G20は行動するか? 需給は

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総括

G20は行動するか? 需給は

ドル円=106-111、ユーロ円=116-121 、ユーロドル=1.08-1.13

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨首位、株価12位 まだパニック行動あるも3月上旬のドル需給はタイト。当局はここで動かないと意味がない」
先が見えにくいコロナ肺炎感染拡大だが、週末には米国で死者が出たり中国2月の製造業PMIは35.7と1月の50から大幅低下となり、さらなるリスクオフ観測も出ている。ただ今年のドル円は例年の10日ごとのリズム通りに動いている。3月上旬は過去14年間でドル上げが11回、ドル下げが3回となっている。まだパニック的なドル売りが出るかもしれないが、用心したい。G20は先週は協調行動をとらなかったが、週後半はFRBパウエル議長が追加の利下げの可能性を示唆した。今週は豪やカナダの政策金利決定がある。予想はどちらも据え置きだが、声明で世界協調利下げや緩和的なものを示唆すれば市場は好感するだろう。日本の当局もそろそろ行動しないと存在価値がなくなってしまう。チャート的には先週金曜日のドル円はやや長い下ヒゲで戻している。2月20日のボリバン上限上抜けから急速に下落したように、今回はボリバン下限を下抜いているだけに気をつけたいところだ。ムードに乗ってはいけないと思う。2月下旬の輸出のドル売りも3月上旬は剥げ落ちするだろう。需給、チャート、当局の動きに従いたい。コロナウィルス抑制のためのワクチンの治験の話も出始めているがもう少し時間がかかりそうだ。いずれは人類の英知で完成するだろう。ただ今回の経験を踏まえて次回の景気回復はより慎重なもの、ゆっくりとしたものになりV字回復とならない気がする。

*米ドル「通貨3位、株価(NYダウ)13位、FRBも漸く動き出すか。米国でも感染者の死亡あり」
 FRBも漸く動き出すか。2月20日のG20以降も世界の金融当局者は株価暴落に対して具体的な行動を示さなかったが、先週金曜日に、パウエルFRB議長が「米国経済の基礎的な条件は強いままだが、新型コロナウイルスが経済活動のリスクになる。FRBは景気の先行きを注視していて、景気を下支えするために適切に行動する」と述べ、追加の利下げの可能性を示唆した。また週末には米国でもコロナ感染者の死亡が確認されたり中国製造業PMIの悪化でパニック売りは続くかもしれないが,FRBやG20当局が具体的協調行動を示せば金融市場も落ち着いてくるだろう。
 3月のFOMCで少なくとも0.25%の利下げに踏み切る確率は100%であることが市場で織り込まれている。 CMEグループのフェドウオッチによると18日のFOMC利下げを決定しない確率はゼロ%。利下げ幅については、0.25%は完全に織り込み済み。0.5%の確率は27%となっている。
 ブラード・セントルイス連銀総裁は新型ウイルスの死亡率は季節ごとのインフルエンザによる死亡率をはるかに下回っていると指摘。インフルエンザによる死者数は毎年、世界中で数十万人に上るが、保険当局によると新型ウイルスでの死者数は現時点で数千人という。
 米ドルは先週触れたようにドルインデックス100に届かず下落。背景にはユーロの経済指標によるユーロドルの上昇が大きい。

*ユーロ「通貨5位、株価10位(DAX)、さらに指標改善で上昇」
 先週は円にはかなわなかったが週間では2位の強さを示した。先週はユーロの指標に「一筋の光明」としたが、さらに指標の改善が続いた。2月のユーロ圏総合購買担当者指数やユーロ圏消費者信頼感指数に続き、ユーロ圏景況感指数や独IFO業況指数が改善し、ユーロドル日足はボリバン下限から一気に上限近くへと上昇した。ギリシャやイタリアで新型コロナ感染者が増えたり死亡者が増える不幸があり、ユーロ周辺国の市場混乱はあったが、ユーロドルはそれを飲み込み上昇した。イタリア経済は再び景気後退に陥るとの懸念が出ている。
 ユーロ圏財務相会合のセンテノ議長(ポルトガル財務相)は、新型コロナウイルスの感染拡大でユーロ圏経済が一時的な衝撃以上の影響を受けた場合に備え、ユーロ加盟国は協調的に行動する用意を整えておく必要があるとの考えを示した。感染が世界的に拡大する中、世界の金融市場が大きく動揺していることについては、「残念なことに金融市場は当初の予想を超える大きな影響を受けている。ただ金融市場では常に調整が入るため、現時点で大げさに解釈するべきではない」とし、「市場の反応は一時的なもので、現在見られている調整が近い将来に反転することを望んでいる」と語った。

*ポンド「通貨7位、株価14位、引き続きユーロ反発でポンド売られる」
 ユーロの指標が正常化し、さりとて英国経済の好材料がなければ経常赤字国のポンドは下落してしまう。先週ユーロは対ドルで上昇したがポンドは下落した。年初来でもユーロに逆転された。FT株価指数も弱い。
 国連貿易開発会議(UNCTAD)は、英国のEU離脱による輸出への影響に関する報告書をまとめた。規制や関税などが急に発生する「合意なき離脱」の状態になれば、英国からEUへの輸出は年間最大320億ドル(約3兆5300億円)減少すると試算した。英国は2020年末までは激変緩和のため従来の英・EU関係が続く「移行期間」となる。移行期間が終わるまでにEUと新たな貿易協定を結べなければ、食品規制や通関手続きなどの非関税障壁や関税が発生する恐れがある。合意なき離脱になれば、英国はEUへの輸出の14%を失う。英国にとってEUは輸出入ともに約5割を占める貿易相手で英国経済にとって大きな打撃だ。
 ジョンソン首相はEUとカナダ型の自由貿易協定(FTA)を結ぶことを目指している。カナダ型はほとんどの関税を廃止する一方、規制の調和は伴わず、輸出のためには相手国・地域の規制に合わせる必要がある。報告書は英国の生産者がEUの規制を満たすためのコストが発生するとし、カナダ型のFTAに合意できたとしてもEUへの輸出は9%減る可能性があると分析した。

*豪ドル「通貨11位、株価2位、世界が注目のRBA政策金利、今週は豪週間」
コロナウィルス震源地である中国経済依存国として豪ドルは売られているが、株価は年初来4.28%下落といえども世界では2位の強さとなっている。今週発表される豪4Q・GDPも前年比で1.7%増と減速するものの世界的には高い数字だ。今週はRBA政策金利決定もある。0.75%に据え置くとの見方が大勢だが、年末までに2度の利下げを行うと予想されている。先週はFRBが3月利下げを示唆した。G20の協調行動があるとすれば豪の利下げあるいは今後の利下げ示唆があるだろう。
 19年4Qの企業設備投資調査では前期比2.8%減と予想の0.4%増に反してマイナスだった。鉱業と建設業で特に落ち込んだ。RBAは昨年実施した3回の利下げを通じて、政策金利を過去最低の0.75%とした後、当面はさらなる一手を温存する構えを見せているが先週の金融ショックで心変わりするだろうか。昨日は「ダイヤモンド・プリンセス」から退避し、日本から帰国した豪の男性(78)が、パースの病院で死亡した。新型コロナウイルスによる同国の死者は初めてだ。今週は政策金利、GDPの他に住宅建設許可 経常収支 貿易収支 小売売上など多くの指標が発表される。

*NZドル「通貨10位、株価首位、通貨安いが株価は世界最強、成長率は2%強」
 年初来通貨は対円で7.69%安、ただ株価は2.01%下落といえども世界最強だ。豪同様に中国依存の強い国として通貨は売られているが、19年の成長率は2%を超えると見られている。大きな問題はない。
辛口のS&Pは現地通貨建て格付けを「AA+」に、外貨建て格付けは「AA」に、それぞれ据え置いた。格付け見通しも「ポジティブ」に据え置いた。新型コロナウイルスの感染拡大や中国経済の減速は経済を減速させるものの、信用の質を圧迫する可能性は低いとの見解を示した。低金利と賃金の低い伸びを背景に2020年度の経済成長率は2.2%前後に減速する見通しとした。
 1月の企業信頼感指数は低下した。向こう1年間に経済が悪化すると予想した回答者の割合は差し引き19.4%で、12月の13.2%から上昇し、悲観的な見方が強まった。4Q小売利上げもやや悪化した。ロバートソン財務相は新型コロナウイルスの感染拡大について「短期的には経済に深刻な影響を及ぼすだろう」と語り、警戒感をにじませた。「特に中国NZ間の旅客便運航がごくわずかになった点を考えれば、観光産業が直接的な打撃を受けているのは明らかだ。パンデミックが起きて世界経済全体が悪化するか、景気後退に見舞われた場合は、即効力のある財政刺激策を打ち出す必要があるかもしれない」との見方を示した。
次回の金利決定は3月25日。

テクニカル分析

*ドル円=「ボリバン上限上抜けから下抜けへ急降下」
日足、ボリバン上限上抜けから一気にボリバン下限下抜けへ。先週末は下抜いた部分は戻すが今朝は再び下抜けへ。下限は108.05。2月27日-28日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。
週足、ボリバン上限越えから一気にボリバン下限へ。下限近くからは戻す。2月3日週-17日週の上昇ラインを下抜く。2月17日週-24日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、19年9月-20年1月の上昇ラインを下抜く。2月月足は上ヒゲが長い。ボリバン下限は105.78あたり。
年足、4年連続陰線。今年は陽線スタートしていたが、今週陰転。16年-19年の上昇ラインがサポート。16年-17年の下降ラインを一時上抜いたが再び下降ラインの下に。

*ユーロドル「ボリバン下限から急反発」
日足、2月18日-20日の下降ラインを上抜きボリバン上位へ上昇。2月27日-28日の上昇ラインがサポート。1月16日-2月28日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。
週足、ボリバン下限下抜くも2月3日週-10日週の下降ラインを上抜く。12月30日週-2月24日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、19年10月-20年1月上昇ラインを下抜く。ただボリバン下限で下げ止まり長いヒゲで戻す。20年1月-2月の下降ラインが上値抵抗。
年足、2年連続陰線。今年も陰線スタート。17年-19年の上昇ラインを下抜く。02年‐17年の上昇ラインがサポート。14年‐18年の下降ラインが上値抵抗。

*ユーロ円=「ボリバン下限から小反発」
日足、ボリバン下限下抜くも長いヒゲで反発して先週は終える。2月25日-26日の上昇ラインを下抜く。2月27日-28日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。
週足、ボリバン下位のまま。2月17日週-24日週の下降ラインが上値抵抗。19年9月2日週-20年2月24日週の上昇ラインがサポート。
月足、19年9月-10月の上昇ラインを下抜く。20年1月-2月の下降ラインが上値抵抗。19年9月-20年2月の上昇ラインがサポート。
年足、16年-19年の上昇ラインがサポート。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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