「新型肺炎拡大でリスクオフ」 外為トゥデイ 2020年1月22日号

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(1)
中国で新型コロナウィルスによる肺炎患者が増加し、死者が出た事などを懸念して、香港株が寄り付きから急落。日本株も急速に下げ幅を拡大する中、円が全面高となりドル/円は110円台を割り込んだ。

(2)
日銀は予想通りに金融政策の現状維持を発表。展望リポートでは2020年度の成長見通しを従来の+0.7%から+0.9%へと上方修正。一方、消費者物価(除く生鮮食品)の見通しは20年度+1.0%に下方修正(従来+1.1%)した。その後、黒田日銀総裁は定例会見を行い「物価の見通しは下振れリスクのほうが大きい」「景気先行き、当面の海外の影響あるものの国内への波及は限定的」「低金利の長期化の副作用に留意は必要だが、政策の効果がコストを上回っている」「引き続き緩和方向を意識した政策運営を行う」などと述べた。いずれも内容に新味はなく、市場は特段の反応を示さなかった。

(3)
英12月失業保険申請件数は1.49万件と予想(2.26万件)より少なかった。なお、英12月失業率は3.5%であった。英9-11月ILO失業率は3.8%と予想通りに40年ぶり低水準を維持。これを受けて英中銀(BOE)の利下げ観測がやや後退する中、ポンドは上昇した。

(4)
独1月ZEW景況感調査(期待指数)が26.7と予想(15.0)を上回り、約4年ぶりの水準に上昇するとユーロが上昇した。

(5)
中国で拡大している新型肺炎の感染者が、米国でも初めて確認された事を受けて米国株が軟化。再び円に買い圧力がかかり、ドル/円やクロス円は下落した。

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ドル/円の見通し

昨日のドル/円は、終値ベースで約0.3%下落。中国の新型肺炎感染拡大でリスク回避の円買いが優勢となり、NY市場終盤には109.76円前後まで下落した。なお、昨日は米国で初の新型肺炎感染者が確認された。新型ウィルスについては、今のところ感染者の死亡率が低く毒性は強くない模様だが、今週末の中国旧正月でさらに感染が拡大する事が懸念されている。

そうした中、ドル/円は昨年12月の上値抵抗で、現在は下値支持に変わったと見られる109.70円台を維持できるかがポイントだろう。下抜ければ20日移動平均線が通る109.30円台まで下値余地が広がりそうだ。昨日の円高の引き金となった香港株や上海株の動向が注目される。

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