“ウィルス・リスクは始まったばかり?”

f:id:okinawa-support:20200203174226j:plain


先週名付けたウィルス・リスクが益々猛威を振るっている。

1週間前に聞いた2千人弱の患者数と死者数56名は2月3日朝の時点でそれぞれ約1万7千人と360名に膨れ上がった。
現在は間違いなくその数字はもっと増えていることであろう。

潜伏期間が長いと言われている新型コロナ・ウィルスであるが、始末が悪いのは果たして公表されているこれらの数字が正確かどうかよく分からないことである。
2次感染、3次感染が指摘される中、素人目にも"こんなものでは収まらないだろうな。"と感じざるを得ない。

中国に対する忖度で対応が後手に回った世界保健機関(WHO)がやっと30日に国際的な公衆衛生上の緊急事態を宣言したが、貿易や渡航制限は推奨しないとしており、実情との認識の差が感じられる。

少なくとも金融市場は拡大し続ける新型コロナ・ウィルス被害に震撼し、ダウ平均株価は先週28,990ドルから28,256ドルまで約2.5%下落し、日経平均株価も23,827円から23,205円まで同じく約2.6%下落した。
週明けの東京株式市場でも下げ幅を広げ、一時400円以上も下げる場面が有った。
米国債券10年物利回りも1.685%から1.505%まで下落しており、リスク・オフの動きが顕著である。

リスク・オフの動きが続けば円高が続く可能性が高いがもう一つ懸念されるのは中国経済減速による中国からの資本流出である。
そしてその流出先は?

米国に流れるとドル高&元安となり、これはアメリカが許さない。
となると消去法として円が選ばれる可能性は極めて高い。
当然結果として元安&円高となり、ドル・円相場もドル安&円高となろう。

中国と輸出入共に依存度の高いオーストラリアへの影響も大きいと思われる。
こちらも豪ドル安&円高となる可能性が高かろう。

今迄はドル安&円高になれば本邦機関投資家が米債を購入してドル買いに走ると言うパターンが続いており、先週のレポートで1月第1週(1月5日~11日)は2兆円を超える米国中長期債券を購入したが翌週(1月12日~18日)は約2千億円と激減したと述べたが、何と翌々週(1月19日~25日)は約5千5百億円の売り越しに転じた。

因みにこの間のドル・円相場の動きは、
1月第1週(1月5日~11日)、始値107.85、安値107.66、高値109.68、終値109.50で、塾長の解釈は"108円割れの安値で始まり、本邦機関投資家の旺盛なドル買いにより109円ミドルまで値を戻し、米中長期債も2兆3千億円の買い越しとなった。
ドル・円相場は高値引けとなった。"

第2週(1月12日~18日)、始値109.50、安値109.50、高値110.28、終値110.16
で、"ドル・円相場は110円台を回復したが本邦機関投資家は流石にドルの高値追いはせず、米中長期債の買い越しも2千億円に留まったがドル・円相場は一段と高値引けとなった。"

第3週(1月19日~25日)、始値110.07、安値109.18、高値110.22、終値109.28で"本邦機関投資家は110円越えでドルの利食い売りに走り、米中長期債も一転して5千5百億円の売り越しとなり、ドル・円相場は安値引けとなった。"

これらを総合判断するとドル・円相場が108~109円で米債利回りが1.85%の頃、本邦機関投資家は旺盛なドル買い意欲を見せたが、ドル・円相場が110円以上となり米債利回りが1.6%台に低下するとむしろドル・円、米債共に売却に走ったのではなかろうか?

さて現在はドル・円相場が再び108円ミドルに下落したものの、米債利回りは1.5%台に下落している。
今日も機関投資家のドル買いが散見されているが、ウィルス・リスクを目の当たりにしてその買い意欲はかなり及び腰と見る。

これまでの"値ごろ感"であった108~108.50辺りでの買いが一巡すれば、思わぬ円高に成るリスクが存在しよう。

今月はドル・円と豪ドル・円のダウンサイド・リスクに留意したい。

top
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。 尚、本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。 店頭外国為替保証金取引および店頭通貨バイナリーオプション取引は元本や利益を保証するものではなく、相場の変動や金利差により損失が生ずる場合がございます。お取引の前に充分内容を理解し、ご自身の判断でお取り組みください。<『外貨ネクストネオ』 取引形態:店頭外国為替保証金取引 委託保証金:各通貨の基準レートにより計算された取引金額の保証金率4%以上に設定(法人のお客様は、保証金率1%以上となる額または金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額のうち、いずれか高い額以上の委託保証金が必要となります。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します) 売買手数料:0円 【注】お客様がお預けになった保証金額以上のお取引額で取引を行うため、保証金以上の損失が出る可能性がございます。また取引レートには売値と買値に差(スプレッド)が生じます。><『外貨ネクストバイナリー』 取引形態:店頭通貨バイナリーオプション取引(満期である判定時刻をもって自動権利行使となるヨーロピアンタイプ) 購入価格:1Lotあたり約40~999円 売買手数料:0円 【注】店頭通貨バイナリーオプション取引は期限の定めのある取引であり、相場の変動等の要因により原資産価格が変動するため、予想が外れた場合には投資元本の全額を失うリスクの高い金融商品です。権利行使価格と判定価格との関係がお客様にとって利益となる場合には自動権利行使によりペイアウト額を得られますが、損失となる場合には権利消滅により全購入金額が損失として確定します。またオプションの購入価格と売却価格には差(スプレッド)が生じます。> 株式会社外為どっとコム 〒105-0021 東京都港区東新橋2-8-1 パラッツォアステック4階 TEL:03-5733-3065 金融商品取引業者登録番号:関東財務局長(金商)第262号/金融先物取引業協会(会員番号1509) (C) Gaitame.com Co.,Ltd. All rights reserved.