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予算教書も評価されず。今週はGDP、リセッションか 通貨最下位、株価11位

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総括

予算教書も評価されず。今週はGDP、リセッションか 通貨最下位、株価11位

予想レンジ 南アランド円 6.4-7.4

(ポイント)
**4Q・GDPは3月3日発表、前期比マイナス成長が予想される
*大統領の施政方針演説、財務相の予算教書ともに市場では評価されず
*電力大手のエスコム社、南アフリカ航空ともに財政難
*1月CPIは上昇
*小売売上、鉱工業生産など指標は弱い
*まだ南アには新型コロナウイルス感染拡大はない
*ムーディーズが格付けすれば全社ジャンク債級の格付けとなる
*停電が続いている
*12月と2019年は貿易黒字
*トヨタは南アに追加投資を行う
*南アの最大貿易相手国は中国
*南ア中銀は予想外の利下げを行った。低成長への早めの行動
*低成長と財政赤字が問題
*ムーディーズはエスコム社を格下げ
*世銀IMFは成長見通しを下方修正
*中銀はランドの平均的な水準を1ドル14.5としている

(市況)
悪材料満載でも下げ止まっていたが、先週は内外の材料で再び売られ対円で7円を割ることとなった。対ドルでも中銀の目標の14.5から15.6台へ下落している。大統領施政方針演説に続き、予算教書も市場の信頼感は得ることが出来なかった。予想されていた財政改善のための増税は行われなかったが、公務員の賃金をカットして財政赤字増大を抑えることを提案した。ただ労組側が早くも反発しており、実現が危ぶまれている。4月からの新年度の財政赤字が対GDP比6.8%と、18年ぶりの水準に膨らむとの見通しを示した上で、今後3年で公務員の賃金支払いを総額約1600億ランド削減する計画を表明した。
この提案でムーディーズが同国の投資適格級格付けを維持するのではないかとの観測が広がったが、賃金カットを強行すれば、病院や学校、政府機関といった公共施設で大規模なストライキが発生する恐れがある。最大労組組織の南アフリカ労働組合会議(COSATU)は、労働者の賃金削減は決して容認しないと宣言している。コロナウィルス感染拡大でも南アランドは売られている。

(今週は4Q・GDPの発表)
 今週は4Q・GDPの発表があるが、前期比マイナス成長となればリッセションとなる。
3Qは前期比で0.6%減、前年比で0.1%増。予想はそれぞれ0.2%減、0.2%減

(停電でもデモ)
アフリカ最大の工業国で多くの日本企業も進出する南アでは、国営の電力会社が汚職のまん延で機能不全に陥り、停電が広い範囲にわたってたびたび起きている。最大都市のヨハネスブルクでは、野党が停電に抗議する大規模なデモを行うなど混乱が広がっている。国営の電力会社「エスコム」は、国内のほぼすべての電力を供給しているが、与党ANCの長期政権が続く中で汚職がまん延し、負債は日本円で3兆円に膨れ上がっている。その結果、設備の改修や維持に回す資金が足りなくなり、去年12月以降、各地でかつてない大規模な停電がたびたび起きている。
 国民や経済界の不満が高まる中、2月28日、ヨハネスブルクでは、急進左派の野党が抗議デモを行い、数千人が参加して、ラマポーザ大統領や国営企業の担当閣僚の辞任を求めた。

(ドイツの協力あるか)
 メルケル独首相は南アを公式訪問した。独首相による南アへの公式訪問は13年ぶり2回目。ラマポーザ大統領との首脳会談を行った。
 ラマポーザ大統領は会談後の声明で、独は南アにとって投資、観光分野などで最も重要な戦略的パートナーの1つだとし、南アでは既に独企業約600社が活動していることに触れた。独企業は特に南アのGDPの約7%を占める自動車産業で存在感を示している。メルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲン(VW)が現地生産を行い、完成車を国内外に供給している。南アにとって独は輸出・輸入額ともに中国に次いで2位(2018年)で、重要な経済パートナーであることが改めて確認された。

また、南ア国内では目下、電力公社エスコムの経営危機により電力供給が大きな問題となっている。これを受け、メルケル首相は「独は石炭火力発電依存から脱却し、再生可能エネルギーにシフトした経験を南アと共有できる」とし、「この分野で協力する用意がある」と意欲を示した。南ア政府は2019年10月に2030年までの電力統合資源計画(IRP)を発表したばかり。現在、電源の7割強を占める石炭火力の比率を2030年時点で43.0%まで下げ、再生可能エネルギーの比率を39.6%まで引き上げる計画が示されている。

テクニカル分析(ランド/円)

5連続陰線でボリバン下限下抜き

日足。5連続陰線でボリバン下限下抜き。2月27日-28日の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下限は7.05。5日線下向き。
 週足。3週連続陽線後大きく下げてボリバン下限下抜き。2月3日週-17日週の上昇ラインを下抜く。7.46がトリプルトップが効く。2月17日週-24日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足。4か月連続陽線から1月、2月は陰転。19年8月-20年1月の上昇ラインを下抜く。
1月-2月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下限到達。
 年足、16年-18年、16年19年の上昇ラインを下抜く。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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情報提供元:FX湘南投資グループ
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