いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ！
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
2月13日（木）メキシコペソ/円
基調
波乱含み
目先の注目材料
・2/13 メキシコ中銀政策金利
・主要国株価、国際商品価格
25bp利下げは織り込み済み
本日は、メキシコ中銀の政策金利発表に注目したい。
7日に発表されたメキシコ1月消費者物価指数は前年比+3.24％と、3カ月ぶりに3％台の伸びを記録。
ただ、市場予想（+3.28％）は僅かに下回っており、メキシコ中銀の利下げを妨げる事はないとの見方が強い。
大手通信社が集計した現地エコノミスト予想でも27人中26人が25bp利下げを予想している。
このように市場が利下げをほぼ織り込んでいる事や、利下げしても政策金利は7.00％と相対的な高水準を維持する事から、予想通りの25bp利下げならメキシコペソの反応は限られるだろう。
この場合は、声明などで示される追加利下げへのスタンスがメキシコペソの反応のカギを握る事になりそうだ。
中銀が、足元でじわりと再上昇を始めたインフレに対する警戒姿勢を示せば、市場の追加利下げ観測が後退してメキシコペソが買われる可能性もある。
もっとも、前回12月会合では政策決定委員5人全員が利下げを支持しており、そのうち1人は50bp利下げを主張していた。
また、ロペスオブラドール大統領はかねてより、中銀は物価上昇より経済成長に配慮すべきと主張して利下げを求めている。
これらを踏まえると、中銀が利下げ休止のスタンスを打ち出すハードルはきわめて高いと言えそうだ。
「為替チャート｜メキシコペソ/円（JPY）｜日足」はこちら
