ドルインデックス100に近づき反落、ユーロ指標改善でもドル反落

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総括

ドルインデックス100に近づき反落、ユーロ指標改善でもドル反落

ドル円=108-113、ユーロ円=118-123 、ユーロドル=1.06-1.11

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨8位 株価12位、2月下旬はドル売りのデータ」
日本売りと騒がれているが、ドル円は去年とほぼ同じ動き。1月に下げて2月に上昇。年初から10日ごとの動きも、過去のデータ通りで2月は上旬と中旬は上げた。2月下旬は下げとなっている。1月は上旬下げ、中旬上げ、下旬下げでピタリとデータ通り。確かに、米中貿易戦争、消費増税、新型肺炎、マイナス成長と悪材料は多い。ただ失われた20年で株価は38900円から7000円と最悪であったが、円は介入した時を除きほぼ円高推移した。世にいうファンダメンタルズに沿って円相場が動けば、わかりやすく儲けやすいが、歴史的にはそうではない。景気が良い時には円安、悪い時には円高となる。景気が良い時は消費が盛り上がり購買力が高まり輸入が増え、景気悪化時は国内に頼れず輸出ドライブをかけるからだろう。最近の貿易収支は歴史的には珍しく少額の収支で均衡している。なかなか一方向には動きにくい。
日本売りとか、情緒的なことより、客観的な需給を見ながら取引したい。例年通りの1月の1兆円を超える貿易赤字も円売りに影響している。GPIFの円売りも話題となっているが、GPIFは歴史的に毎月均等に海外投資している。後付けで何か理由探しでたまたまGPIFが月のルーティンで買っていたのを結び付けたのだろう。2月、3月にドルが下がれば理由はリパトリとなるだろう。貿易収支が均衡している時は細かくテクニカルを活用し取引したい。ボリンジャ―バンドを上抜け、下抜けする時は逆張りしたい。

*米ドル「通貨2位、株価(NYダウ)8位、ドルインデックス100に近づき反落、ユーロ指標改善でも反落」
 経済順調、金融政策安定、新型肺炎の発症地の中国から離れていることなどで米ドル、米株も上昇していたが、先週末に若干異変があった。下げ続けてきたユーロが週足で下ヒゲの長い陽線となったこと。まだボリバン下限を下抜いているが、月足もボリバン下限から小反発、日足も大陽線を出したので、ドル反落ユーロ反騰の兆しではないだろうか。ICE上場のドルインデックスも100近くで反落した。
 弱い指標が続いていたユーロ圏で先週、やや強い指標が連続して出たことにある(詳細はユーロの項)。1Qの売上高見通しが会社予想に届かなかったアップルの決算も影響した。また米国債市場で30年債利回りが1.8843%と過去最低に達した。
 クラリダFRB副議長は、「米経済のファンダメンタルズは力強い。経済成長は継続しており、労働市場は過去50年間で最も力強く、インフレ率はFRBの目標に近い水準にある」と述べているが、市場は変化を見せている。

*ユーロ「通貨9位、株価6位(DAX)、一筋の光明」
 先週はドル高のイメージがあったが、ユーロはさらに強かった。先週ではスイス、カナダに次いで3位であった。本当に久々に指標の改善があった。2月のユーロ圏総合購買担当者指数(PMI)は51.6と、前月の51.3から上昇し、6カ月ぶりの高水準となった。予想は51への低下が見込まれていた。また2月のユーロ圏消費者信頼感指数はマイナス6.6と、1月のマイナス8.1から1.5ポイント上昇した。予想はマイナス8.2。
EU全体の消費者信頼感指数は1.2ポイント上昇しマイナス5.9。
 ECBの1月理事会の議事要旨では、ユーロ圏の経済成長率見通しについて慎重ながらも楽観的な見方を示したことが分かった。世界的な貿易摩擦の緩和などを受け、インフレ圧力が強まり、成長を巡るリスクが後退していると主張した。相変わらず市場の見方より楽観的なECBである。先週の改善した指標が継続するかどうか。次回理事会は3月12日の予定。新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、リスクが重要視されることが想定されるが、政策変更は見込まれていない。

*ポンド「通貨6位、株価16位、ユーロ反発でポンド売られる」
 弱い経済指標が続くユーロの対価として買われていたが、先週、ユ―ロのPMIや消費者信頼感指数が改善しユーロが上昇しポンドは売られた。ユーロポンドも12月の総選挙でつけた0.8271を下抜ける(ポンドの上昇)ことはなかった。ユーロポンドでは日足、週足でボリバン下限から反発した。月足でもボリバン下限で下げ止まった。
 英国の経済指標では小売売上、インフレ、雇用が改善している。ただこのところのポンド上昇は、株価には悪影響を与え、FTは年初来で1.84%安、新型肺炎の震源地の上海総合指数の0.34%安より弱くなっている。今後のEUとの貿易交渉も難航が予想されている。ジョンソン英首相は今年12月末までとしている移行期間を延長しない方針を表明している。バルニエEU首席交渉官の顧問、ステファン・デリンク氏はEUは域内金融市場に対する英国のアクセスについて、日本や米国と同様になるとし、特別扱いはしないという見解を示した。EUは域外の「第三国」の金融規制が域内と同等に厳格であると評価した場合、域外からの直接アクセスを認めているが、今年12月末までの英のEU離脱の移行期間中に英企業が享受している自由なアクセスには程遠い内容となる。

*豪ドル「通貨10位、株価2位、通貨安く、株価は強い」
 先週は通貨株価ともに小幅上昇した。通貨安を背景に株価は強く、最強のナスダックに次ぐ年初来6.29%上昇。ただ経済指標は利下げを呼び込むほど弱いわけでもないがそれほど強いわけでもない。1月の雇用統計は、就業者数が3カ月連続で予想を上回る伸びを記録する一方、失業率は予想を超えて上昇した。就業者数は前月比1万3500人増え、予想の1万人増を上回った。失業率は2019年3月以来の低水準だった12月の5.1%から5.3%に上昇。求職者数が増えたことが背景。RBAは2%から3%前後の水準にとどまっている賃金の伸びを加速させるには、失業率が少なくとも4.5%まで低下する必要があるとの見解を示している。
 2019年4Qの賃金価格指数前期比0.5%上昇。依然として低い伸びにとどまった。森林火災や新型コロナウイルスが信頼感や観光収入に打撃を与えると予想されるなか、家計の購買力に不安を残す内容となった。
4Qの賃金は、前年同期比では2.2%上昇した。かつて標準的だった水準を大幅に下回っている。
 市場では当面は政策金利を据え置くとみられている。金利先物市場が織り込む来月の0.25%利下げの確率はごくわずか。5月利下げの確率は40%織り込まれている。次回の利下げは9月か10月との見方が多い。豪ドルは安いがインフレも抑制されているのでRBAも気にならないところだ。

*NZドル「通貨11位、株価3位、通貨安く、株価は強い」
 豪ドル同様に通貨は安く株価は強い。最近の経済指標は19年4Qの雇用統計、賃金が改善、消費者物価や住宅価格が上昇した。ウェストパック銀行は今年の住宅価格上昇率を7%から10%へ上方修正した。ただ先週のフォンテラ社の乳製品オークションは2.9%価格が低下した。2月初旬も4.7%低下と新型肺炎の影響が出ている。アーダーン首相は「2020年のGDP成長率見通しは2%から2.5%、新型肺炎が1Qの経済に打撃を与えると予想するが、2Qには反発するだろう」と発言した。
 政府は先月、国内のインフラ整備に総額120億NZドルを投じる計画の詳細を示した。NZ中銀はこれについて「経済成長率を3%前後まで押し上げる要因になる」との見方を示した。オア中銀総裁は、金融緩和の効果が出ており、労働市場が引き締まっていると指摘。企業信頼感も上向いており、コアインフレ率も目標に近づいていると発言している。新型肺炎については、2月2日の渡航制限導入から約6週間、経済への影響が続くと予想。次回の金利決定は3月25日で、追加緩和が必要かその時点で判断できると指摘した。今週は小売売上、貿易収支、NBNZ企業信頼感の発表がある。

テクニカル分析

*ドル円=「ボリバン上限を一時越えるもバンド内へ戻す」
日足、ボリバン上限を一時越えるもバンド内へ戻す。2月20日-21日の下降ラインが上値抵抗。2月20日-21日、2月3日-18日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。
週足、まだボリバン内に戻らないが上ヒゲを残す。2月10日週-17日週の上昇ラインがサポート。ボリバン上限は110.80あたり。
月足、19年9月-20年1月の上昇ラインがサポート。18年10月-11月の下降ラインを上抜く。ボリバン中位を上抜け雲の上に。
年足、4年連続陰線。今年は陽線スタート。ただ値幅は小さくなって2016年のレンジをここ3年抜けず。16年-19年の上昇ラインがサポート。16年-17年の下降ラインを上抜く。

*ユーロドル「ボリバン下限から反発」
日足、先週後半は下げ止まり週末反発。2月18日-20日の下降ラインを上抜く。1月16日-2月3日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。
週足、ボリバン下限下抜き。2月3日週-10日週の下降ラインが上値抵抗も先週の長い下ヒゲで反発するか。
月足、19年10月-20年1月、17年4月-19年10月の上昇ラインを下抜く。ボリバン下限で下げ止まる。20年1月-2月の下降ラインが上値抵抗。
年足、2年連続陰線。今年も陰線スタート。17年-19年の上昇ラインを下抜く。02年‐17年の上昇ラインがサポート。14年‐18年の下降ラインが上値抵抗。

*ユーロ円=「一気にボリバン下限から上限へ」
日足、先週はボリバン下限から一気に上限到達。上限では跳ね返される。2月20日-21日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。
週足、2月3日週-10日週の下降ラインを上抜き、雲の上へ。1月13日週-2月17日週の下降ラインが上値抵抗。19年9月2日週-2月17日週の上昇ラインがサポート。
月足、19年9月-10月の上昇ラインを下抜く。雲下。ボリバン下位。20年1月-2月の下降ラインが上値抵抗も2月は下ヒゲが伸びてきた。16年6月-19年9月の上昇ラインがサポート。
年足、16年-19年の上昇ラインがサポート。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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