投資するなら理解したいFXと株の本質的な違いとは?

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手数料が安かったり、24時間取引できたりと、メリットの多いことが支持され、人気が高まったFX投資。
少ない投資額でも、レバレッジを利用することで、高い収益率が狙えるFXは、それなりの投資金が、最初に必要な株式投資などに比べて、簡単に始めやすいことから、株式投資よりも、若者の割合が多いそうです。

FXも、株式投資も、投資対象が上がるか、下がるかを予想して、発注し、値動きで利益を狙う点でよく似ていますが、FXと株は、根本的に異なる金融商品です。
ここではFXと株の本質的な違いについて解説し、FXをやっているけれど、株も始めてみたい投資家、株をやっているけれど、FXも始めてみたい投資家のパフォーマンス向上に貢献できるような解説をしてみたいと思います。

株価は企業価値の尺度

ある時点での企業の価値は株価で表されます。
企業の業績が良かったり、企業の財務体質が良かったりすると、その株に対する人気が高まり、株価は上昇します。
逆に、企業業績が悪かったり、企業の財務体質に問題が見つかったりすると、その株に対する人気は低下し、株価は下落します。
企業の好業績や健全な財務体質は、株を保有している株主だけでなく、企業が提供するサービスを利用する消費者、企業の従業員、企業の仕入先、得意先、その企業と深く関わりのある地域社会、行政機関などに恩恵をもたらします。

例えば、企業の業績が向上し、サービスの品質が向上すれば消費者は喜びます。
給料が上がれば従業員は喜びます。
業績があがって納税額が増えれば、行政機関も潤います。
健全な財務体質であれば、銀行など資金の貸し手も安心するでしょう。

株価上昇の背景にある企業の好業績や財務体質の健全化などは、その会社のステークホルダー(利害関係者)にとって歓迎されるものです。

株価は無限大に近くなればなるほど好まれる

企業業績や財務体質について、どの程度良くなれば、ステークホルダーは満足するでしょうか。
企業業績や財務体質は、いいに越したことはありません。
つまり、理論的には上限がありません。
これは企業業績や財務体質に裏打ちされた株価でも同じで、理論的には、無限大でも、ステークホルダーはこまらないのです。

外国為替は2国間の通貨の交換比率

ところで、FXの投資対象である外国通貨はどうでしょうか?株価のように上昇すればするほど、喜ばれるものなのでしょうか?
1ドル=100円で、米ドル/円の「買い」ポジションを持っている投資家にとっては、米ドル/円のレートが105円、110円、120円、150円と上昇すれば、ポジションの価値が高まっているので、その人の資産において、好まれる変化です。

ただ、米ドル/円の急激な上昇、つまり、円安・ドル高は、円の価値が下がっていることになりますから、石油、液化天然ガス、衣類、大豆、小麦、とうもろこしなど、たくさんの品目を輸入に依存している日本にとっては、大幅なコスト増になります。

言い換えると、単純な上昇が好まれた株価とは違って、FXは少し複雑なのです。
上昇時にすべてのステークホルダーが喜ぶとは限らないのです。
海外に輸出している企業なのか、それとも海外から輸入している企業なのかで、評価は異なるでしょう。

その理由は、FXが2国間の通貨の交換比率だからです。
例えば、ある国の自国通貨の価値がどんどん上昇すると、その国の輸入企業は外国の商品を買いやすくなります。
一方で、その国の輸出企業は、その国の生産物が、外国から見ると割高になってしまうので、売上は低迷するでしょう。

2国間の財やサービスの需要と供給で、FXは上昇したり下落したりする

こうなると、輸入が増え、外国通貨高の圧力が発生し、輸出が減って、自国通貨安の圧力が働き、自国通貨高が是正されます。
つまり、FXは国同士の財やサービスの需要と供給の関係で、価格は上昇したり、下落したりを繰り返します。
FX投資は、今、上昇しているのか、下落しているのかといった波を確認することが大切です。

FXのトレンドは長く継続することを理解する

実際にFX投資をしてみると、FXの上昇や下落と言った波は意外と長いことに気がつきます。
恐らくそれは、国の産業構造の変化が数年から数十年かかるからではないでしょうか。
日本の場合、石油や天然資源を、長年、輸入し続けて、自動車を製造し、海外で販売しています。
訪日外国人観光客は、今後も増え続けるでしょう。
このような実需のトレンドは、数カ月から数年は続きます。
こうした状況が変化するには、かなりの時間が必要なことは、誰にでも想像がつくのではないでしょうか。

FXに対する投資は、株のように「上昇が期待されているもの」ではないことを理解しましょう。
「これだけ下がっているのだからそろそろ上昇するだろう」と安易に考えず、しっかりとトレンドを確認するようにしてください。
そして、その下落トレンドは、今後も数年単位で続く可能性があることを視野に入れておいてください。

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sakou.jpg 岩田仙吉(いわたせんきち)氏
株式会社タートルズ代表/テクニカルアナリスト
2004年、東京工業大学から一橋大学へ編入学。専門は数理経済学。卒業後、FX会社のシステムトレードプロジェクトのリーダーになり、プラットフォーム開発および自動売買プログラムの開発に従事。その後、金融系ベンチャーの立ち上げに参画。より多くの人に金融のことを知ってほしいと思い金融教育コンテンツの制作に集中するために会社を創業。現在は、ハイリスク・ハイリターンの投資手法ではなく、初心者でも長く続けられるリスクを抑えた投資手法を研究中。
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