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2月26日（水）南アフリカランド/円
基調
方向感模索
目先の注目材料
・2/26 南ア政府予算案
・主要国株価、国際商品価格
注目の政府予算案が本日発表
本日は南アフリカ政府が来年度予算案を発表する。
ムボウェニ財務相の演説の中で発表される予算案の内容次第では、3月に格付け会社ムーディーズが南アフリカの格付けを投資不適格級（ジャンク級）に引き下げる可能性があるため注目が集まっている。
S＆Pとフィッチは既に南アフリカの格付けをジャンク級としており、ムーディーズもこれに追随すれば南ア国債は世界国債インデックス（WGBI）から除外される事になり、南ア国債から投資資金が流出する（≒南アランド売りが強まる）リスクが高まる。
格付けの面からは緊縮的な予算が求められている一方、冴えない国内景気を支える観点からは拡張的な予算が必要と見られており、南アフリカ政府としても舵取りが難しい局面であろう。
なお、昨年2月の予算案演説では、財政赤字の対国内総生産（GDP）比が4.5％に拡大する見込みとした事からランドが急落。
しかし、経営不振の国営電力会社エスコムの負債を肩代わりしない方針を示した（一方で事業分離に向けて3年間で690億ランドの財源を確保した）事もあって急反発するなど、予算案の発表後に乱高下した。
今回も、財政赤字の見通しや成長率見通しに加え、エスコムと同じく経営難の南アフリカ航空に対する救済内容によってランド相場が変動する公算が大きい。
日本時間26日21時から行われる予算案演説に注目したい。
