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FX投資はスワップポイントで上手に利益を獲得せよ

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世の中にはさまざまな投資対象があり、さまざまな投資手法があります。
収益を得る仕組みもそれぞれであり、ひとつだけとは限りません。
例えば、株式投資には売買収益と株主優待があります。
不動産投資には家賃収入と売買益のふたつがあります。
同じようにFX投資でも、利益を出す方法はふたつあります。
ひとつは通貨ペアの売買で得られる利益であり、もうひとつは「スワップポイント」です。
今回はこのスワップポイントについて解説してみましょう。

▼FXが初めての方へ(初心者編)>スワップポイントとは?

スワップポイントとは

スワップポイントは日本語で「金利差調整分」と言います。
異なる通貨間の金利差から得られる損益のことです。
例えば、1米ドル=100円のとき、100万円と1万ドルの価値は同じです。
しかし、これらを銀行に預けて得られる金利は違います。
これが金利差で、FXではこの金利差をスワップポイントで調整しています。

一般に、低金利通貨を売って高金利通貨を買うとスワップポイントはプラス(利益)になり、逆に高金利通貨で低金利通貨を買うとマイナス(損失)になります。
ご存知の通り、現在の日本は超低金利です。
そのため、ほとんどの外貨は、対“円”で購入した場合、スワップポイントはプラスとなります。

スワップポイントの高い外貨

金利差の大きい通貨ペアほど、スワップポイントは多く得られます。
FX投資で取引されることが多い高金利通貨には、南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソなどがあります。
いわゆる“新興国通貨”が多いわけですが、日本で最も取引量が多い米ドルも、現在は以前に比べてスワップポイントの高い通貨となってきました。

なお、同じ通貨間でも取り扱うFX会社によってスワップポイントに違いがあります。

スワップポイントの魅力とは

スワップポイントの一番のメリットは、通貨を売買しなくても、保有しているだけで、原則毎日もらえるという点です(土・日曜日は付与されません)。
ポジションを売買することでコンスタントに収益を得るには、ある程度の経験やスキルが必要でしょう。
想定と逆に相場が動き、損をしてしまうリスクがあります。
スワップポイントは、売買とは関係なく、保有しているだけで得られるわけで、自分の運用のミスを心配する必要はありません。

また、スワップポイントにもレバレッジ効果は働きます。
レバレッジを効かせれば、少ない元手で多くのスワップポイントが得られます。
投資信託などと比べると、原資に対する利益率は高くなると言えます。
最低限、値動きをチェックするだけで済むので、相場の上下動に一喜一憂する必要がありません。
精神的には余裕を持って運用できる点もメリットのひとつでしょう。

スワップポイント狙いの運用方法

スワップポイントを重視したFX投資の手法として代表的なものをふたつご紹介しましょう。

1)さや取り

値動きが相関関係にある通貨を見つけて、「売り」と「買い」というポジションを持ち、相場変動を相殺しながらスワップポイントだけを得るという方法です。
同一通貨の「両建て」でも可能。

また、スワップポイントが、FX各社で異なる性質を利用して、同じ通貨ペアを、プラスのスワップポイントが大きい会社で買い(売り)、マイナスのスワップポイントが小さい会社で売る(買う)という方法もあります。
そうすることで、スワップポイントから得られる差益は大きくなります。

2)ドルコスト平均法

もうひとつは、通貨の値動きによらず、一定の金額分を定期的に購入し続ける方法。
積立投資の一種で、長期的には平均購入単価を下げる効果があります。
日毎の利益が小さいスワップポイントの運用では、長期のポジション保有が前提となります。
保有期間中の価格変動に対するリスクヘッジとして、ドルコスト平均法は有効でしょう。

スワップポイント運用の注意点

メリットの多いスワップポイントですが、もちろん運用リスクもあります。
特に注意したいのは次の2点です。

・ボラティリティと損失のリスク

国政や金融情勢の不安定な国の通貨は、ボラティリティ(価格の変動性)が高く、スワップポイントも変化しやすくなります。
プラスだったスワップポイントがマイナスに逆転するリスクもあります。

・レバレッジと証拠金の設定

保有ロット数が多いほど、一度に多くのスワップポイントを得られます。
ただ、同時に証拠金不足によるロスカットの危険性も増します。
強制ロスカットされると保有ポジションが失われるばかりでなく、それまで積み上げたスワップポイントが吹き飛ぶほどの大きな損失を被ることになりかねません。
高金利通貨はボラティリティが高い傾向にあります。
急激な相場の変動で、強制ロスカットにならないように、証拠金には十分な余裕を持ってください。

・“さや取り”すると資金効率が落ちる

上述したようなリスクをヘッジしながらスワップポイントを得るために、“さや取り”を行うわけですが、「売り」と「買い」の両建てでポジションを持つ“さや取り”をするには、単純に考えて2倍の資金が必要になります。
よって、結果的に資金効率が落ちることを覚えておいてください。

・両建てでは売買益が得られない

“さや取り”を行う場合は、相関関係のある通貨や同一通貨で、「売り」と「買い」の両方のポジションを持つ「両建て」になるわけですから、相場上昇でキャピタルゲイン(売却益)が発生したとしても、「売り」ポジションの通貨と相殺されて、売買益は得られないことになります。
その点に注意してください。

こうした特徴やリスクをよく理解した上で、スワップポイントによる利益獲得を行いましょう。
なお、“さや取り”の手法でスワップポイントを狙う場合は、

1)スプレッドコストを二重に負担すること
2)スワップポイントに逆ザヤが生じる可能性があること

の2点にご注意ください。
ハイリスク・ハイリターンと言われるFX投資でも、スワップポイントのように、気長にコツコツと収益を積み上げるスタイルもあるのです。

▼FXが初めての方へ(初心者編)>スワップポイントとは?

PickUp編集部

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