弾劾裁判とダボス会議

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総括

弾劾裁判とダボス会議

ドル円=107-112、ユーロ円=119-124 、ユーロドル=1.09-1.14

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨8位 株価15位、去年の1月と同じ展開、貿易、原油に注目」
 今週は日銀政策決定会合がある。思えば4年前の1月の日銀政策決定会合でマイナス金利が導入された。日本株は急騰とは言わないが安定上昇しているが、マイナス金利導入は円安とはなっていない。マイナス金利導入直後は一時的に120円にのせたが、ドル円は16年から年足は4年連続陰線。為替は金利より需給で動く。ただ最近は値幅が小さく、17年から3年間は2016年のレンジ内での取引となっている。原因は貿易収支が赤字となったが1兆円と小さく均衡に近いからだろう。値幅が小さい時は、相場に乗り遅れると直ぐ反転するので上手くいかない。日々の需給、月や季節のくせに従いながら、大儲けは出来なくともきめ細かくやるしかない。値幅は小さくとも往復運動が多いのが為替相場の特徴だ。大儲けするには貿易不均衡が黒字でも赤字でも5兆円以上になって一方向に動かないと無理だろう。
 去年の1月も月初は円高となったがその後は戻している。今年もここまでは同じ傾向だ。ただ1月下旬は過去のデータや去年もドル円はやや下落している。米中通商交渉の一服感で日本の輸出が回復すれば円高、中東緊張や日本の原発再稼働差し止めで原油高となれば円安要因、そこにリパトリの円買いが2月から出てくるだろう。
 (1950年から貿易収支と為替変動をチェックしたが、やはり黒字では円高、赤字で円安傾向となっている。黒字で円安となる時は日銀の円売り介入や外貨投資の規制緩和、米国のHIAなどが実施されている)

*米ドル「通貨5位、株価(NYダウ)7位、弾劾裁判とダボス会議」
 去年同様に米ドルは強くもなく弱くもなく、また米株は順調に上昇している。トランプ大統領だけでなくオバマ大統領でも同じように株価は上昇していた。政治を離れて株価は推移する強さがある。米国の問題は時々起こる企業の不良債権問題で一時的な経済ショックが起きる時だが、ショックへの対応も速い。
 さて弾劾裁判が上院で始まる。トランプ大統領は強気でダボスで講演を行う。おそらく自らの成果を誇張するだろう。弾劾裁判も共和党が多数を占め弾劾は否決される見込みだが、大統領の代理人ジュリアーニ元ニューヨーク市長の友人とされる実業家レブ・パーナス被告が大統領に不利な証言をする可能性があり、その信ぴょう性が高まれば、今後の大統領選挙に不利となる。
 さて経済指標は先週は住宅、鉱工業生産、フィラデルフィア連銀業況指数が強く、求人件数や消費者信頼感指数が弱かった。ムーディーズは、労働市場が今年はさらに減速すると予想し、「非農業部門の雇用者数増加は10万人を下回る」としている。FRBは19年に3回利下げした成果を暫く見守るだろう。

*ユーロ「通貨7位、株価12位(DAX)、ECBの明るい見通しに数字がついてこない」
 ECB理事会は23日に開催される。政策は据え置きが予想されている。昨年12月にリパトリでユーロは上昇したが、年初からは対ドルで下落している。対円ではこじっかり、対ポンドでは下落が止まったといったところ。ECBのやや明るい見通しに、まだ経済指標がついてこない。メルシュECB専務理事は、昨年大きく落ち込んだユーロ圏の成長とインフレが安定化しつつあるとの認識を示し、これまでの緩和措置は正しかったと主張した。ただ先週発表された11月のユーロ圏の鉱工業生産指数は、資本財、中間財、エネルギーの生産減少が続き、前年比で予想以上の低下となった。指数は前月比0.2%上昇、前年比1.5%低下。
11月のユーロ圏の貿易収支は192億ユーロの黒字。輸出が前月比2.8%減少、輸入は0.5%減少だった。独連邦統計庁は、2019年のGDPが0.6%増加したと発表した。貿易摩擦や外需の低迷が響き、成長率は18年の1.5%から大幅に減速し、2013年以来6年ぶりの低成長にとどまった。

*ポンド「通貨10位、株価14位、利下げか 弱い小売、弱いCPI」
 12月総選挙の保守党の圧倒的な勝利でピークをつけたポンドはまだ弱い。12月の小売売上高は、予想に反して前月比0.6%低下した。過去最長の5カ月連続の低下となった。予想は0.5%上昇。12月消費者物価指数(CPI)上昇率は、予想に反して減速し、3年超ぶりの低い伸びとなった。英経済の弱体化が改めて示されたことで、英中銀が今月にも利下げを決定する可能性が出てきた。
今年に入り、英中銀幹部からは経済を懸念する声が相次ぎ、金融市場では今月にも利下げに踏み切るとの見方が浮上している。ブリハ委員は、国内の成長に関するデータに「早期かつ著しい改善」が見られない限り今月の政策会合で利下げに票を投じるとの考えを示した。

*豪ドル「通貨11位、株価3位、成長見通し引き下げ、利下げか」
 森林火災で消費者景況感が大きく悪化し金利低下効果が打ち消されることで、経済見通しが下方修正されている。政府は19/20年度の成長率見通しは、2.75%から2.25%に下方修正。20/21年度の見通しは2.75%に据え置いた。民間エコノミスト(ロイター調査)も2019年の成長率見通しは1.8%で、前回調査の1.9%から下がった。昨年序盤の2.7%の実績成長から鈍化する見込みとなった。
 今年の成長率は2.3%に持ち直すと予想されているが、前回調査の2.5%より低調にとどまる見通し。森林火災の悪影響は洪水など他の災害よりも長期化し経済への打撃は、極度の干ばつが国内の景観の多くや、とりわけ農業部門に響くことでさらに悪化している。地域経済や観光業で企業活動の先送りや手控えが見られるなどの経済の混乱が起きている。
RBAは直近3回の利下げは、経済が深刻な問題を抱えているシグナルと家計に受け取られたこともあり、消費喚起に至っていない。市場はRBAが今年半ばまでに、政策金利を追加で0.25%下げて過去最低の0.5%にすることを織り込んでいる。
 またモリソン政権の支持率が急落している。モリソン首相の火災への対応を巡る有権者の不満を反映し、1月上旬に実施された世論調査では2019年5月の総選挙後、与党支持率が初めて野党を下回った。首相や政権の即時交代は考えにくいが、対応を誤れば次の総選挙で与党に打撃となる可能性がある。

*NZドル「通貨9位、株価8位、企業信頼感は大幅改善」
 対ドルでは弱いが、対円では底堅く推移している。NZ企業信頼感は4Qに大幅に改善した。業況全般が「良くなる」と回答した企業の割合から「悪化する」と回答した企業の割合を引いた値はマイナス21%。3Qはマイナス40%と、2009年3月以降で最低だった。すべての業種で信頼感が上向いた。特に製造業の改善が際だった。ただ企業の受注予想は相対的に低迷しており、景気鈍化を反映している可能性が高いとしている。3QのGDPも前期比0.7%増となり市場予想の0.5%、中銀予想の0.3%を上回った。2月に利下げが実施される可能性は低くなっている。
 今週は4Qの消費者物価の発表がある。3Qは前年比で1.5%上昇だったが、4Qの予想はそれを上回る1.8%上昇。

テクニカル分析

*ドル円「日足に続き、週足がボリバン上限に到達」
日足、1月16日-17日、1月15日-16日の上昇ラインがサポート。1月17日はやや上ヒゲが長いか。ボリバン上限は110.50あたり。5日線上向き。
週足、ボリバン上限到達。雲中。1月6日週-13日週の上昇ラインがサポートだが急すぎるので下抜くか。8月26日週-1月6日週の上昇ラインもサポート。
月足、19年8月-10月の上昇ラインを下抜く。19年5月-12月の下降ラインを上抜く。ボリバン中位も上抜く。16年6月-19年8月の上昇ラインがサポート。18年10月-11月の下降ラインが上値抵抗。
年足、4年連続陰線。ただ値幅は小さくなって2016年のレンジをここ3年抜けず。16年-19年の上昇ラインがサポート。16年17年の下降ラインを上抜くか。

*ユーロドル「ボリバン中位以上を維持できず」
日足、先週末、1月10日-14日の上昇ラインを下抜く。1月16日-17日の下降ラインが上値抵抗。11月29日-1月17日の上昇ラインがサポート。5日線下向き。ボリバン下位。
週足、ボリバン上限に達し、3週連続陰線。11月25日週-1月6日週の上昇ラインを下抜く。雲の下。12月30日週-1月6日週の下降ラインが上値抵抗。12月16日週-23日週の上昇ラインがサポート。
月足、19年10月-12月の上昇ラインがサポート。19年7月-12月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下位。雲の下。
年足、2年連続陰線。17年-19年、02年‐17年の上昇ラインがサポート。14年‐18年の下降ラインが上値抵抗。18年-19年の下降ラインに接している。

*ユーロ円=「ボリバン上限から反落」
日足、ボリバン上限から反落。1月15日-16日の上昇ラインを下抜く。12月30日-1月10日の下降ラインが上値抵抗。1月9日-17日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。
週足、12月30日週-1月6日週の下降ラインを上抜き、一時ボリバン上限に達すも雲の中に入れず下落。1月6日週-13日週、10月7日週-1月6日週の上昇ラインがサポート。
月足、19年9月-10月の上昇ラインがサポート。19年4月-12月の下降ラインを上抜く。雲下。ボリバン下位。
年足、16年-19年の上昇ラインがサポート。18年-19年の下降ラインを上抜く。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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