「ウイルス巡る悲観ムードが後退」 外為トゥデイ 2020年3月3日号

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目次

▼2日(月)の為替相場
(1):黒田日銀総裁 異例の談話発表
(2):メール仏財務相 G7は電話会談を行う事を明らかに
(3):EUと英国はFTAなど将来関係についての初交渉を開始
(4):米2月ISM製造業 予想を下回るもドル売りは一時的
(5):新型ウイルス巡り協調金融緩和などの政策期待強まる

▼2日(月)の株・債権・商品市場&外為注文情報

▼ドル/円の見通し:
どこまで値を戻せるかが焦点

▼本日の注目イベント

2日(月)の為替相場

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(1):黒田日銀総裁 異例の談話発表

黒田日銀総裁は「新型コロナウイルス拡大、市場で不安定な動きが続いている」として「潤沢な資金供給と金融市場の安定確保に努めていく方針」とする異例の談話を発表。同時に5000億円の国債買い現先オペで資金供給実施した。これを受けて日本株がプラス圏に浮上するとともに円売りが活発化した。なお、中国2月財新製造業PMIは40.3と市場予想(46.0)を大幅に下回ったが、想定内の悪化との見方から悲観視されなかった。

(2):ルメール仏財務相 G7は電話会談を行う事を明らかに

ルメール仏財務相が、新型肺炎に伴う経済成長への影響を抑えるためにG7は今週中に電話会談を行う予定がある事を明らかにすると円売りが再開。ただ、独DAX指数が一時マイナス圏に転落するなど欧州株が息切れすると円が買い戻された。

(3):EUと英国はFTAなど将来関係についての初交渉を開始

欧州連合(EU)と英国は、英・EUの自由貿易協定(FTA)など将来関係について話し合う初交渉を開始。協議を終えたEU側のバルニエ首席交渉官は「建設的な精神を持って交渉に臨む。我々は野心的で公正なパートナーシップで合意したい」と述べた。英側の交渉団トップを務めるフロスト首相顧問は「建設的に議論が始まったことは喜ばしい」と発言した。

(4):米2月ISM製造業 予想を下回るもドル売りは一時的

米2月ISM製造業景況指数は50.1となり市場予想(50.5)および前回(50.9)を下回った。ただ、金融緩和期待で米国株が上昇する中、ドル売りの反応は一時的だった。

(5):新型ウイルス巡り協調金融緩和などの政策期待強まる

翌日3日にG7が財務相・中銀総裁緊急電話会議を開く事が明らかになった。新型ウイルス対策を巡る協調金融緩和などの政策期待が強まる中、再び円売りが優勢となった。その後、欧州中銀(ECB)総裁も「必要かつ潜在的リスクに見合う形で、適切で的を絞った対応策を取る用意がある」との声明を発表した。なお、NYダウ平均は1293ドル高で取引を終え、一日の上げ幅としては過去最大を記録した。

2日(月)の株・債権・商品市場&外為注文情報

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ドル/円の見通し:
どこまで値を戻せるかが焦点

昨日のドル/円は、東京市場オープン前に107円ちょうど付近まで下落したものの、その後持ち直して前日比約0.3%高の108.34円前後でクローズ。一時108.50円台まで反発する場面もあった。新型コロナウイルスの感染拡大に対し、各国が金融・財政政策で経済を支える姿勢を打ち出した事から市場心理が改善。NYダウ平均は1200ドル超反発して一日の上げ幅としては過去最大を記録した。なお、本日は日本時間21時から主要7カ国(G7)財務相・中銀総裁が新型ウイルス対策を巡り緊急電話会議を開催する。

総悲観ムードが後退する中、本日のドル/円はどこまで値を戻せるかが焦点となりそうだ。2月20日高値(112.23円前後)と3月2日安値(107.01円前後)の38.2%戻しにあたる水準は109.00円前後、半値戻し水準は109.62円前後となる。また本日は、G7のメンバーではないものの豪州で中銀(RBA)の政策金利発表が予定されており、対応が注目されそうだ。

本日及び明朝の注目イベント

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