苦境続く 増税観測。通貨最下位、株価15位。

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総括

苦境続く 増税観測。通貨最下位、株価15位。

予想レンジ 南アランド円 6.8-7.8

(ポイント)
*2月の予算案発表で増税観測がある
*停電が続いている
*12月と2019年は貿易黒字
*トヨタは南アに追加投資を行う
*中国発の新型肺炎の影響は南アも受けている
*南アの最大貿易相手国は中国
*12月CPIは11月の3.6%から4.0%へ戻す
*南ア中銀は予想外の利下げを行った。低成長への早めの行動
*3月のムーディーズによる格付け見直しを控えている。
*低成長と財政赤字が問題
*ムーディーズが格付けすれば全社ジャンク債級の格付けとなる
*3QGDPは前期比マイナスとなった
*経常収支・貿易収支は改善
*大統領の財政改善や海外からの投資呼び込みの効果が出るか
*ムーディーズはエスコム社を格下げ
*世銀IMFは成長見通しを下方修正
*中銀はランドの平均的な水準を1ドル14.5としている

(新型肺炎 停電 ジャンク債懸念)
 3月のムーディーズの格付け見直しで南ア国債をジャンク債級に格下げする思惑で、南アランドが下落するというシナリオより先に南アランドが下落している。さらには中国発の新型肺炎での影響も出てくる。南アの中国貿易への依存度は高い。中国向け輸出が南アの輸出全体の9%、輸入が18%となっている。
 また国営電力会社エスコムは、電力供給が需要に追いつかず1月30日夜に計画停電を再開した。電気が無ければ工場操業にも支障をきたしGDPなどの数字も低下、国民の所得や消費にまで悪影響が及んでしまう。政府が抜本的な政策をとろうとしても予算が不十分。積極財政を行おうとすれば、格下げ懸念が浮き上がってしまう。今月は予算案発表がある。IMFは南ア経済の2020年と21年の成長率を下方修正した。構造的な制約と財政悪化を要因に挙げた。

(12月貿易収支は黒字急増、19年は貿易黒字)
12月貿易収支は5か月連続の黒字となった。149億ランドの黒字で11月の56億ランドの黒字、予想の120億ランドの黒字を上回った。ただ内容は良くない。輸出が11.2%減少、輸入は20.1%縮小。2019年は247億ランドの黒字となりランドを支えた。2018年は152億ランドの黒字だった。

(増税か)
2月26日の予算案発表で政府はVAT(付加価値税)を15%から16%に引き上げる観測がある。増税は2018年以来、予定通りの税収があがらないため、また財政不安は格下げの要因となるため

(株価も値を崩す)
1月後半は、南ア株価指数も中国発新型肺炎の影響もあり値を崩し、年初来では1.76%安となった。

(エスコムの分割案に慎重論)
エスコムのデロイテル新最高経営責任者(CEO)は、同社を3分割する計画について、急いで分割を進めるべきではないと主張、分割に伴うリスクを見極め、適切にリスクを管理する必要があるとの認識を示した。
南ア政府は昨年、経営危機に陥っているエスコムを発電・送電・配電の3社に分割する計画を発表。2020年3月末までに送電の1部門を設立し、22年にこの3事業を法的に分離する方針を政府文書で示した。CEOは政府文書にしたがって事業を再編する意向を示す一方、再編に伴うリスクを慎重に管理したいと表明。「大急ぎで分割すればシステムが不安定になるリスクがあり、慎重に対応したい。当社は、譲渡する資産を担保に融資を受けており、金融機関が資産への懸念を示すだろう。資産売却益に課税され、多額のコストがかかる可能性もある」と発言。
「エスコムの分割と再編には多くの計画が必要だ。様々なリスクを引き起こさないよう非常に慎重に行動する必要がある。まずはこうしたリスクをすべて理解・評価し、適切にリスクを管理する必要がある」と述べた。

テクニカル分析(ランド/円)

ボリバン下限を大きく下抜く

日足。ボリバン下限を大きく下抜く。1月28日-29日の上昇ラインを下抜く。1月30日-31日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。ボリバン下限は7.34で上方にあり。
週足。一時ボリバン上限に到達後に反落。1月6日週-13日週の上昇ラインを下抜く。8月26日週-1月27日週の上昇ラインがサポート。1月20日週-27日週の下降ラインが上値抵抗。
月足。4か月連続陽線から1月は陰転。8月-1月の上昇ラインがサポート。12月-1月の下降ラインが上値抵抗。
年足、16年-18年の上昇ラインを下抜く。16年19年の上昇ラインがサポート。
15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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喜望峰

トヨタ 南ア追加投資

トヨタ南アフリカは1月30日、南ア国内の工場などに40億ランドの投資を行うと発表した。これによって1500人の雇用を創出するとともに、長期に南アに根付くことをアピールした。南アにはトヨタ、日産を始め、欧米の自動車メーカーが工場進出している。

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