新型肺炎か季節的需給か

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総括

新型肺炎か季節的需給か

ドル円=107-112、ユーロ円=118-123 、ユーロドル=1.07-1.12

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨5位 株価9位、一に需給、二にチャート、三にニュース、四に当局か」
1月のドル円は上旬下げ、中旬上げ、下旬と過去14年のデータ通りの動きであった。2月は上旬上げ、中旬上げ、下旬下げというデータであるが、上旬は上昇した。中国発の新型肺炎によるリスク回避の円買いが出る予想も多かったが、ドル円は上昇してきている。他通貨に対してもやや円安でありデータ通りと言える。このように季節的な決まりきった需給相場になりがちなのは、為替相場はほぼ商慣習に従った輸出入の取引の為替に影響されるからだ。そこに投機筋が入る余地は少ないというか、そもそも投機筋の出来高は小さいし、所詮売ったら買う、買ったら売ると言う需給の歪みには影響を与えない取引なので中長期的には無視できる。
 さて2月17日に発表される日本の19年10-12月期のGDPはマイナス成長となりそうだ。日本の貿易も19年は輸出入ともに縮小、最近では輸出が前年比で13か月連続減少、輸入が8か月連続縮小となっている。そこへ消費増税となってしまった。ただマイナス金利ゆえに投資先が見当たらず株式市場だけが潤っている。潤っているといえども海外の上昇率には及ばない。米中関税戦争の悪影響もある。今後は中国発の新型肺炎感染拡大の悪影響も出てくる。長い目で見れば少子高齢化による経済縮小もある。明るい話は少ないが、為替は好不況とは関係なく取引できる。ただ好不況にかかわらず安定している公務員的なものではなく
好不況にも関わらず収益を上げる機会があるというものだ。是非、テイクチャンスして頂きたい。

*米ドル「通貨2位、株価(NYダウ)7位、ドルインデックスが100に近づく。金利は適切」
中国発の新型肺炎でドルが上昇した。米株も上昇。ナスダックが6.11%高の年初来首位に立ち、NYダウは1.98%高の7位。ナスダックが特に強いように米国だけでなく世界経済ではIT産業に勢いがある。トランプ大統領の製造業立て直しが進んでいるわけでもなく、百貨店大手のメイシーズが125店舗閉鎖と2000人超の人員削減を発表するなど小売業が栄えているのでもない。特に政府から保護されているわけでもないIT産業が繁栄している。トランプ大統領が他者を罵倒し、自画自賛する政策が効果を発しているわけでもない。その点では米国は信頼できる。誰が大統領になろうと、勢いのある産業がリードできる。
 現在の米国経済指標は雇用統計からみても、他の指標からみても利上げも利下げも当面必要のない数字を出している。今週のパウエルFRB議長の議会証言でも、現状の政策が適切と報告されるだろう。
 ただ全体的にドルが少し強いかもしれない。ICE= (Intercontinental Exchange)のドルインデックスが100に近づいてきている。この数字が100を越えだすと、米政府やFRBからドルが強く、製造業に打撃を与えているという批判が出ることが多かった。現在98.7あたりだ。100を越えだすと気をつけたい。

*ユーロ「通貨8位、株価6位(DAX)、ECB楽観論についていけない経済指標」
英のEU離脱決定後は、EUのユーロのほうが英国よりも通貨、株ともに強い。元に戻った。EUには英国の貿易赤字と真逆の膨大な貿易黒字があるので、それほど簡単には下がらない。
さてラガルドECB総裁は、ユーロ圏の成長は依然緩やかだが、暫定的な安定化の兆しがみられると述べた。過去の発言をほぼ繰り返した。「世界経済を取り巻く環境は依然不透明だが、米中の貿易摩擦を巡る不透明感は後退している。ただその他のリスクは依然消えておらず、新型コロナウイルスのような新たな懸念材料もみられる」と指摘した。
 実際、ユーロ圏に回復の兆しは見えてこない。ラガルド発言はただの元気づけの楽観論なのだろうか。ユーロドルのチャートでは日足、週足がボリバン下限に来ているので反発しても良さそうだが景気指標は次のように弱かった。
独の12月の鉱工業生産指数は前月比3.5%低下。ドイツ製造業受注指数は前月比2.1%低下で、前年比で10年ぶりの大幅減となった。昨年12月のユーロ圏の小売売上高は、数量ベースで前月比1.6%減少した。
2017年10月以降で最大の落ち込みとなった。

*ポンド「通貨9位、株価13位、EU離脱のイベント終わり元の貿易赤字国相場へ」
通貨ポンドも株価も弱い。昨年12月の総選挙で保守党が勝利しEU離脱が決定してからは、ポンドの売りと言ってきたが、まだそれでいいのではないかと思う。元々貿易赤字国であるし、かつてのような一時的に資金を引き付ける高金利もない。インフレも抑制されている。経済指標も老大国であるので弱く、移民を急増させない方針となったので消費の盛り上がりもないだろう。貿易では輸出入ともにEUのシェアーが50%前後である。EUから離脱して自立するプライドは回復できたが、経済力は衰えるのではないか。今後のEU並びに他の個別国との交渉は時間がかかりそうだ。今週は19年4QのGDPの発表がある。3Qからやや減速する予想だ。

*豪ドル「通貨10位、株価3位、通貨安で株価上昇、利下げ観測後退」
豪、NZともに売られているが、株価は強い。去年は米中関税戦争、今年は中国発新型肺炎の感染で、中国貿易に依存する両国の通貨は弱い。ただ経済成長率見通しは下方修正されたといっても豪が2%を少し割る程度、NZは2%超なので世界の先進国の水準から見ると高い。通貨安をテイクチャンスして株価は上昇している。
 RBAは四半期報告で、短期の成長率見通しを下方修正した。国内の山火事や干ばつ、中国での新型コロナウイルス感染拡大による影響を踏まえた。一方、長期的に景気は回復すると見込んでいる。
また、追加利下げを実施するには、失業率の大幅上昇を確認する必要があるとの考えを示した。これは、中銀が追加緩和を急いでいないことを示しているとみられる。
成長率予想は2020年6月までの1年が1.9%と、前回予想の2.6%から引き下げた。ただ、20年下期には山火事の復興需要に加え、住宅価格の値上がりによる家計資産の拡大で消費回復が見込まれるため、成長率は20年暦年では2.7%に加速し、21年には3.0%に達するとの見通しを示した。

*NZドル「通貨11位、株価5位、政策金利は据え置きか」
豪ドルと同じく、去年は米中関税戦争、今年は中国発新型肺炎の感染で売られている。2019年の成長見通しは下方修正されたが2%は維持できる見通しだ。NZドル安を受けて株価が上昇しているということは
先行きの不安も軽微だということだろう。今週は政策金利決定があるが、予想は据え置き。19年4Qの雇用統計は、失業率が4.0%で、3Qの4.1%から低下した。予想は4.2%。民間部門の賃金は前期比0.6%増加、前年比では2.4%増加した。4Qの消費者物価が前期比0.5%、前年同期比1.9%とそれぞれ上昇し、伸び率はともに予想を上回ったことで利下げを休止するとの見方が強まった。
 また、2019年12月の住宅価格中央値は、前年同月比12.3%上昇の62.9万NZドルで高い。アーダーン連立政権は、国内の住宅価格上昇を抑えるべく、2018年に海外投資法を改正し、非居住外国人による中古住宅の購入を禁止しており、一定の効果がみられたとされていたが、引き続き、需要に対する供給不足が浮き彫りになり、価格上昇は続いている。
 さて2期目を目指しているアーダーン首相は、総選挙を9月19日に実施する。政府は前月、120億NZドル相当のインフラ事業を発表。経済活性化を目指し、インフラ投資を約20年ぶりの水準に引き上げる方針を打ち出した。

テクニカル分析

*ドル円=「ボリバン下限から110円まで上昇し一休み」
日足、ボリバン下限から一気に110円までも上昇も、先週末は5日ぶりの陰線。2月5日-7日の上昇ラインがサポート。1月17日-31日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。
週足、1月6日週-2月3日週の上昇ラインがサポート。1月13日週-20日週の下降ラインが上値抵抗
月足、19年9月-20年1月の上昇ラインがサポート。18年10月-11月の下降ラインが上値抵抗。
年足、4年連続陰線。今年は陽線スタート。ただ値幅は小さくなって2016年のレンジをここ3年抜けず。16年-19年の上昇ラインがサポート。16年-17年の下降ラインを上抜くか。

*ユーロドル「ボリバン下限へ逆戻り」
日足、先週は5日連続陰線でボリバン下限へ逆戻り。2月6日-7日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。
週足、9月30日週-1月27日週の上昇ラインを下抜く。1月13日週-2月3日週の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下限ほぼ到達。
月足、19年10月-20年1月の上昇ラインを下抜く。17年4月-19年10月の上昇ラインがサポート。20年1月-2月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下位。雲の下。
年足、2年連続陰線。今年も陰線スタート。17年-19年の上昇ラインを下抜く。02年‐17年の上昇ラインがサポート。14年‐18年の下降ラインが上値抵抗。

*ユーロ円=「先週末に崩れる」
日足、2月4日-6日の上昇ラインを下抜く。1月30日-2月7日の上昇ラインがサポート。2月6日-7日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。ボリバン下位。
週足、1月6日週-13日週の上昇ラインを下抜く。1月13日週-20週の下降ラインが上値抵抗。1月27日週-2月3日週の上昇ラインがサポート。
月足、19年9月-10月の上昇ラインを下抜く。雲下。ボリバン下位。19年4月-20年1月の下降ラインが上値抵抗。16年6月-19年9月の上昇ラインがサポート。
年足、16年-19年の上昇ラインがサポート。18年-19年の下降ラインを一時上抜く。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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