか?
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ひろぴー:
お金が増えてうれしい気持ちは、もちろんあるんですよ。ただ、慣れてくると心が動揺しなくなるっているお話です。

その失敗が糧となる!?

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ひろぴー:
話が戻りますが、これまで高勝率型でトレードしていて、1年も2年もお金が増えていない方は、低勝率型に切り替えてみるのが大事です。そうすると、これまで「負け慣れ」ているんで、勝っても大して喜ばなくなってくるんですよ。ここはめちゃめちゃキーポイントです。
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PickUp編集部:
その発想、面白いですね。これまでの失敗が糧となる。
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ひろぴー:
そうです。なので、低勝率型に切り替えても、普段から負けているから利益確定しても、まあまたすぐ負けるしねっていうメンタルになってくる。すると精神がめちゃめちゃ安定してくるんですよ。高勝率型だと、やった、また勝った、また勝ったってハイテンションになるんです。「トレーダー脳」を解説している神経経済学の本で、トレーダーが大勝ちしてる時の脳はアドレナリンが出ている。なので、勝っている人はどうしても調子に乗ってしまい、1億円稼いでから大損するようなことになったりします。ハイテンションでハイレバレッジをかけちゃって、気づいたらドカンとやられるという。ならばずっと低勝率を掲げながら地味にゆったり資産が増えていけば、1億円を達成してもそこで特に喜ばず、そのままゆっくり上がってくる感じになるんです。そんな感じで、FX初心者の皆さんはまず1000万を目指してみましょう。
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PickUp編集部:
「損切りこそが1億円への道」って、キャッチーですよね。やっぱり、慣れって大事なんだなあ。
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ひろぴー:
繰り返しですけど、低勝率型の手法で1億円に行ったら、もう怖いものなしですよ。だって勝率を高める必要がないんですから。すごくどっしりトレードできますしね。・・・なかなかこんなこと言う人いないと思いますけど(笑)。

他の金融商品も考え方は一緒

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PickUp編集部:
FXの話からは脱線ですが、株式や原油もトレード手法は同じでいいのでしょうか。例えば株式だったら、上がることが命題であって、下がるとその企業の業績が悪いとかネガティブな状況ですよね。為替は、上がっても下がっても通貨の強弱なので、国の業績云々はあまり関係ない。相場として、株式などと性質が違いそうなんですけど。
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ひろぴー:
マーケットの値動きは全部同じだと思います。先ほどホワイトボードに図解しましたけど、相場の波を読み解いて行って買われすぎなのか売られすぎなのかを判断し、よきところでトレードするのは同じですね。

日銀緩和のときに活きた投資の勉強

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PickUp編集部:
ここ数年の大きなイベントを振り返るって、アベノミクス相場のとき、どのようにトレードされていましたか?
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ひろぴー:
あれは特殊ですよね。あの相場の初動は、ファンダメンタルズや経済を理論的に分かっている方でないと乗れなかったと思います。2013年4月に黒田総裁が就任し大規模な金融緩和で円安が進みました。その後の金融緩和第2弾となった2014年10月、「マネタリーベースで80兆円増やします」って黒田総裁が言った瞬間に、「これはお金あげますって言っているようなものだ」と気づけないといけなかった。あの当時はみなさん、まだ量的緩和って何ですかっていうレベルだったと思います。
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PickUp編集部:
マネタリーベース(資金供給量)を増やすという異次元緩和の、本当の意味が分かった方はどれくらいいたか、という事ですね。
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ひろぴー:
ええ。でもちょっと本を読んでいたらすぐ分かるんですよ。黒田バズーカ第2弾が出る2014年の日銀金融政策決定会合のときは私サラリーマンだったので、確か午後1時40分だったか、結構遅れて日銀から発表が出たんです。2時からお客さんのところに行かなきゃいけなくて、1時過ぎまではオフィスで唸りながら日銀のホームぺージでリロード連打していたんですけどなかなか発表が出なくて。しかたなく営業車に乗って運転していたら、スマホでドル/円が1円ぐらい吹っ飛んでました。来たーと思って、速攻で駐車してニュースを見たら、80兆円、って文字が。うおー、買え買えって、スマホで買いを連打しました。ニュースを読んだ瞬間に理解できたのは、多少勉強していたからですね。
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PickUp編集部:
当時、ドル/円は108円くらいでしたっけね。
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ひろぴー:
ええ。2014年だから当時まだ日本の個人金融資産が1600兆円ぐらいのときですね。 その5~6%ぐらいボリュームを増やすってことは、ドルに対して円は相応の割合で価値が下がらないとおかしいじゃないですか。 実際、市中に流動しているお金の量っていうのは300兆円ぐらいなので、この金融緩和はインパクトあるぞってすぐ浮かびました。
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PickUp編集部:
営業車内から大量の注文って、スマホ時代ならではのFXトレードですね。
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ひろぴー:
発表で1日で3円ドル/円が上がりました。でも3円の上昇で止まるわけがないのはわかったので、しばらくポジションをホールドしていられたんですよ。理論値上、もっと上がるという計算が立った。10円上がって当然だと思ったんです。だから落ち着いてホールドしていられたし、そういうときはちょっとレバレッジ高めにしていました。そう無いイベントなので、ラッキーぐらいの感覚でしたね。この日銀発表がきっかけのトレードは、先ほど説明した相場の裏の行くのとはちがう、単純にファンダメンタルズを見たトレードの例です。

決済はむずかしい

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PickUp編集部:
ここまでエントリーの仕方を伺ってきましたが、決済注文はどう行っていますか?目標レートで持っているポジションの半分決済して様子を見るとか、いろいろあると思うんですけど。
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ひろぴー:
利益確定のタイミングは、難しいんですよね。エントリーを2回連続成功させなきゃいけないと同じなので、相場の天井、ど底が分かればポジションを手仕舞えるんですけれども、分かんないんですよね。大きなトレンドが出たら、最後までポジションは持つんですけど、トレンドの終盤、大きな上下運動を始めたことをシグナルに手仕舞いますね。ドル/円で言うと今(2019年11月21日取材)ですね。大きな上昇トレンドが3円出ました、と。そのあと今、3、4週間、1円の幅でもみ合っているんです。1週間ぐらい1円ぐらい以上の値幅でもみ合ったときは、トレンドが終わると判断して、分散しながら、今日、明日、あさってと言うようにポジションを閉じます。一度に決済せず、平均値を取るイメージです。

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PickUp編集部:
値動き以外にも、テクニカル分析のシグナルや、普段見ている指標を確認して、そろそろ相場終わりかなって判断するんですか。
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ひろぴー:
そうです。あとは相場参加者のみなさんが「押し目買い」とか「戻り売り」など言い始めたら、その相場はもう最後です。
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PickUp編集部:
そういう、市場に関わる方々のコメントやレポートもチェックしているんですね。
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ひろぴー:
ええ。ちなみに、アナリスト、エコノミストのみなさんって、「今買え」とか「成行の買いだ」って普通言わないじゃないですか。
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PickUp編集部:
言わないですね。
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ひろぴー:
私は言うんですよ。このプライスで買っていいんじゃない、みたいなことです。私今買います、ぐらいのことも言いますね。それは、もうそろそろ相場が走りだす可能性があると分かるから。みんなが押し目買いだと言って、私も押し目買いだってコラムを書き始めたら、翌日か翌々日でポジションは閉じます。あ、自分の見通しが、他の方々と一緒になっちゃったという感じで、これは結構「参考指標」にしていますよ。例えばドル/円を買いと言ってた人がいて、私も外為どっとコムさんのコラムで買いたいって書いたとします。実際、二人とも相場観が当たってドル/円上昇となると、押し目買いする方がどんどん増えていくんですよね。そうすると、この相場はそろそろ終わりかなと。そのとき私はもう手仕舞っちゃうか、ポジション縮小していますね。

低レバレッジでリスクを抑える

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PickUp編集部:
実際のFXのレバレッジってどれくらいですか?
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ひろぴー:
低レバレッジです。レバレッジ1倍とか。
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PickUp編集部:
え、1倍ですか。
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ひろぴー:
そうですね。以前ある企画で、取引保証金の30万円をどれだけ増やせるかというのをやったとき、レバレッジ1倍でやりました。30万円だと、ドル/円ならざっくり3000通貨くらいが上限じゃないですか。なので1000通貨でガンガンやっていたんです。行けるときに積み上げていくスタイルで、お金はちゃんと増えたんです。7カ月で45万円になったんで、レバ1倍でも十分なんですよ。

(続きは後編で)

PickUP編集部より

FXにおいてなによりも重要なことは損切り。
損切りで負けに慣れることが勝つための近道だと仰っていました。
次回の後編では、中級者以上を目指す具体的な手法についてお話して頂きます。

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前編はこちら↓↓↓
<初心者トレーダーから上級者まで相場観が一致したときが一番危険>

毎週水曜日更新↓↓↓
<ひろぴーの実践!FXトレードストラテジー>

インタビュー記事まとめ ↓↓↓
<投資の真髄がここにある!伝説のディーラー列伝>

ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。Twitterのフォロワーは2万人程。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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