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ドル・円は伸び悩みか、日本売り継続も週末控えドルは調整

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は伸び悩みか、日本売り継続も週末控えドルは調整」

21日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。新型ウイルスの日本での感染拡大で先行きを懸念した円売りは継続。一方、ドルは主要通貨が買いづらいなか引き続き選好されやすいが、週末を控え調整の売りが一段の上昇を抑制しよう。

新型コロナウイルスの感染による中国での死者が20日時点で2200人を超え、被害は日本や韓国に広がっている。特に、日本での被害拡大が注目され、先行きの影響への懸念から円売りに振れやすい地合いが続く。ドル・円は19日にオプション絡みの売りが観測された110円30銭を上抜けると、投機筋のドル買い・円売りで翌20日には一時112円20銭台まで水準を切り上げた。本日アジア市場で、米10年債利回りが1.50%を下回るレベルに低下しドル買いは一服しているが、円売りは継続し他の主要通貨は下げづらい展開となった。

この後の海外市場でも、その流れが受け継がれる見通し。今晩発表の米経済指標のうち製造業のPMIは前回を下回ると予想され(サービス業は横ばい)、足元のドル買いはいったん収束する可能性があろう。ただ、国内経済の減速や中銀の利下げ観測で他の主要通貨が買いづらいなか、前日のフィラデルフィア連銀製造業景況指数など強い経済指標で景気拡大期待のドル選好地合いに変わりはないだろう。ドル・円は、次の目安である112円40銭を上抜ければ円売りが加速する可能性もある。ただし、週末を控えた利益確定売りが上値を抑えるとみる。

通貨別分析

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