「FRB議長、新型ウイルス『慎重に注視』」 外為トゥデイ 2020年1月30日号

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目次

▼29日(水)の為替相場
(1):RBA利下げ観測やや後退
(2):香港株(ハンセン指数)一時3%超下落
(3):米12月住宅販売成約指数 大幅低下
(4):FOMC 無難に通過

▼29日(水)の株・債権・商品市場&外為注文情報

▼ドル/円の見通し:
市場の関心は再び新型コロナウイルスに

▼本日の注目イベント

29日(水)の為替相場

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(1):RBA利下げ観測やや後退

豪10-12月期消費者物価指数は前年比+1.8%と予想および前期(+1.7%)を上回る伸びとなった。豪中銀(RBA)が重視する基調インフレも前年比+1.45%となり、予想(+1.35%)を上回った。これを受けてRBAの利下げ観測がやや後退。豪ドルもやや上昇した。

(2):香港株(ハンセン指数)一時3%超下落

中国本土で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、旧正月明けで取引が再開した香港株(ハンセン指数)は一時3%超下落。売りが先行していた円は、これを受けてじりじりと買い戻された。

(3):米12月住宅販売成約指数 大幅低下

米12月中古住宅販売成約指数は前月比-4.9%と予想(+0.5%)に反して大幅に低下した。ただ、在庫不足による価格上昇が低下の背景と見られる中、ドルの下げは小幅に留まった。

(4):FOMC 無難に通過

米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利の据え置きを予想通りに発表。声明も前回の内容を概ね踏襲したもので新味に乏しかった。その後、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が会見を行い、「新型コロナウイルスなど不確実性は残る」「今後数カ月でインフレは2%に近づくと予想」「バランスシートは徐々に拡大するだろう」「今年上期にレポ取引の規模を調整する予定」「新型コロナウイルスの感染拡大による影響を注意深く監視」なとと述べた。市場は、新型ウイルスに懸念を表明したと受け止め、米長期金利が低下するとともにドルが小幅に下落した。

29日(水)の株・債権・商品市場&外為注文情報

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ドル/円の見通し:
市場の関心は再び新型コロナウイルスに

昨日のドル/円は、109円台前半を中心とするもみ合いが続き、終値ベースでは約0.1%の小幅安となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)後のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見を受けて米長期金利が低下する中、小規模なドル売りが出た。パウエル議長が、新型コロナウイルスの感染拡大は経済活動の阻害要因になり得るとして、「非常に慎重に注視する」と述べた事が重しとなった。

中国の新型コロナウイルスについては、過度な懸念は後退しているものの、感染の拡大が続く中で市場心理が改善するには至っていない。なお、本日は世界保健機関(WHO)が緊急会合を開き、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言するかどうかを改めて判断する。FOMCを無難に通過した事で市場の関心は新型ウイルスに引き戻されると見られ、本日のドル/円は上値の重い相場展開が続きそうだ。

本日の注目イベント

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