「ドル/円、燃料不足」 外為トゥデイ 2020年1月16日号

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(1)
英12月消費者物価指数は前月比±0.0%、前年比+1.3%と予想(+0.2%、+1.5%)を下回った。また、英12月生産者物価指数も前月比±0.0%、前年比+0.9%と予想(+0.1%、+1.0%)を下回った。インフレ鈍化を受けて英中銀(BOE)の利下げ観測が高まり、ポンドが下落した。

(2)
ユーロ圏11月鉱工業生産は前月比+0.2%と予想(+0.3%)を下回った。ユーロ圏11月貿易収支は192億ユーロの黒字となり、黒字額は予想(220億ユーロ)を下回った。

(3)
米12月生産者物価指数は前月比+0.1%、前年比+1.3%、コア前年比+1.1%(予想:+0.2%、+1.3%、+1.3%)であった。また、米1月NY連銀製造業景気指数は4.8(予想3.6)であった。

(4)
米中通商合意「第1段」の署名式が米ホワイトハウスで行われた。トランプ米大統領は「そう遠くない将来に中国を訪問する」「合意が発効し次第、『第2段階』の交渉を開始へ」「すべての関税は第2段階の合意をまとめた時点で引き下げ」「中国との第3段階交渉は不要と考える」などと述べた。その後、両国は通商合意に署名。合意文書には、中国が米国の農産品やエネルギーなどの輸入を今後2年間で2000億ドル以上増やす事や知的財産権の保護に取り組む事、為替操作をしない事などが盛り込まれた。一方、米政権は中国からの輸入品に上乗せしている関税の一部を引き下げる事になった。

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ドル/円の見通し

昨日のドル/円は、概ね109円台後半で推移し、終値ベースでは0.1%未満の小幅安だった。米中は第1段階の通商合意に署名。中国の輸入拡大と米国の対中関税一部取り下げが決まったが市場の反応は限られた。また、この日は米下院がトランプ大統領弾劾条項の上院送付を可決。米議会は弾劾裁判に向けて正式に動き出したが市場はこちらにも無反応だった。

これらに反応しないとなれば、目先的にドル/円相場を大きく動かしそうな材料は見当たらない。今週付けた約8カ月ぶり高値の110.21円前後を更新するのは燃料不足で難しそうだ。110円台での戻り売り圧力が増すと見られる中、仮に先週までの上値抵抗である109.70円を下抜けるようだと、短期調整ムードが広がる可能性もあろう。

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