“ドル・円の適正相場は幾らか?”

f:id:okinawa-support:20200120171015j:plain


中東情勢の混沌によりリスク・オフ、リスク・オンと目まぐるしく変わる状況のもと、107.66の安値を付けた後一挙に110円を超えたドル・円相場であるが、その後の動きが鈍い。

市場のセンチメントがドル高&円安に傾きつつある中、ドル・円はどういう訳か109.80~110.30のレンジ内に留まって大きな動意が見られない。
109.70~109.80に在った大きなレジスタンスを破り、テクニカル的にももっと上値を追っても良いと思われるのだがそうは行かないのだ。

先週日経新聞で興味深い記事を見た。

“円の理論値、1ドル107円 実勢より3円高く 為替市場にドル安圧力も。”と言うタイトルで “外国為替市場で円相場が理論値よりも割安になっている。日本経済新聞社と日本経済研究センターが最新のデータで推計した「日経均衡為替レート」は1ドル=107円と、1ドル=110円前半の実勢値に比べ約3円の円高だった。米国の利下げで日米の金利差が縮小し、理論値は円高・ドル安の方向にシフトしている。他の通貨でもドルの実勢値は理論値に比べ割高になっており、ドル安に傾きやすい状況にある。”とある。

「日経均衡為替レート」とは大胆なネーミングだが、この均衡レートは、政府債務や対外純資産、内外金利差、交易条件、貿易財と非貿易財の価格比など、マクロ経済指標を使って回帰分析の手法で推計しているとかで、極めて興味深いのは直近の日銀の大企業製造業想定為替レートの106.90と殆ど変わらないことである。

為替相場と言うものは市場での買い圧力が大きければ相場は上がり、売り圧力が大きければ下がるという単純なメカニズムで動いており、理論値とか均衡レートに収斂するとは限らないがドルの買い手が110円以上では積極的にドルを買う事を控えればチャートが指示する通りにドルが上がることは無い事は理解出来る。
110円を超えてから本邦機関投資家が(今のところ)積極的なドル買いを控えているのは、自らが考える適正相場からやや離れて来たからなのか?

塾長は仮想通貨に関して余り知識は持たないが、代表的な仮想通貨であるビット・コインが永らく5万円前後で推移した後276万円まで暴騰し、その後35万円まで暴落して現在80万円前後で取引されているのを見ると、ビット・コインにはFair value.=(適正価格)と言う物は無いんだろうなと思う。

ドル・円相場は違う。
ファンダメンタルズ=(基礎的経済要因)やテクニカル分析、そして時には政治的要因でその時点での適正相場はある程度推し量る事は出来る。
例えば1ドル=120円に成ればアメリカが黙っていないだろうし、90円に成ればデフレ脱却を図る我が国の努力が水の泡となる。
となるとその中間の105円~110円辺りは日米双方にとって“余り問題の無いレベル”なのかも知れない。

ドル・円相場を語る時によく日米金利差も尺度に使われるが、政策金利に近い2年物米国債券の利回りの動きとドル・円相場の推移を見ると興味深い。

見ると一目瞭然で、金利が上がるとドル・円相場も上がり、逆に金利が下がるとドル・円相場も下がる傾向が顕著であるが、昨年10月辺りから2年物債券利回りが1.6%で低位安定しているのも拘わらず、ドル・円相場は上昇して両者の動きの乖離が目立つ。

FRB.の金融政策が暫く現状維持であれば米国金利が急激に上昇することは考えられない。
であれば日米金利差の拡大は期待出来ず、ドル・円相場が此処から大きくドル高&円安方向に振れることは無いのではなかろうか?



とは言え、少なくともテクニカル的にはドル・円は上昇モメンタム(勢い)が有るのも事実。

トレンドに逆らわず現状では様子を見ながら、所謂適正相場(107円?)に向けて下落し始めたところを追い掛けてドルを売っても遅くはあるまい。

top
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。 尚、本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。 店頭外国為替保証金取引および店頭通貨バイナリーオプション取引は元本や利益を保証するものではなく、相場の変動や金利差により損失が生ずる場合がございます。お取引の前に充分内容を理解し、ご自身の判断でお取り組みください。<『外貨ネクストネオ』 取引形態:店頭外国為替保証金取引 委託保証金:各通貨の基準レートにより計算された取引金額の保証金率4%以上に設定(法人のお客様は、保証金率1%以上となる額または金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額のうち、いずれか高い額以上の委託保証金が必要となります。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します) 売買手数料:0円 【注】お客様がお預けになった保証金額以上のお取引額で取引を行うため、保証金以上の損失が出る可能性がございます。また取引レートには売値と買値に差(スプレッド)が生じます。><『外貨ネクストバイナリー』 取引形態:店頭通貨バイナリーオプション取引(満期である判定時刻をもって自動権利行使となるヨーロピアンタイプ) 購入価格:1Lotあたり約40~999円 売買手数料:0円 【注】店頭通貨バイナリーオプション取引は期限の定めのある取引であり、相場の変動等の要因により原資産価格が変動するため、予想が外れた場合には投資元本の全額を失うリスクの高い金融商品です。権利行使価格と判定価格との関係がお客様にとって利益となる場合には自動権利行使によりペイアウト額を得られますが、損失となる場合には権利消滅により全購入金額が損失として確定します。またオプションの購入価格と売却価格には差(スプレッド)が生じます。> 株式会社外為どっとコム 〒105-0021 東京都港区東新橋2-8-1 パラッツォアステック4階 TEL:03-5733-3065 金融商品取引業者登録番号:関東財務局長(金商)第262号/金融先物取引業協会(会員番号1509) (C) Gaitame.com Co.,Ltd. All rights reserved.