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「ドル/円、強い上昇トレンド発生」 外為トゥデイ 2020年2月21日号

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目次

▼20日(木)の為替相場
(1):豪雇用統計や中国中銀のLRP引き下げを受け豪ドル続落
(2):英1月小売売上高 良好な結果に
(3):ECB 1月理事会の議事録公表
(4):米経済指標 いずれも好結果
(5):欧米株一時下げ幅拡大も根強い円売り圧力

▼20日(木)の株・債権・商品市場&外為注文情報

▼ドル/円の見通し:
次の要所は昨年高値の112.40円前後

▼本日及び週末の注目イベント

20日(木)の為替相場

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(1):豪雇用統計や中国中銀のLRP引き下げを受け豪ドル続落

豪1月雇用統計で失業率が5.3%に上昇(前回:5.1%、予想:5.2%)した事を受けて豪ドル売りが強まった。豪中銀(RBA)のロウ総裁が5日の講演で、追加利下げの条件として失業率の上昇を挙げていた事が想起された模様。なお、豪1月雇用統計のその他の項目は、新規雇用者数が1.35万人増、労働参加率も66.1%と市場予想(1.00万人増、66.0%)より良好であった。その後、中国人民銀行はローンプライムレート(LRP)の引き下げ(1年物を4.15%から4.05%へ、5年物を4.80%から4.75%へ)を発表したが、利下げは織り込み済みで引き下げ幅が予想通りだった事から豪ドルは続落した。

(2):英1月小売売上高 良好な結果に

英1月小売売上高は前月比+0.9%と市場予想(+0.7%)を上回り、自動車燃料を除いた売上高も前月比+1.6%と予想(+0.8%)を大幅に上回った。

(3):ECB 1月理事会の議事録公表

欧州中銀(ECB)は1月理事会の議事録を公表。「前向きなリスク評価は回復への自信を育み、景気を後押しする可能性があるが、経済についてのより楽観的な見通しを示すに当たっては慎重さが求められる」との見解で一致した事が明らかとなった。

(4):米経済指標 いずれも好結果

米新規失業保険申請件数は21.0万件と予想に一致。米2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数は36.7と予想(11.0)を大幅に上回った。また、その後に発表された米1月景気先行指数も前月比+0.8%と予想+0.4%)以上に上昇した。

(5):欧米株一時下げ幅拡大も根強い円売り圧力

新型コロナウイルスを巡る懸念から欧米の株価が一時下げ幅を拡大する中、円買いに傾く場面も見られたが、日本でのウイルス感染拡大などを背景とする円売り圧力も根強く、ドル/円やクロス円は売り一巡後に持ち直した。

20日(木)の株・債権・商品市場&外為注文情報

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ドル/円の見通し:
次の要所は昨年高値の112.40円前後

昨日のドル/円は終値ベースで約0.7%上昇。円売りの流れが止まらず欧州市場で10カ月ぶりに112円台へと続伸すると、NY市場では112.22円前後まで上値を伸ばした。新型肺炎を巡るリスクが意識されて円安が進んだ格好で、海外勢からは「円は安全通貨としての魅力を失った」との声も挙がっている。そうした見方が正しいかどうかはともかく、強いドル高・円安トレンドが発生しており、ドル/円相場は上値模索の動きが続きやすいと見ておくべきだろう。チャート上の次の要所は昨年高値の112.40円前後と見られる。週末を控えて上昇ピッチは鈍る可能性もあるが、112.40円前後を超えられれば上昇に弾みがつきそうだ。

なお、本日は仏、独、ユーロ圏、英、米で2月製造業PMIが発表される。中国に端を発した新型肺炎の影響などでいずれも前月から低下が見込まれており、これらを受けて市場センチメントが悪化した場合の円相場の反応が注目される。

本日及び週末の注目イベント

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