中国肺炎、弱いGDPで売られるも年間通貨首位は譲らず

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総括

中国肺炎、弱いGDPで売られるも年間通貨首位は譲らず

予想レンジ 5.50-6.0  (年初来通貨首位、株価4位)

(ポイント)
*2019年のGDPは10年ぶりのマイナス成長
*米国は新NAFTAを批准
*2019年は20年ぶりの貿易黒字
*11月小売売上も強い
*中国発新型肺炎でペソ、株価ともに下落も、世界水準では上位に位置している
*メキシコでも新型肺炎感染者発生
*インフレ低下継続、利下げ観測あり
*米中貿易戦争はメキシコに漁夫の利となった
*自動車輸出は米国頼みである
*成長見通し下方修正 
*大型財政出動あり
*海外からの直接投資が増加している
*政府はペメックスに支援、格付け会社は好感
*大統領の支持率はピークより低下し60%を割り込んだ

(2019年のGDPは軟調)
 2019年の国内総生産(GDP)速報値は前年比0.1%減と、10年ぶりにマイナスとなった。ロペスオブラドール大統領の経済政策が不安視される中、設備投資が低迷した。18年の成長率は2%超だった。
 19年の4Q・GDPは前期から横ばい。予想の0.1%減をやや上回った。
政権は年間の成長率目標を4.0%としている。ロペスオブラドール氏はこの日の統計について、前政権までの新自由主義的な政策の結果を計る指標に過ぎないと一蹴した。従来の政策は一部の国民しか恩恵を受けなかったとし、富は現在、より公平に配分されていると主張した。ロペスオブラドール氏は「指標を重要視していない。経済成長は、少ない人に多くのお金が集まっていることを意味することもある」と指摘した。「より良い所得の配分を達成し、皆が恩恵を受けることが重要だ」とした。

 20年の成長率予測を0.5%との見方も出ている。ロペスオブラドール氏は130億ドル規模の新空港をメキシコ市近郊に建設する計画を中止したほか、前政権によるエネルギー部門の自由化の動きを巻き戻しており、経済政策が不安視されている。大統領は空港建設計画の汚職を指摘してきたが、計画中止によって財界からは怒りの声が上がった。
 GDPの内訳を見ると、軟調な製造業が低迷につながったことを示す。19年は製造業を含む第2次産業活動が1.7%減だった。農業や漁業、鉱業を含む第1次産業活動は1.9%増だった。サービス業を含む第3次産業活動は0.5%増。

 (成長押し上げに期待か、トランプ大統領、新NAFTAに署名)
トランプ米大統領は1月29日、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定のUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)に署名した。ホワイトハウスでの式典には400人が参加。共和党議員のほか、メキシコやカナダの当局者も招待されたが、ウクライナ問題を巡る弾劾裁判でトランプ氏と対立する民主党指導部の姿はなかった。大統領は「ようやくNAFTAの悪夢に幕を下ろす、新たなUSMCAに署名する」と述べ、新協定が米経済の成長を押し上げ、農家や製造業労働者などに恩恵を与えると強調した。
  
(強い指標もある 小売売上、貿易収支)
 11月の小売売上高は、前月比1.7%増と、2016年10月以来最大の伸びとなった。
 また2019年貿易収支は約20年ぶりの大幅黒字となった。
12月の貿易統計は、貿易黒字が12億8300万ドル。2019年通年の貿易黒字は約61億ドルで、1996年以来の大幅な黒字となった。18年の貿易収支は約133億ドルの赤字だった。

(中南米通貨も売られる)
 中南米金融市場でも、通貨が売られた。新型コロナウイルスによる肺炎の死者数と感染者数の増加が継続する中、感染拡大による経済的な影響に対する懸念が一段と高まっていることで、リスク選好度が低下した。
中南米諸国にとって中国は主要な貿易相手国であるため、感染拡大により中国の需要が低迷するとの見方から中南米資産は大きく売り込まれている。

テクニカル分析

ボリバン上限から反落 昨日は下ヒゲ

 日足、ボリバン上限から反落。1月29日-30日の下降ラインが上値抵抗。1月28日-30日の上昇ラインがサポート。5日線下向き。ボリバン下位。昨日は下ヒゲを出す
 週足、ボリバン上限到達後、反落。1月6日週-13日週の上昇ラインを下抜く。12月2日週-1月6日週の上昇ラインがサポート。雲の上。
 月足。19年4月-12月の下降ラインを上抜く。19年10月-12月の上昇ラインがサポート。
 年足。16年-19年の上昇ラインがサポート。17年-18年の下降ラインを上抜く。14年-15年の下降ラインが上値抵抗。

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VAMOS MEXICO

元近鉄のエルビラ投手が銃撃される

前回、メキシコの殺人件数が2019年に3万4582件と過去最多となったと書いたが、日本でもおなじみの方が銃撃された。2000年に近鉄でノーヒットノーランを達成したナルシソ・エルビラ元投手が1月28日、デラクルス州メデシンで武装集団から銃撃を受け、殺害された。52歳。20歳の息子グスタホさんも死去。負傷した同元投手の兄弟、アブラハムさんは病院に搬送された。

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