せっかくの強いGDPを無駄にする国際紛争

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総括

せっかくの強いGDPを無駄にする国際紛争

(通貨6位、株価7位)

予想レンジ トルコリラ/円 17.0-18.0

(ポイント)
*シリア北部での戦闘が続く 米にミサイル配備を要請
*政策金利を引き下げ
*19年4Q/GDPは前年同期比6.0%増
*トルコ・ロシアでイドリブ終戦へ向けた会談は始まったが、まだ合意なし
*11月、12月と経常収支が赤字化
*外国人訪問客は増加
*20年は5%成長の政府見通しとなっている
*11月鉱工業生産、小売売上、1月企業と経済信頼感指数、製造業PMIも改善
*国営銀行がリラ買い支え
*非居住者との間の為替スワップを制限
*中国発のコロナウィルス肺炎の感染拡大でリスクオフとなり売られている
*EUが対トルコ制裁を決定(キプロス沖での石油開発で)
*フィッチが格付け見通しを上方修正
*海外からトルコ国内への投資は増加

(市況)
年初から概ね対円でプラス圏で推移していたトルコリラも先週は大幅下落し年初来5.1%安となった。やはり6年ぶりの年足陽転は難しいのか。4Q・GDPは前年同期比6.0%増、19年通年では0.9%増となり予想を上回った。リラ急落に伴うリセッションの影響を克服し力強い成長をみせた。今年の成長率は4%と予想されている。トルコ政府はさらに強気で今年、来年ともに5%の経済成長を見込んでいる。
4Qの経済成長は個人消費によって押し上げられた。ただリラは大幅下落した。コロナウィルス感染拡大によるリスク回避とシリア北部での内戦激化がリラ売りとなった。

(シリアと交戦)
シリア北西部イドリブ県でアサド政権軍の空爆によりトルコ軍兵士33人が死亡したのを受け、トルコのアカル国防相は、同国が報復として政権軍の施設など200カ所を攻撃し、ヘリコプターや戦車、弾薬倉庫を破壊したと述べた。 一方、アサド政権の後ろ盾であるロシアのラブロフ外相は、軍事的緊張の緩和が必要だという点でトルコ側と一致したと述べた。ただ、戦闘が収束するかは不透明だ。

(シリア難民ギリシャへ)
360万人のシリア難民を抱えるトルコは、空爆を受け難民を欧州に越境させると表明。隣国ギリシャとの国境地帯には難民らが押しかけている。トルコは欧州との協定で難民の渡航を抑制していたが、シリアでアサド政権軍との衝突が拡大したことで、欧州に支援を求めて圧力をかける狙いがあるとみられる。ギリシャなど隣国は難民流入を警戒して国境警備を強化した。

(空売り禁止)
トルコの資本市場当局は3月2日、イスタンブール証券取引所が2月28日に導入した空売り禁止措置を、追って通知があるまで延長すると発表した。

(指標は良し、製造業PMI)
 2月の製造業PMIは52.4、2カ月連続で50上回る。1月の51.3から上昇した。新規受注と生産拡大に支えられ、拡大・縮小の分かれ目となる50を2カ月連続で上回り、約2年ぶり高水準だった。国内外ともに需要が急速に拡大し、生産が拡大した。
投入価格はトルコリラ安による輸入コスト増加で押し上げられた。企業の間では、コスト増の一部を価格に上乗せする動きがみられた。
雇用も2カ月連続で拡大した。持続的な成長が始まった可能性があると見られている。
 
(本日は消費者物価の発表)
19年9月の9.26%上昇、10月の8.55%上昇以降は二桁のインフレが続いている。ただ中銀は利下げを続けている。実質金利はマイナスとなっている。2月消費者物価の予想は12.7%。 

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバンで上限から下限下抜き、昨日はバンド内へ戻す

日足、ボリバン上限から下落、下限を下抜くも昨日はバンド内へ戻す。2月28日-3月2日の下降ラインを上抜くか。下限は17.44。2月26日-27日の下降ラインも上値抵抗。5日線下向き。

週足、2月10日週-2月17日週の上昇ラインを下抜く。ボリバン下限下抜きからは戻す。2月17日週-2月24日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、19年8月-20年1月の上昇ラインを下抜く。20年1月-2月の下降ラインが上値抵抗。18年8月-19年8月の上昇ラインがサポート。
年足 5年連続陰線、今年は陽転して始まるも再び陰転。15年-18年の下降ラインが上値抵抗だが上抜くか。

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メルハバ

エルドアン大統領と難民

エルドアン大統領が欧州諸国に「難民のためのトルコの一方的な献身の時代は終わった」と伝えた。難民を受け入れないEUを批判。

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